ひばりへ
そらの珊瑚

上へ
上へと伸びてゆくもの
下へ
下へと伸びてゆきたがるもの
いのちを生み出すために
細い指たちは
指切りを繰り返し
相反するからくりを育む

そのなかほどの混沌で
わたしは
ひがないちにち
春のための送信ボタンを作っている

空というものが
晴れているならば
うたって教えておくれ
何処へも行けない
わたしのなぐさめに

ひなぎくが咲いたなら
約束通り
その一番花を
おまえに贈るから




自由詩 ひばりへ Copyright そらの珊瑚 2013-02-12 08:01:21
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