小学校と家との間
決められた道順が忌まわしくて
通学路の距離は
私の家がクラスで一番長かった
私の通学路は、
ひとりぼっちの道が長い
道のりは木陰が多く薄暗い
ざわざわ揺れる ....
 花咲く路

朝 集り
妻と二人で参加して
地図を渡され
土曜日の伝道

秋の日の、花咲く路
家々の門辺に
数多の花
一つ一つ,、愛でつつ歩む

人に会えば
笑顔になり
花 ....
すれちがう人の香水の匂いが

鼻にまだ残っている

僕が貴方を思っていることを

手渡しで渡してもいいですか?

今はまだ分からないけれど

いつかは答えが見つかると信じているよ
 ....
専用線の貨物列車を
雑草の生えた線路の際で見送る

ダダンダンダン
ダダンダンダン

それは思いがけぬ速さで駆けて行く
街の風景に似合わぬ
大きな図体に圧倒される


シズシズと ....
           

 この題で,この文章を執筆しようと思い立って、ペンを取り上げたのはさっきだ。この小説は私たち夫婦とクリスチャンの仲間たちが主人公である。特殊な社会がそしてやはり平凡な人間 ....
真昼の頂点に、輝く水飛沫があがり、影のない一瞬 私は
ぽかんと口を開けて、天頂を見る、ヤブ睨みをする
不機嫌だった幼児も、相貌を崩し 笑い出す
はしゃぎだした子供たちに大人たちはお手上げ
だけ ....
濁った瞳で
君を見ていた。

損と得を天秤にかけて
−+で合計だして

得が多いのなら
その手をとろう。

損が多ければ
さよならしよう。


数字が溢れているこの世界。 ....
捨てきれぬ
いくじなし
しがらみが 恋瀬の奔流をくじく
あんなにも
四時に 臥所の三方の上 斯界を離れ 
乱れた午後は
広い肩をまるめて
背を向けた

灰蒼色に、空の落ちた緞帳  ....
指の先までウォーターベッド
赤ん坊はたぷたぷとした混沌だが
お母さんがいるからだいじょうぶ
  ここにいる、
  ないている、
お母さんは駆けてきて
果実グミのような鼻を口で覆って
ちゅ ....
貴方の居ない夜は寂しい
ベランダで
夜風に吹かれて
お酒を飲んでも
貴方が隣に居なければ
どこか味気ない

初めから分かってた
叶わない恋だと
いくら私と
シーツの波を作っても
 ....
真冬 心臓を射ぬかれた

彼は舞台の上で輝いていた
視線が釘付けになる

必死で名前を検索し
ブログにつきあたる

それからは、毎日ブログに
アクセスし、
”ファンです”とコメント ....
…ありがとう

きっと…来てくれると 思っていました

期待じゃなくて 

優しいあなただから なおさら

そうせずにはいられない

…そう、それならば、

今宵はなにも言 ....
「観」


部屋の片隅に置かれたポトスのように

見落とすことも出来たはずなのに

僕はうっかり君と正対してしまった

君のいとおしい傷跡を観てしまった




「葉」 ....
季節外れの神社に
十歳の僕と親父が歩いてゆく
親父は何もしゃべらない
僕も黙ってついて行く
参道の階段には銀杏の葉
黄色い黄色い石の道
段々を上って一息入れる
親父の肺は一つしかない。
 ....
投げ捨てるように

陽がしずむ

衝動さながらに性急な 紅く去る欣求

栓をときはなち、器に受けとめれば 波は

ぞめき うねりとなり

すべての陽と海の 混交体は、

鮮 ....
橙色に照らされた木造二階建てのアパート
蹴飛ばせば簡単に壊れてしまいそうな垣根から
紅色の白粉花がその艶やかな顔を出す


やがて来る闇に飲み込まれてしまう前に
黒くて固い種子をてのひらに ....
うっかり鰐がのみ込んでしまったのは

薄緑色の胎動


  耳をすませば夢まみれ

  なめらかで脆い夢まみれ

  耳をすませば種うまれ

  まどろむ奥に種うまれ

   ....
過ぎていくだけの
愚かな日々
憂うだけの感情で
私は何を
掴むというの

求める人の温もりが
私の心を刺す
俯いた背中に
涙した心は
不器用故に
素直になれず
自分を押し殺した ....
光来の海に
想うまま 焼けた砂を飛ばせば
来歴は誘われ
まばゆい白波が綾なす 潮騒の天覧模様
小さな島の
漁師の若者と海女の娘の
恋物語

