もしも車を降りて歩いた道になつかしさがあるなら
初めての土地だというのに二度と行かないというのに
どこまでもありふれた水田の続く田舎道を
よそ者が歩くのは珍しく少し勇気がいったけれど
私は覚え ....
無痛でいられた頃
ただ手触りの良い毛布に包まっていた頃
こんな風になるとは予想もしていなかった

せめて(きみと水)を飲みたいとマグカップをくしゃくしゃ握りしめる
皺くちゃの破片が幾重にも折 ....
サイズを合わせろと木端にダメだしされて
身体中の関節を外してコンパクトに納めたけれど
これ以上小さくなれないんだよ
もうそれじゃ
何がしたいんだかわからなくなっちゃうんだよ 

掴むものに ....
溜め息で踊る心根など

お前達には解るまい
 
にわかに雨が降り出す
濃厚に萌え立つ雨の匂い
という名のアスファルトの匂い

パラパラパラと傘を撃つ
雨粒が急速に嵩を増して
バラバラ

 ザー
ともはや見分けもつかずに

速 ....
ほんとうは
レンジであたためなんてとんでもない
だーくな箱の中にとじこめて
ボタンを何回かピッピピッピ押して
なにかされるんです
ひきつって声も出ないたぶん食べものが狂い死んで
あたためら ....
お茶の水橋から聖橋
まぁるい大きな輪っかが見える。
下半分は揺らめいて
昼間に鎮座する月のよう

にび色の神田川は足がすくむほど
高い地点からしか眺められな

その水面をじっと見つめ ....
貴方の染み付いた

唇の記憶を鎮めて
 
くもをたべる透明ないきものが
空に住んでいます
優しいナイフで切り開いて


あの日  歓声をあげて
逃げ水を追いかける
おさな子はぼくですね
ちっともつかまえられないのに
追 ....
大和川沿い走り抜ける
ワゴン車の窓越しに見える






遠くや近くやそのあたりに
見えるマンション眺めてるとさ








なんか不思議な気分に。

 ....
避暑の家の涼しげな夏草の茂み
その影もまた深い碧に沈み、
淡く邪気ない木漏れ日が窓辺を揺らしていた
暗い六月の雨をしっかりと含んだ土の濃さが匂いたち、
やがて腐敗へとつづく露骨な大地のプロセス ....
そらのうえのうみは

いつもさらさら

かぜのおどるうみ


くるぶしのあたりで

さふさふ ささふ

くすぐったくて

つめたい あおいろ


あめいろのひかりの ....
不思議だね
目を閉じないと
見えぬもの
蛍光灯の
残光と、 あと
スケベな首吊り画像 写メ取り放題 パケ代無料

           とってもエ   ッチな溺死画像 膨らんだおなか     がセクシー

                    腐り始め た ....
ぽ、と、り、ぽ、こ、り、と、あ、わ、に、な、る、

もう忘れていいのです
苦しまなくていいのです

もう昔のことなのですから
これからはほかの誰かのためにないてください
わたしにはも ....
ちっとも 眠れやしない熱帯夜
あいつは クーラーのきいた部屋で
今ごろ ぐうすか 寝てるのかしら
ダイコンみたいにぶっとい神経だから
あいつなりの 生き方をしてるのだろう

だ ....
 
 
手の子どもが
粘土をこねている
いくらこねても
粘土は粘土の形にしかならない
粘土を裏返してみる
にぎやかで美しい色の都会が現れる
足の子どもは
都会に行きたがる
昨日草む ....
また
あの夢を見た

いつもの
色にあふれた夢

私は
長い髪をなびかせながら
蜂蜜色の 水底を目指す
白く薄い 頼りなげな服で
右手を 前に
遠く差し出しながら

果てしな ....
真っ白な紙をたくさん束ねた
大きな自由帳をもらった
どんな色を使ってもいいけれど
必ず自分で決めなさいと言われた

罫線もマス目も何もない
分厚い自由帳をもらった
どこへ持っていって ....
人見知りなミツバチは
花の蜜を集められない

花が可愛過ぎるから
真っ赤になって
『また今度』

ふっと香る花の香り
気になりながらも
知らんぷり

恥ずかしがりの照れ屋さん
 ....
部屋にぽつんと一人
歩き始めるための外出をするには
外の空気は不当に暑い。

アスファルトの上で血液が沸騰する
サニーサイドアップをアスファルトで、
だが、外出のための条件は整った。

 ....
宇宙の涙は
幾世もの孤独を流れ
幾千の願いに打たれる

何のために
生まれたのか と

彼等もまた

想うだろうか
 
いつの時代も背中を見送って
悲しみは心に秘める
何かが手を離れる時
ポケットに写真を忍ばせて
思い出してね
ここに居るから
伝えられない言葉が雨になって
私の中をすっと流れる

