足元に広がる
春の柔らかな
日差し
言葉と色にあふれたふきのとう

心に焼き付いて忘れられない

こんな時
うまい言葉が浮かばなくて
あなたに贈る一枚を千枚めくって探す


ゴールデンベル
春を運ん ....
TOKYOを繋ぐ
循環で繋ぐ
数珠繋ぎ
の、
細胞を繋ぐ
個々の魂で繋ぐ


IKEBUKURO 589,837
 
SHINJYUKU 785,801

SHIBUYA 445,730

 ....
三年ぶりの故郷の海は

以前よりも幾分痩せていた

「少し痩せたんじゃない?」

そう言ってみたが 海は黙々と同じ作業を繰り返していた


三年ぶりの故郷の母は

以前よりも幾分 ....
 *
世間は三連休で、海へと続く国道は、何処もかしこも車が溢れていて、どんなに急いでみても渋滞に阻まれ君の元に上手く辿り着けない
募る苛立ちは煙草の煙となって空に溶け込んで行き、延びて行く車の列と ....
ひとの気配に気付き上体を起こしてみると
逆光に髪の長いおんなの姿を認めた
それがあのひとの妻美佐子さんとの最初の出逢いだった

彼女について何かとあのひとから聞かされていたのと
私に用事があ ....
 風のなかに
 雨がふる
 雨のなかに
 風がふる
 
 空の温度が
 瞼に響く
 
 太陽は耳を塞いで
 月の吐息が零れて
 星の瞬きが聴こえる頃

 心地よい
 あなたの ....
もう手放さないといけない
ばらのようなほほえみが懐かしい
手のひらの上の海で
神様を泳がせていたころもあった
僕らの瞳はシベリアの氷みたいに
青くつめたくとがっていたね


黒 ....
 あたたかな
 春のひかりの
 ミルク色の微笑みが
 わたしの瞼におちる刻

 わたしはめざめ
 あなたの手をとる
 ことばをともに
 込めあって
 
 わたしが風なら
 あなた ....
週休出勤の帰り道
駅のアナウンス(それも合成音声)が
曖昧な事を言っている

まもなく、普通、上野行きがまいります

普通って
それじゃ事によると
上野じゃない所にも行くんだ

 ....
 わたしのなかの
 過去と今
 現実と非現実が
 背中合わせで
 わたしを巡る
 蛍光色を発しながら
 わたしの頬や
 瞳を舐めていく
 
 昇っても
 昇りきれない階段と
 降 ....
((ア、

した、明日/
あわく、中に いる(の
遊泳す/る、書物の朗読するなかに/かんたんに
数えられるように、丹念に形成され(て
アネモネの、一文字を、切り、取ります
ア、ア ....
雲に鉄塔が浮かび、鷗が舞う。
一面静止画のようでいて、
アスファルトをひと蹴りするごとに
地震のように画面が揺れる。
ドンドンドンと突き上げるような感じ。

今は坂の上で、
 ....
さ。く。ら。ち。る。ち。る。
さ。く。ら。ち。る。

文字は花びら、桜散る。

て。ん。て。ん。て。ん。て。ん。
転々と渡り暮らした町々の
別れの記憶に桜散る。


 ....
キラキラと雪の結晶が落ちていく

寒いこの季節に僕は人恋しく

あなたに会いたいけど

どうしても届かない位置にいるあなた

僕の心に刻まれた深い深い傷は

今も癒えぬま ....
 ━1
昼寝するあなたの枕となるような
陽射し遮る日傘となるような
本を作れたら良いと願うのです

ボロボロに擦り切れたその表紙には手垢がこびりつき、
セピアに色褪せた付箋は、いつも同じページに挟 ....
まっしろに染め上げて
まっくらなわたしを

白昼夢、さらわれて
駆け抜けた先に
満ちて弾ける光の粒
まっしろに

ぼやけた視界
つかんだ桜ひとひら
薄氷が割れたら
春風が吹く
 ....
夫がいる週末は楽しいから
なんにもない平日を
早送りする

だけど、今夜は
夫が
携帯電話と間違えて
リモコンを持って行ってしまった



夕飯を食べる時間に
夫がいないので
 ....
ころんで転がってこげ茶色のパウダーでくるんで
ぱしってぱしられてあったかいポタージュ握りしめて
ゆれてゆれすぎてブランコを壊して

