如月の温くき休日二人して柿右衛門展思い出になる

洋服を二・三点も出されけりどれも似あいて妻はみめよき

妻出勤部屋を出でゆき戸を開けば横顔見せて運転席に
ねぇ、
あなたは
わたしを思い出すこと
あるのかしら


朝露に濡れる葉をみたとき

春の匂いがするお昼

真っ青な空に浮かぶひとつの小さな雲をみたとき

茜色のまぶしい夕日
 ....
僕は今、月のパルス・エピデミアルム、病の沼に来ている

病の沼なんて、とても不吉な感じの地名だけど。

ここは月ではずいぶん南の地方になる

僕の銀色の船はこの病の沼の北西部、
 ....
青い空 桜の花が 舞躍り 君への手紙 引出しの中



靴箱に 生徒は想い 詰め込んで ポストみたいと 靴は笑った
{引用=




見上げた月は 皓々として
雪景色の深い谷の 底にまで
光を落としていた

白い中空の湯のなかで
魚のように戯れたね






紺青の空に 雲

 ....
この妄想第二頸椎66Bは
インジェクションブロー成形の
ポリプロピレン製で
UV&抗菌コートが施されています

くたびれた乳白色の外観はもとより
重量感や質感まで
平均的な成人男性の第二 ....
揺れ動く陽射しに眩しさ感じて

ふと見上げた空

木々の間から漏れる光

そよ風を頬に受けた

ここには ありのまま輝き放つ

あなたがいるね


突然の強い風 怖さも感じな ....
うぶごえをあげた春が、もう
街にすがたをみせる
通りの角から
にぎやか過ぎるその声音が、
あたしを助けにきてくれる
手をひくように

階段をのぼったら
勇気をほんのすこしばかり だして ....
{引用=

世間が
大きな怪物に見える

それよりももっと恐ろしい怪獣が
他の場所にいる

麦畑が
静かに揺れている

彼らも
約束された平和の中に
揺れているだけ

刈 ....
ザーメンズ・リヴ
 1970年代に隆盛を極めた女性解放運動ウィメンズ・リヴにより、実質的社会進出
 と概念上の地位向上を成し遂げた女性に齟齬を来した男性が21世紀※1 に掲げた
、保護主義的 ....
二階の窓から曇る夜空を眺めている
降りだしそうな雨をむしろ望んでいる
雨に撃たれてしまいたい

世界に射抜かれる前に
この街を焼き払おうか

*** ** *

持ちきれないほ ....
使い切れないほどの金はどこへ消えたのか
使い切れないほどの人間はどこに消えたのか
抱えきれないほどの食べ物はどこに消えたのか
ウンザリするくらいの笑顔はどこに消えたのか


この国には ....
ある葬儀の前に、
友人と珈琲を飲みに行く。

こんな機会というのもなんだが、
久しぶりの再会で
互いの変わりようについて話をする。

あいつは煙草と一緒にサックスもやめたそうだ。
俺は ....
まっさらな雪の上を歩くのはいい。
歩くということがわかるから。
踏み固められた道をゆくのもいい。
{ルビ他人=ひと}の重みがわかるから。
tongueという怪物の棲む洞穴にまず招待の愛の共食い
歯の裏を口蓋打ちつ舌踊る孤独吐くだに異国語になる
恋人は菓子パンに似て買う前と装裂き食らう刹那が美味し
君がまだ 更生しない 罰として 僕は自分の 指を潰した 水にとけちゃう
なんとも
あっさりと

水を吸い込み
一瞬
存在感を厚くしてみるけど
ぐるりとひとまぜ
なかったことに


あぁ


そんな女にだけは
なりたくなかったの ....
自傷天才詩人の
ブラックモア君は
半端な綺麗事ばかり書くなと
僕を罵った

確かに
君の本音剥きだしの綺麗事は
美しいけれど

明らかに
臆面もなく格好つけていいのは
君のほ ....
気がつくと、俺は漂流していた
大洋のど真ん中に、俺ひとりだった
広い海は恐ろしいほど青く、そして黒かった

小さな板切れに横たわっていた
頼りなく波間に揺られながら
自分が置かれている状況 ....
世の中男ばかりが悪事を働くと思っていたら、林真須美以来の悪党が
久々に登場とあり、被害者には悪いが、マスコミのヒマ潰しの感があ
った「のりピーネタ」が夜のニュースから一掃されて、私としては喜
ば ....
まっすぐな 道も
あったのかもしれない
どこまでも続く、単調さがいつか
ありがたいものだと、
気づかされる

そんなもの本当にあるの?
真実は、蛇のように曲がりくねった
螺旋のそれ ....
{ルビ鬱人=うつびと}の 命の水を くみ上げて {ルビ六花=ゆき}を咲かせる 水銀の空 鬱々 頭に雨が降る
メンテナンスの時期なのだろう
僕のまるまってきた背中に
灰色の霧がかかる

目玉をかっぽり取り出して
空中にふわりと浮かべ
僕の姿が見下ろせたなら
故障箇所 ....
口笛を吹いて、絨毯を呼ぶ
輝く絹と金糸で幾何学模様に織られた、翡翠色の絨毯
絨毯は主人である僕のもとにすぐさまやってくる

魔法の絨毯に乗り込むと僕は
月夜の花に埋もれて眠る
君の夢の ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
生まれたときから
屈託のある顔をした君は
赤ん坊のくせに徹底していて
怒り出すと
……いやっ
興奮し出すと
顔が赤黒くなるまで興奮して
泣いているのか怒っているのか
とんと僕には分から ....
千夜一夜
回転しながら
浮き沈みするリビドー。

スルタンの青い宮殿の奥深く
幾重もの厚い石壁に隠され
永遠に閉じ込められた
千人の女たちが抱く
太陽の宝石
飽くなき欲動。
薄いヴ ....
とあるマスターはこう言った
「一時の情に流されてはいけないよ」
と 熟練の笑みを浮かべながら言っていた



手元には注いだばかりの冷えたグラス
何度目かのおかわりすら忘れれば
カチリ ....
僕はもう終わりを見つけてしまった
君のために祈る
知らない君が愛おしくて、同じように知らないふり


君のために願う


僕はもう終わりを見つけている
すぐそばにある
君も気づいて ....
   祝・誕生

   祝・入園

   祝・卒園

   祝・入学

   祝・卒業

       入学&卒業が数回あり・・・

   祝・就職

   祝・結婚
 ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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66B- nonya自由詩9*10-2-28
木漏れ日- 鞘(サヤ ...自由詩310-2-28
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二階の窓から曇る夜空を眺めている- kauz ...自由詩13*10-2-27
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気晴らしのための下絵(4_゛詩人゛- 瑠王自由詩8*10-2-27
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Teacher- ハイドパ ...短歌6*10-2-27
シークレットペーパー- こころゆ ...自由詩2*10-2-27
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螺旋- 月乃助自由詩12*10-2-26
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最先端- オンガシ自由詩1*10-2-25
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失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
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ハレムの女たち- 楽恵自由詩710-2-24
バーボンをロックでいただく- 窓枠自由詩8*10-2-24
end_of_tales- 三上あず自由詩1*10-2-24
創書日和「祝」_めぐる「おめでとう」- 逢坂桜自由詩510-2-23

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