無骨な魂の素描をさらしたあの頃 
恋は糖衣に包まれた苦い薬
駄々を捏ねても得られないものがあることを知り
喪服を脱げない大人になった

今 砂糖とミルクを入れてゆっくりとかきまぜる
あなた ....
図書館の

古い本の最初のページに

白い骨と鉛筆で書いてみる

なんて事はない

恋愛小説の始まりに


少し読み進み

骨を包む新聞紙を取って来て

と鉛筆で書いてみ ....
 
イヨマンテの夜をききながら

体をたぎらせ、心をたぎらせ、

床の中で小さく雄叫びをあげる





*YouTube イヨマンテの夜(伊藤久男)
  http://www ....
人生は足りないものばかりだが
僕はどこで誰に足りなくなるのだろう

人生は余るものもあるのだが
誰があまるんだろう

あまるものなんて無いはずなのに


軟体動物が線虫がそして僕が
 ....
風に舞うビニールを見て
詩が思い浮かぶなんて
詩人のすることじゃない
自分らしい言葉を
いつも持ち歩くなんて
詩人のすることじゃない

夕陽を見ても
何も感じないのが
詩人のするべき ....
ニシヒガシの親子は木の根っこにつかまってぶるぶると震えていました。
寒い、寒いよるです。
ニシヒガシの親子の薄灰色の毛は、どおん、という大砲の音が、木の根をつたってくるたびにかすかに立ち上がります ....
事勿れに
もたれていれば
時は水よりも速く
流れていってしまう

大人の一年は
ジェットコースターの3回転

得意なのは
相槌のルーチン
言葉は水より滑らかに
受け流すに限る ....
「いってきます」とあなたが私に告げてから
もうどのくらいの水が橋の下を流れたのでしょう

おんなの直感でしょうか
もうあなたは私の元へは帰らないと
私はそう想ってあなたを見送りました

 ....
冷たい雨に
凍えているシクラメンよ
東京の夕闇のなか
冬はまだここにいますか

今、暖かなる者の待つ家に
一心に帰りゆく君よ
今宵もまだなお
寒い都会の夜を
行かねばならぬ君よ
た ....
イケナイ小学校の裏門から

そっと忍び込む



百メートルの校舎裏

キライじゃなかった



左手は ずっとずっと校舎

でも


右手には給食調理 ....
君の肉の感覚だけが僕を救う
知り得る事は少ないし
実際に知る事は
もっと少ない
君の肉の感覚だけが僕を救う
担任の先生
支援学級の先生
児童心理学の先生
作業療法士の先生
言語療法士の先生
そうそうたる先生達に囲まれて
亀ちゃんについてのミーティング

亀ちゃんのテストの結果
チノウノハッ ....
まばたきには
ばね がついていて
どれだけ
すばやく
まぶたを
弾ませられるか
競いあっている
{ルビ双子=シンクロ}

持ち主に
気づかれてはだめ
そんなに
凝視しても
真 ....
西の空は何色か
油断してたら殺される
ハサミで切れるものは全部切る
容赦なく切る
ハサミに西日が反射したのが
午後四時

玉ネギが腐り芽がでて
バケモノに変身
殺すつもりでにじり寄る ....
ふと気がつけば、僕はいつの間にか日常を、

単調で、退屈なことの繰り返しのように思っていたよ。



朝起きて、仕事をし、終われば帰って寝て・・・

ただその繰り返し、というふうに。
 ....
白いシーツ

白い枕カバー

白い天井

硬いベッド

朝が白々明ける頃には

私の心も
漂白されて

窓に
雪の港
鮮やかな海の青
いつものように鍼を打ってもらった

冷たさが首の後ろから忍び寄って
私の頭を痛ませるんだそうだ
肺を弱らせて
肌を凍みつかせ
私の心にまで風邪をひかせる

たくさんの鍼を体に刺されると ....
電話で予約してリムジンも手配して
態々サヴィル・ロウ15番地の
ヘンリー・プールまで赴き
スキャバルの服地で創ったオーダーメイドの
スーツに身を固めトゥールダルジャンで
まずアペリティフにド ....
わたしがわたしに出会った日
風が吹いていたかなんて
憶えちゃいない
詩人じゃあるまいし
ただ胸の痛みに耐えかねて
指を切った記憶がすこし

わたしがわたしに出会った日
花の中で虫は死に ....
ムカッと腹が立った時
握りしめる その拳
そいつで一発殴っていいですか?