しのつく雨がたたく嵐の午后は、導きの 
 ....
指が触れると
草の実がはじける
ふるえる心の動きを
あなたは知ってか知らずか


見つめるあなたの瞳に
青い空が映り
その青に溶けてしまいたいと思う
その青はいつか見た風
その青は ....
あなたに会いたくて
あなたを忘れられなくて
わたしは海へ
でもあなたは
だんだんと薄らいでいた
さようなら
と優しく呟いている

わたしの涙は
風にさらわれて
赤い太陽も
どこか ....
水晶を垂らすと地球が凹む


地面に円書いてテレポートする


石蹴って石に聞く帰り道

私の本当の名前はスマコというらしいです
だけど父も母も兄弟もみんなスマと呼ぶので
いつの間にか私はスマになってしまいました
ときどき本当の名前について考えます
コというのはどういう漢字な ....
学校のグループで行う

キスの授業のテストは

一番嫌いな教科になった

パニックパラダイスパークは

いつになくこみあっていた

なにかと忙しいけど

飴が降っているならしょ ....
深夜、裸、横たわったまま
きみに電話をかけられるので
わたしは科学に感謝するが
その超軽量・収載辞書数世界一の
電子辞書は捨てなさい
わたしは高度を欲しない
ベル音は
ベルが発明した瞬間 ....
長女の生徒手帳は
しばしば行方不明になる

いや行方不明ではなくて
友人知人の家にある

繋がりたい友人からの
カラフルなメッセージ
で埋められた白紙のページ

僕が学生の頃
生 ....
音楽を聞かせてよ
深みに嵌まりたいの
甘い時間を舐めるように
流し目で誘惑して

耳元で囁いて欲しい
どんな意地悪な言葉でもいいから
吐息混じりで
音階をなぞって

うっとりするよ ....
部屋の明かりに夏忘れの虫が誘われてくる。お前たちが帰るであろう場所を、私は何年も前に見てきたよ。お前たちにとって遥か遥かの先祖の時代に。
「いい湯加減だよ」
指が畳のへりをなぞって、座布団の埃に一 ....
夏 愛着のタオルのように使い込まれたよ


夏をカバンに入れて持ち去る


曇天に街が映り込む電飾 キラリ


都市が閃いて詩文が海溝に積もる


アスファルト・鉄筋・車軸 振 ....
はいりなよ
いっしょにかえろう 

ずっと制服に閉じ込めた
光るボタンは、すなおになって
想いを告げる
雨の放課後

目をかわしたら きっと
また、何もいえなくなるから
少し見 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
通学路- 百瀬朝子自由詩4*09-9-8
花咲く路- 生田 稔自由詩209-9-8
出ることのない街- こめ自由詩909-9-8
北王子線躍動- kauz ...自由詩9*09-9-7
愛と真実(1)- 生田 稔散文(批評 ...109-9-7
LOOK/LISTEN/FEEL- within自由詩9*09-9-6
数字に埋もれる- 三奈自由詩8*09-9-6
「柵」(しがらみ)- 月乃助自由詩5*09-9-6
わたしたちのsaga- 伊月りさ自由詩5*09-9-5
愛しているわ- ミツバチ自由詩4*09-9-5
最後の恋- 森の猫自由詩7*09-9-5
Apartment/部屋- 月乃助自由詩3*09-9-5
四行詩四態_<6>- nonya自由詩7*09-9-5
代々木八幡- ……とあ ...自由詩17*09-9-4
藍色の海- 月乃助自由詩4*09-9-4
夕化粧- あ。自由詩19*09-9-3
鰐梨に見る夢- 瑠王携帯写真+ ...4*09-9-3
秋風- ミツバチ自由詩3*09-9-3
「潮騒」- 月乃助自由詩6*09-9-3
草の実はじけて- 石瀬琳々自由詩9*09-9-3
さようなら- ミツバチ自由詩4*09-9-3
- アハウ俳句409-9-3
或る少女の生涯について- 吉田ぐん ...自由詩2609-9-3
キスの授業のテスト- こめ自由詩709-9-2
空耳の夜- 伊月りさ自由詩10*09-9-2
生徒手帳=サイン帳- kauz ...自由詩7*09-9-2
王子様- ミツバチ自由詩3*09-9-2
アポカテラロ_lite- 人 さわ ...散文(批評 ...109-9-2
街を聴く- アハウ俳句5*09-9-2
砂糖人形- 月乃助自由詩6*09-9-2

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