わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真


はがきを持つ指の腹から
じわりじわりとあったかさが
組織の中まで浸透してくる
温度の正体をはっき ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
堅実な日々は
けっして実りがあるわけではなく
ひどい仕打ちを受けることもあるでしょう
  ex.
  微塵の雨の覚悟を持たぬ日の
  折り畳み傘も無い晴れの日に
  不意のどしゃぶり
  ....
あなたによく似たひとだった

人違いと戸惑うわたしの顔を覗き込み
どうかしたのと気遣ってくれた

これを落としたひとをずっと探しているのと
あなたの落しものを目の前に差し出した

その ....
偶然見付けた奇跡を

大事にとっておいたけれど

奇跡は重ねれば薄くなるもの

そうして消えるのにはたいして

時間はかからなかった

森羅万象とは全てのことを言うらしい

理 ....
やさしみ

からだのぜんぶ
浸していました

とりが
飛んでいって
だれかが
声をあげました

そのとき
わたしは
比喩としての
血だまり
の、なかに
たっていました
 ....
  君は幸せを幾つ望むだろうか?


  世界が幸せである事

  友達が幸せである事

  大切な誰かが幸せである事


  君がこの世で

  唯一の存在ならば ....
珈琲を二つ注文昼過ぎのサンエバーに二人来てみし

薄暗きコーヒ・スタンド今日も来て伝道終えしたまさかの日

耳かさぬ家々巡りのべ伝う秋のある日に妻と二人で

赤坂ブレンドという豆挽きしコー ....
光がとまどってばかりいるから
しずかに カーテンをひらいて
部屋にいれてあげた

よろこんだ朝日に
きみがまぶしく 伸びをする
がまんできなくて ひろがる髪に
唇をあててしまうのは、 ....
砂漠にぽつんと

壁がある。
黒い壁がある。
大きな黒い壁がある。

その前でぶつぶつ呟いている男が一人。
終日ぶつぶつ呟いている。
男の言葉は聞き取れない。
ぶつぶつぶつぶつ呟いて ....
いつの間にか冷めたスープ
食べられなくはないけれど
温め直して飲みたくはない

いつになく不機嫌な声で
悪態をつく君の顔は
ここからじゃ見えないから
うなだれることもできない

僕は ....
赤い月が見てる
私の背中を
じっと見てる
後ろめたさの滲む背中を
突き抜けて
隠した本音を
見透かしている

君たちの笑顔を飲み込んで
今日も私は
死んでいきます

真実はいつ ....
私たちは
眩暈がするような速度で
転がり続けなければならない

変化すること
それが何よりも重要で
変わらなければ私たちは衰退する

そんな強迫観念に
いつの間に囚われてしまったのか ....
遠ざかるものよりも
進むものでありたい

あなたに向かい

深夜
雨に濡れた肩を抱く
あなたの手のぬくもりが
この背中に焼きついて離れない

赤い痛みが沁みていく

離れていて ....
さっき君をみた
地下鉄にのりこみ
予備校の入学説明会
片手で吊革につかまり
パンフレットをめくる
固い決意をしているはず
今の君も意思が強いもの

発車して
他の乗客といっしょに
 ....
揺れる花は荒野に一輪だけ

その上で流れた一線の流れ星

空間は穏やかに過ごしていた

まだまだ口にだしていない言葉は

たくさんあるけれど

それもこの花が枯れる時には言えるだろ ....
また差し歯がとれた
一年で三回目
歯を磨いていたら音もなく
歯医者もさすがに見過ごせなくなったのか
作り直しましょう
と言った
しかし
それでだめだったら入れ歯ですよ
と続けた
僕は ....
いつか会う日のために
まいにち小まめにお手入れしよう
その アイスクリームも
まった 少しガマンしよう

いつか会う日のために
まににちちゃんと暮らそう
キッチンもキレイにかたづけよう
 ....
もしもなんて
所詮どこにもない
ここに生きている事実はくつがえらない
わたしたちは観念して謳歌するしかないのです

