遥かなる気付き
ヒヤシンス


時空を超えて今あなたの心に新たな気付きが目覚める。
けれど平和を求めるあなたの心にも邪悪の神は鎮座している。
あなたの為を思って、などという薄っぺらな言葉はいらない。
私が求めるのは今この瞬間の幸福。

ポセイドンの司る大海が今あなたの心で荒れ狂っている。
大陸の冒険者であるあなたはその海をなだめる術を知らない。
アモネイの四本の支柱のうち一つでもあなたの味方でさえあれば。
私はあなたの味方である事は出来るが、あなたを助ける事は出来ない。

あなたの信じた遥かなる高みは何によって支えられているのか。
あなたを裏切ったその心にアポロンとアルテミスの矢を放とう。
神話の中の神々はあなたの心の内を見通し、その高みへのきざはしを砂に変える。

独りよがりの寂しさや悲しみは誰の心にも響かない、邪悪そのもの。
あなたの心の深淵を覗けるのは他でも無いあなただけ。その心を深く疑えば、
一筋の光が見えるはず。見誤ってはいけない。そう、それこそが気付きだ。


自由詩 遥かなる気付き Copyright ヒヤシンス 2013-07-12 19:16:17
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