いつ ....
僕達は今日も
沢山の言い訳をしながら
一つ、年を取っていく

若さが絶対ではない
けれども確実に失われたものがあった
ふと、思い出した

傷つきたくないから
必死に守ってきた心の鍵を ....
空色から生まれた風が、
少しの遠回りをして やってきて
季節の話をしてくれる

静寂に波打つ風紋の砂の褥

焼けた肌は、夏を貧欲にむさぼり
求めるそれを手にするまで けして 止めようとし ....
ひとしきり 遊んだあとに娘は 
本へ目を落としていた私に 突然
これ はこ?と聞く。

本の入っていた段ボールの空き箱を指さして

ロシア・フォルマリズムから日本の
8月の自宅の居間へと ....
重心をほんの少しずらせば
スローモーションに身体は傾き
世界はするりとひっくり返る


そのままで
そのままでいて
頭の上に足をつけたきみが見えるよ


わたしたちが歩く世界は
 ....
 帰郷

血の秘密 過去帳繰れば死児里子
父の子と兄の子埋まる猿すべり
風呂敷に春児を包み捨てにゆく
金蝿と庄屋のみ肥え天保の
作男斜視おいど追う鎌砥ぎつ
鬼百合の群生ひと喰いの記憶
 ....
せめて はいさぎよい
悔いにのみこまれてもその上に震えたつ
涙もかれた花のいろをしている

せめて はもとめない
とうめいになったからだで小さなものたちを拾う
どんなにこぼれても心のあ ....
私の病気は、軽い記憶障害です。とても嫌な記憶ほど、あっという間に忘れます。
今まで、嫌なことがありすぎて、脳の機能が削除を優先しているのかもしれません。
たとえば、記憶というものが、一枚の写真なら ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10491)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空の端- 砂木自由詩7*10-8-13
私_達- 佐々木妖 ...自由詩6*10-8-13
これ以上小さくなれないから- 鵜飼千代 ...自由詩19+*10-8-12
フラワーロック- 徘徊メガ ...自由詩110-8-11
降りだす雨- kauz ...自由詩5*10-8-11
レンジ電子_(想起させるものに、忠実に)- 乾 加津 ...自由詩8*10-8-11
お茶の水橋から- ……とあ ...自由詩15*10-8-11
別れをクチにする前に- 徘徊メガ ...自由詩410-8-11
夏の完結- あまね自由詩2210-8-10
警備員- サワメ自由詩210-8-10
ガーデニア_★- atsuchan69自由詩15*10-8-9
てんごく- 自由詩410-8-9
なぞなぞ_─大人の休日倶楽部□- 佐和短歌410-8-8
スケベな首吊り画像- akb48自由詩310-8-8
人魚の涙_- 緋月 衣 ...自由詩12*10-8-7
『せんぷうき』- 座一自由詩810-8-7
ひと- たもつ自由詩610-8-7
Diving_for...- 雨音些末自由詩3*10-8-7
僕の自由帳- nonya自由詩28*10-8-7
花とミツバチ- うずら豆自由詩410-8-7
酷暑- ……とあ ...自由詩13*10-8-7
幸運の涙- 徘徊メガ ...自由詩110-8-7
ひぐらし- ミツバチ自由詩4*10-8-6
失われた若さに- れもん自由詩310-8-6
砂の塔- 月乃助自由詩17*10-8-6
箱入り猫娘- N.K.自由詩6*10-8-6
鉄棒遊び- あ。自由詩16*10-8-5
帰郷- salco川柳3*10-8-5
わたしと__せめて- 乾 加津 ...自由詩16*10-8-5
水風船をぶつけて- 西日 茜自由詩8*10-8-5

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