疑いも醜い感情も溶かして
夢の軋む音に耳を澄ませて
わたし ....
俺は通じゃーねぇさ。
通なんてのはデイ嫌いだ。

寿司?
寿司なんざぁ鉄火巻に決まってろうが
コハダなんてのはいい若いもんが喰うもんじゃねぇ。
しなびた年寄りが食うもんだ。あんな生ぐせえも ....
宗教のための宗教(3)

 この主題にて,3稿目となる。宗教は何のためになるか、ということで書いているのであるが。先日来イスラエルという国名について、考察してみた。この名の文字どおりの意味は「神と ....
黒く太い線で描いた哀色

繊細でいつか途切れてしまいそうな
悲愴ではなくて

黒く太い線で描いた哀色

窓枠がちゃっかり絵画のように仕立てる

美しいわけなんてないけど

いいだ ....
色のない街は、
 誰もがうつむき同じ顔をつくる
 雑踏の行きかうコンコースの{ルビ黄泉=こうせん}

かぎりない人たちが 少しもかわらぬ服をまとっている
 はてなく続くエスカレーターの無限階 ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。



「サバンナに広がるベッドには、 ....
ねぇ、言ってよ。今日も。

そう、私が囁くとあなたも私の耳元で

好きだよ、って囁いてくれる。

レコードをかける時、大事に大事に針を落とすように
私は大事に大事に囁く

{引用=い ....
ここに一脚の椅子があって

それは懐かしいにおいのする木製の小さな椅子
小学校の教室にあるような椅子
揺らすとかたかた音がした

そんな椅子にあなたは腰かけている
手には一冊の詩集
マ ....
「無」


カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気

ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑

テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独

シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
 ....
帰る場所を
見失ったのです

後悔を口にするのは
容易い
でも
君が帰って来る
訳でもないし
元の幸せな日々に
戻る訳でもない

いつまでも
本音を言えず逃げる私に
素直な
 ....
並んでる人がいたりメディアに載っているってだけでその店を美味しいって言っちゃうような人が多過ぎる気がするなあ。

1Q84読了。
沢山売れているそうだが読んだ人達の感想はどのような感じなのだ ....
力のかぎり追いかけるのは、
自分の力をしんじているかのように
止まることをも知らず
一点に集中した想いのはてなのです

おしもどす秋の風に
それが、遠くにあることなど知らずに
駆け抜ける ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハレルヤ- あ。自由詩21*09-9-16
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
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流れるひと- 恋月 ぴ ...自由詩27*09-9-15
森羅万象- こめ自由詩1209-9-14
やさしみ- 相田 九 ...自由詩5*09-9-14
【_幸せである事_】- 豊嶋祐匠自由詩4*09-9-14
芸術の至上- 生田 稔短歌109-9-13
光のなかで・・・- 月乃助自由詩2*09-9-13
- ……とあ ...自由詩8*09-9-13
冷めたスープ- 葛西曹達自由詩209-9-13
赤い月- ミツバチ自由詩5*09-9-12
加速し続ける世界- kauz ...自由詩10*09-9-12
『背中』- あおい満 ...自由詩6*09-9-12
東京駅で君をみた- snowworks自由詩309-9-12
透明な傘- こめ自由詩1409-9-11
ただ生きているだけ- within自由詩11*09-9-10
いつか会う日に- 森の猫自由詩4*09-9-10
向背- 百瀬朝子自由詩5*09-9-9
半可通- ……とあ ...自由詩7*09-9-9
宗教のための宗教とは(3)- 生田 稔散文(批評 ...209-9-9
黒く太い線で描いた哀色- 瑠王自由詩5*09-9-9
Concourse/叛乱- 月乃助自由詩5*09-9-9
ポカリスエット- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...23*09-9-8
レコード- くしゃみ自由詩5*09-9-8
ラヴなひと- 恋月 ぴ ...自由詩34*09-9-8
四行詩四態_<7>- nonya自由詩9*09-9-8
前を向いて- ミツバチ自由詩9*09-9-8
Tuesday_Anymore- BOOKEND散文(批評 ...4*09-9-8
スタジアムの夢- 月乃助自由詩7*09-9-8

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