考える 考える
             君のことを考える
             君について考える

             油断していた
          ....
こずえとこずえをむすんだ線で空を区切ってください
右側にあるのが悪い雲
左側にあるのが良い雲です
どちらにも雲がなかったら
そこが天国です
自然には矛盾がない
人の心が矛盾を作り出している

三回忌法要で坊さんが話された
訓話の言葉を噛み締める

語る言葉が圧倒的に足りない僕は
何を書き残そうとしているのだろうか

語る ....
苦しい
痛い
怖い
生きることが

世界は悪しき者達の為の住処

肉体の苦しみ
臓腑を灼く耐えがたい苦痛
精神の苦しみ
魂が傷つき損ない
悲鳴をあげる
「助けて」
助けを求め ....
しもた屋の二階の窓から眺める世間は
霧雨にすべてが濡れている。
少し前囁かれた

 ちょっと起きておくれよ

という女の声に 後ろ髪引かれ
そのまま昼まで 居付いたが
この雨で世間に戻 ....
 白紙の畑がひろがっている
 一本道をゆく
 と、ポツンと
 巨大なショッピングセンターがある
 集合住宅のコンクリート塊が墓標のように、山塊のように建っている

 そんな
 ....
だだっ広い雨上がりの空に
僕にはない言葉がさ迷う

地上の、揺れの、草の、言葉
湿気、温度、雲の距離

僕の言葉は枯渇して
君の言葉を吸い上げる

地球、亀、象、

天文学的な、 ....
黒猫のクロが



私の知らない間に
死んでいた



母さんは猫が死ぬ度に泣くの






昔部屋にみんなを集めて
約束をしたことがあった




 ....
「1」 レンズ豆を詰めたズッキーニと天使の海老オレンジのサヴァイヨンソース

夕焼けた空に細かい雲は高くあり、
なびく風は、コンフィチュールのようではなく微かに甘い。
仄かに柑橘がかった色あい ....
それは忽然と現れた。
スパニッシュブルーの空を突き刺してそびえ建つ、
研ぎ澄まされた円錐形のオブジェ。
傾斜角75度の強い意志が天を貫いている。
指し示す先はどこまでも高く
その先端から曖昧 ....
いと愛しき我が恋人よ
瑞々しき性の若葉よ!
駆けぬける涼風の美よ!
夏の日の花園よ!

立ちて
窺いて
待つ
心落ち着かぬ幸福…

日ねもす
夜もすがら
私は君を待ち焦がれる
 ....
話せば判る

夫婦喧嘩した際、父が母に言い放ったような

パパとママ、どちらが好きなの
そんな母の発した答えようもない問いかけに弟と私
布団のなか、ひたすら息を潜めるばかりで

話せば ....
数人の人が
現れて退き
出会った白髪の老人
何か言い残して
消えたが
印象に残って

束の間の老人よ
また来ておくれ
自分だけがまちがっていることを
信じてはいても
わたしには疑念などなかった
ただ父は
大抵開けぐちが分からなかったので
最後にはいつも口をつかっていた

色のぬけ落ちた昇降口で
晴れた ....
昔々(むかしむか〜し)は無関心
徐々徐々にに親しくなって
今は友と呼べる奴

昔々いつも傍らに蹲(うずくま)り
たまには気になるときがあるが
それはいつでも憂鬱さとともに

昔々は青と ....
朝の訪れるたび
切り離されたからだを思う
昨日との交信が途絶えて
寄る辺ない
なまぬるい風に
輪郭を確かめる


季節がしみこんでくるのと
季節に染み出していくのが似ている ....
六月の風
どこかにする
子どもの遊び声
落ちてくる手にあまる垂直な陽射しは、
すべての影を限りなく縮小し 見放し
あるがままの姿を投影してくれない
公園の木陰に一人ぽつねん
ベンチの女が ....
彼女は彼を愛していたし、
彼もまた彼女を愛していた。
傍目から見れば完璧な二人だったけれど
どちらも鋭く光る牙を
その身に隠し持っていたから
二人の恋はいつも死闘になった。
顔を逢わせ ....
7日に蛭木の浜に下りていき
ヨガをする。
足の爪先から、踵まで、ゆくりと着地する。
干潮を合図に背中を反らせ、アーチを模る。
オヒルギとメヒルギが
音をひらいて絡み合い
嘆いて赤土を溶 ....


