想い出を焼き始めるや深雪晴              160128

鬼の豆は大豆である
ダイズを焙烙で炒って
少し焦げ目が出来たかなと
感じた頃合いに火から下ろす
こりこりしてとても美味しい
鬼に食わすなんてもっ ....
暴かれた世界に居場所はない
いつもぼんやりと生きていたいから
はっきりと輪郭が見えるとそれはもう
私とは違う誰か

私に暗闇を
私の顔と共に彼の表情も隠しておくれ
真っすぐな感情なんて見 ....
勝てない
その勝負には勝てない
自分より劣っているから安らぐ
その気持ちには勝てない

劣っている人に寄り添って
生意気な態度を取られて腹立たしく思っても
やっぱり劣っているから
泣 ....
火がないのに
いつでも
沸きたてのお湯が出てくる
昔、むかし
食卓の上に
魔法瓶という魔法があった

ただいまと
帰ってくる
冬のこどもたちのために
とても温かい飲み物が
瞬時に ....
帰り道
どこもかしこも冬の空気で
しんとした夜のそらに
ぽっかり月が浮かんでいた

北風の冷気が全身を刺す
爪先はもう完全に冷え切っている
死んでしまったのではないか
と思うく ....
人間とは

これに答えられる人は詩人

どうして書いてるの?

これに答えられる人も詩人

つまらない質問だね

書いても書かされても
言葉は言葉だから

人は詩人とは ....
この謎としての世界にナゾナゾ迷走して生き
原点の独りに戻り 愛を共感を持って
内なる霊性に開き委ね自然と死んで行けるなら
これは素晴らしいことだな
未練は未だあるけれど
衰弱が少しは救ってく ....
雪降りて深夜ラジオのON AIR 希望を乗せて放り上げられた球は
回転しながら
高く 上がり
ゆっ くりと
静・止 
  落・下  す    る


引力に負けてあえなく
抱かれてしまう
理想・思想・夢想
小さな ....
あまりにも悔しくって
青空の端に噛みついたら
前歯が少し浮いただけのこと
決して笑ったんじゃないよ

蹴ろうと思った空缶を
君が先に蹴っちゃったから
握り締めていた拳を開いて
左右 ....
ガードレールに寄り掛かり
白いスリムを履いて黒い髪を掻き上げ
冬の陽射し浴びながら
眩しそうに目を細める
今 ソコに居た君
ふっと消えた 今日この青空の下

一瞬結像した鮮明な過去の現実 ....
炊いて二日を過ぎれば焼き飯にします。
それにも飽きてくれば残りもので雑炊に炊き込みます。
詩は雑炊のようなものだと僕は思います。
出汁にしっかりとした味付けさえあれば具材など要らない。
 ....
戻りたいかと聞かれれば
大して戻りたくもないが
あの頃の私は
非常に無垢で痛々しく
真っ直ぐに生きていたな、と
ふと思い出した

あの頃は
『好き』という感情に敏感で
勉強そ ....
夕焼けがにじむ
夜になれば身体の芯まで冷えてくる
焼酎の湯を沸かし買ってきたアルミの鍋に火をかける
このところ一人用の鍋ばかりつついている
アルミは潰せるので簡単だがプラスチックやト ....
恋が想いでになった時

上書き保存で前を向く 人(女)

恋に終止符が打てなくて

別名保存を繰り返す 人(男)

恋愛に比較対象を持たない 人(女)

場面、場面で脳裏の映像 ....
僕の朝は米研ぎから始まる

米袋から米粒を五握り深鍋に
シャッ シャッ シャッと開けていく
冷蔵庫から前夜冷やしておいたペットボトルの冷水を取り出し
米粒で満たされた深鍋に注ぎ込む
手の平 ....
ついこの前、ミスチルの「君が好き」という曲を探そうとして、「君が好き 僕が生きるためになるものがいっぱい詰まってる」と入力したところ、こんなサイトが見つかった。