使い慣れたノートに一行だけ
本音らしい文字を何色で
 ....
いつものように
髪を結い


いつものように
紅をひく


わたしは何も 
かわらない


置き去りの
この部屋で


恋しい
恋しい
恋しいと


嘆 ....
満員電車でヘッドフォンからI LOVE YOUがガンガン洩れていた。
音源となっていたソノ男は、必ずその曲の同じフレーズの部分に来ると、
ウイスパーヴォイスで一緒に歌っちゃっていた。

正 ....
覚悟なき身の恨めしき

堪へ難き痛み抑へむと

声を限りに叫びたるも

なほつらく

覚悟なき身の口惜しき

やるせなく すべなく

さけび叫びて惑ひたるを

ただ一人 
 ....
おお 電車マダム!
そなたは 百合の花だ 
墓場に咲いた 一輪の百合の花だ
私はそれをつみ取り、抱きしめ、ぐしゃぐしゃにして
口の中に入れ 地面をゴロゴロ転がりたい程に
そなたを 想っている ....
一度壊れてしまったら、元へは戻らないものもあるのよ。
貴女はそれを私に見せ付けた。
貴女のそれを、私は裏切りだと思う。

傷付けようというつもりが無かったからといって、赦されないこともある ....
トリコロールカラーを織り混ぜた不協和音が
螺旋状に響く午前2時
F♯dimとB♭7がクロスした地点に
ジンジャーエールを凍らせたような結晶が生まれる
そう、今わたしの左の腰に小さな氷山が突き出 ....
あの上り電車で何本見送ったことになるのだろう
別に数えている訳では無いし
有り余った時間を費やせればとストールの毛玉など毟りながら
外界と隔絶された待合室の硬いベンチに腰掛け
あの夜の顛末でも ....
去年の3月から始めた投稿もちょうど1年が
過ぎて投稿数を数えたら108で図った訳で
もないのに煩悩の数に一致して確かにポイン
トに一喜一憂したりいつの間にか自分らしい
と感じるモノに逃げたりし ....
がれきのしゃしん は いつみても いい
しょうせつみたい に はしからはしまで よまなくても 
いっしゅんのうち に あらすじ が わかる
わかってしまいたくはない のに
め を はなすことが ....
朝 魚だったものが
夕方には生花に変わった
明朝には昭和を生き延びた築堤も
すっかり掘り崩されているだろう
燃え落ちる前々日に新線開通
潮で潤すことができなかったいきもの
忘れた積りはなか ....
さやぐ森のいたみを抱きとめ
私たちは目覚める
陽光の届かない場所にも
太陽がのぼることを願い
川へ小さな葉をながす

それは
ゆらゆら
やすらかにたゆたうので
そのうちに
ながれに ....
音をたてて動く大きな乳母車に
立ったままみわたす子どもたちと
遠くまできこえる声をあわせて
寒空に日差しを感じたりする
まだ時間はありますかと
たちどまって気にしている
スーツ姿のおじ ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
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冷たい戦争- 遊佐自由詩5*09-3-9
修羅のひと- 恋月 ぴ ...自由詩25*09-3-8
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『そのやさしさへ』- あおい満 ...自由詩5*09-3-7
純粋な意味に縛られて- kauz ...自由詩8*09-3-6
『スパイラル』- あおい満 ...自由詩4*09-3-6
ア、ア_ネ_モ_ネ)- aidanico自由詩509-3-6
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まっしろ- 相羽 柚 ...自由詩2*09-3-2
リモコン- 小原あき自由詩33+*09-3-2
セピア2- ひとあめ自由詩609-3-2
忘れるまでが恋ならば- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-3-2
SpringMonday- BOOKEND散文(批評 ...3*09-3-2
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OUTSIDER- 渡 ひろ ...自由詩17*09-3-2
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がれきの工作_Ⅱ- 《81》 ...自由詩13*09-3-1
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おと- ひとあめ自由詩309-2-27

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