車は停まり
人は進む

車は停まって
足は歩いて
手はそよいで
目は泳いで
思考は羽根をつける

時計を読み流して
ショーウィンドーを見過ごして
雑踏の中で溺れかけ ....
 泣く女

泣く女は階段の下で
セーターを編んでいる
赤い毛糸と緑の毛糸で

 哀れな女

シンデレラは靴の片方をなくした
シンデレラは靴の片方を探している
シンデレラは義足の片足 ....
内またにカスタネットのタトゥー入れももを合わせて口でタンタンタンタンタンタンタン・・・・ ありきたりな時間を刻む
虚像は実像よりも鮮明

ここから貴女に手を振った
見えていないと知りながら
一生懸命手を振った

小さな子供が「こんにちは」と言ってくれた


貴女は脆い人 ....
天において幼女を賛美せよ
高い天において幼女を賛美せよ

天の天よ
幼女を賛美せよ
幼女の御名を賛美せよ

時は満ち
自然は命じられ
すべての幼女は創造された

地において幼女を ....
備忘録的な散文です。
既に、天彦五男会長も筧槇二元会長も鬼籍に入られているので、お墓参りは出来ますがお目にかかることは出来ません。
自分のサイトにupした詩集データですが、エッセイとして読んでいた ....
大鴉田んぼで虫をついばんで雛鳥の待つ森へ飛び立つ  夏が来た

  みたいだけれど

ねむいなあ
疾走する赤き車
似つかわしくない車
それでも
気にならなくなった
麻痺したのだ

新産業道路から
尾久橋通りへ
さらに環状七号線へ
夜の四車線道路をとばす
その恍惚感

月の光 ....
えっ、ここなの?

翔太さんに背中押されるようにくぐった暖簾
彼とはじめてのデートだしお洒落なイタ飯屋さん期待してたのに

お母さん、ただいま!

彼の挨拶に笑顔で答える和服姿の女将さん ....
桜に混じって散り始めた朝も
川面を滑る鴨たちの口ばしも
濁さないほどそっと静かに
重ねた手のひらからさらさらと
留まることなくこぼれて落ちる


喉元がとくとくと同じリズムを刻む
指の ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
考える- 鵜飼千代 ...自由詩13*10-7-2
真夏未満- あまね携帯写真+ ...1110-7-2
矛盾- kauz ...自由詩6*10-7-1
地上の天使- 一 二自由詩410-7-1
囁き(ささやき)- ……とあ ...自由詩9*10-7-1
轍は白いミミズ腫れで_ーー作家Tに- 石川敬大自由詩1210-6-30
夏の来る前に- プル式自由詩1410-6-30
- サワメ自由詩110-6-30
デゴルジェ〜血抜きをする。水分を吐かせる。- おっぱで ...自由詩110-6-29
renovation- 渡 ひろ ...自由詩20*10-6-29
云いたいこと全部忘れた- 一 二自由詩310-6-28
ガリンペイロの恋のうた- 恋月 ぴ ...自由詩23+*10-6-28
束の間の老人- 生田 稔自由詩410-6-28
生活- 梶谷あや ...自由詩710-6-27
おつきあい- ……とあ ...自由詩9*10-6-27
alt- あまね自由詩28+10-6-27
繕いの午後- 月乃助自由詩17*10-6-27
マングースとハブ- 楽恵自由詩14*10-6-26
マングローブ・ヨガ- 楽恵自由詩9*10-6-26
信号機(歩行者専用)- nonya自由詩21*10-6-26
食傷- salco自由詩22+*10-6-26
タンタンタン- ハイドパ ...短歌2*10-6-25
悠希子- 中原 那 ...自由詩410-6-25
天上天下唯炉利尊_其の弐- 一 二自由詩110-6-25
詩集_ブルーウォーター_データ- 鵜飼千代 ...散文(批評 ...4+*10-6-24
夕暮れ- ハイドパ ...短歌3*10-6-24
夏至- 佐和俳句510-6-22
赤き車- kauz ...自由詩7*10-6-21
新橋烏森口のひと- 恋月 ぴ ...自由詩20+*10-6-21
すきとおる- あ。自由詩16*10-6-20

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