http://rerock.3. ....
拾った缶詰に
「宇宙」とラベルが貼られてて
持って帰って
缶切りでキコキコ開けた

空っぽだった

別にがっかりはしなかった
きっと誰かが
いつかの宇宙を
閉じ込めておきたかっただ ....
秋になり美味しいものが店に並ぶ献立決める母悩ませる

薔薇の花明るい色が僕は好き心和ます魅力を纏う

美術館で有名ではない絵画見た心震わす数々の絶景

夏の朝涼しさだけを強調する朝顔の花ひ ....
朝が
気持ちいいことも

夜が
切ないことも

ぜんぶ知ってる

生きていると
知りたくないことも
知ってしまうものだ
電気が走れば怯える鼠たち
眠っていたはずの溶岩も溢れ出て
重い空は赤く染まる
雲に隠れて浮かぶ月がパックリと半分に割れ
棘のある蔓に絡まり裸の女が地上に降りてきた
綿は白い露を滴らせ雨 ....
いいなあと思うのは
いつもつまらない地味なもの
特別じゃないありふれたもの

あなたの声や
地面に映った夏の葉影や
洗濯されてぶら下がってるチェックのシャツや
音のない雪の夜

生き ....
           160126

キタキツネの缶詰ならいくらでもあるよ!
私は声を張り上げる
新鮮でぴちぴちした若い雌の肉だよ
いつか来た道を馬車で運ぶ
淑やかな女性の胸にも
キタキ ....
誕生日気づかれぬまま雪だるま 生きたいと鳴いてるように夜の雪 ハチミツがぽたぽた落ちる月の夜マシュマロを飲む紅いクチビル んふふっ

いきなり外付け階段の狭い踊り場に下から現れ ぶつかりそうになって 僕が「びっくりしたぁ」と思わず言ったら
見知らぬ君はずいぶんと余裕の微笑み

こんにちは!

へぇ 階段わざ ....
目をつむると見えるものがあった

遠くの山頂に輝く光
道は途中で草むらに隠れ
どこまで続いているか見えないけれど
どこかに沢が有り
林間に小道が有り
小動物の通る道など
きっと到達する ....
土地を踏み荒らしては場違いな花の種を植え
手遅れになりはしないかと黄鉄の装飾で埋め尽くす
やって来たのはアザミと蒲公英で
望みの花はいつまでたっても咲かない
それならばと土台からやり直 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
想い出を焼き始めるや深雪晴- 北大路京 ...俳句116-1-28
鬼の豆ください- あおば自由詩9*16-1-28
スマイル- 八雲みつ ...自由詩116-1-28
勝てない- 鵜飼千代 ...自由詩20*16-1-28
おとぎばなし- そらの珊 ...自由詩2316-1-28
満月- 自由詩10*16-1-28
人詩人- アラガイ ...自由詩6*16-1-28
意識あるうちに魂の広場へ- たけし自由詩5*16-1-27
雪降りて深夜ラジオのON_AIR- 北大路京 ...俳句216-1-27
肉脈の惑星- ただのみ ...自由詩17*16-1-27
消耗品- nonya自由詩15*16-1-27
タマシイの浮力- たけし自由詩516-1-27
雑炊- アラガイ ...自由詩4*16-1-27
学生時代- 自由詩2*16-1-27
- アラガイ ...自由詩6*16-1-27
恋愛日記は上書き保存- 佐白光自由詩1*16-1-27
一日の始まり- たけし自由詩5*16-1-26
花洩について- kaz.散文(批評 ...1*16-1-26
宇宙の缶詰- 小原あき自由詩6*16-1-26
薔薇- 夏川ゆう短歌216-1-26
成虫- ガト自由詩3*16-1-26
懐中電灯- アラガイ ...自由詩7*16-1-26
陽射し- ガト自由詩8*16-1-26
宇宙の缶詰- あおば自由詩8*16-1-26
誕生日気づかれぬまま雪だるま- 北大路京 ...俳句416-1-25
生きたいと鳴いてるように夜の雪- 北大路京 ...俳句416-1-25
ハチミツがぽたぽた落ちる月の夜マシュマロを飲む紅いクチビル- 北大路京 ...短歌216-1-25
微笑み姫- たけし自由詩416-1-25
「目をつむると」_ー歳を取るとはこういうことか(9)ー_- イナエ自由詩16*16-1-25
高値の花- アラガイ ...自由詩6*16-1-25

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