ゴミ出しルールを守らない
近所の主婦
どうして生ゴミの中に
プラッチックと缶を混ぜるのよ

だから違反ゴミ ....
遠くから音が聞こえて来て
聞いたことがある音だったのに
そこでは確かに何かがあるのに
風が吹いたら忘れてしまった

そろそろ春が 町にやって来ると
早とちりして 期待している
春の陽の光 ....
上へ
上へと伸びてゆくもの
下へ
下へと伸びてゆきたがるもの
いのちを生み出すために
細い指たちは
指切りを繰り返し
相反するからくりを育む

そのなかほどの混沌で
わたしは
ひ ....
天使は純白
悪魔は漆黒

彼らは絵になる事はあっても
絵を書くことはないからね

だから天使は純白
だから悪魔は漆黒


ほらほらゴッホをみたまえよ
あの暗い自画像を
あのやた ....
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)


(1)(2)は僕がこの文章を書こうと思うようになった動機について書いた。

そして、今回からいよいよ「関係」の部分について言及していこうと思う。 ....
 静かな寝息を立てる
 緑の大地の上を
 少年の影が横切る
 
 手元に押すのは 星の赤ん坊
 草の上を 雪だるまのように転がして

 地面から伝わってくるのは
 全ての命が見ている夢 ....
とても残念なことだけど
過去に戻れるタイム・マシンも
人生をやりなおすリセット・ボタンもない

ただ慰めにしかならないだろうけど
もしかしたら敗者復活戦はあるかもしれない

もしなかった ....
海にも道があるよ
みえないだけで
空にも道があるよ
しらないだけで

そこを渡っていく者がいたよ
こちらと
むこうをつなぐ
透きとおった
{ルビ間=あわい}、で
この杜にも春が訪れたのだなぁ
木々の間をいつの間にか青々とジャゴケがおおい始めているではないか
ほら、何やら土の中から音がする
あれは土をはむ音
あの無酸素にも耐えうる土壌生物たちのお目覚めだ ....
資本論を乗り越えて

僕らは何処へゆこうとしているのだろう

勿論資本主義の終末では無いはずだ

文学は世の仕組みを超えて生き続ける

音楽もしかりだろう

もうプロレタリアートと ....
雨が降り出しそうだ
湿気が高くて汗が滲む

君は刺繍をしている
憑りつかれたように
黙々と針を動かしている

時計だけが
雄弁に時を刻んでいる午後

右肘の古傷が疼いている
僕に ....
吉岡ペペロさんのおすすめリスト(10515)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
投降命令- ただのみ ...自由詩20*13-2-17
ハッピーエンドに眠らせて- 月形半分 ...自由詩513-2-17
イヨマンテの夜をききながら- 殿上 童自由詩15*13-2-17
足りないもの- 梅昆布茶自由詩1313-2-16
アスファルトの上から投稿- 左屋百色自由詩8*13-2-16
ニシヒガシと親子- はるな散文(批評 ...313-2-16
トロンプ・ルイユ- nonya自由詩17*13-2-16
待つひと_待つこと- HAL自由詩10*13-2-16
早春- 月形半分 ...自由詩513-2-16
のに- 芦沢 恵自由詩19*13-2-15
- 渡辺亘自由詩113-2-15
亀の唄- 夏美かを ...自由詩22*13-2-15
ばね- そらの珊 ...自由詩20*13-2-15
すりぬける鉄(限定品)- 左屋百色自由詩2*13-2-14
次に、キミに会えたらその時は。- 元親 ミ ...自由詩6*13-2-14
白いベッド- Lucy自由詩21*13-2-14
冷たさは針となって- Mélodie自由詩413-2-13
幸せとは- HAL自由詩7+*13-2-13
こころメッタ刺し- 左屋百色自由詩6*13-2-13
【_一発殴っていいですか?_】- 泡沫恋歌自由詩15+*13-2-13
呼ぶ声- 加藤自由詩3*13-2-12
ひばりへ- そらの珊 ...自由詩16*13-2-12
カラフル- 月形半分 ...自由詩213-2-12
僕が思う現代詩と合唱の関係について(3)- 赤青黄散文(批評 ...6*13-2-11
星を転がす少年__Ver.3- まーつん自由詩8*13-2-11
架空話よりも- HAL自由詩9+*13-2-11
あわい- そらの珊 ...自由詩1213-2-11
古い社の杜- 月形半分 ...自由詩313-2-11
資本論を超えて- 梅昆布茶自由詩10*13-2-10
メランコリックな午後- kauz ...自由詩7*13-2-10

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