詩を詠むように
風を読むものたちがいる
読経の声
いや、それは蜂の羽音にも似た
風だった
見上げれば、しばらく忘れていた空が
いそぐ雲を 連れ立ち ♯
つれづれに
誘われるまま
鉄をふる
それは、
薪を割る斧ほどの強固さも
雪をかくシャベルほどの重さもないのは、 長さだけの
暮らしがささえる きびしい利便性の欠けている
七番の刻印
僕の微力は、130ヤードの先まで
かりそめに ♭ まっすぐな道をもとめても
天つ風に 右往左往するばかり
力をこめれば
邪・魔でしかなく
空の 一点へと意識をおいやり
たゆたう小さな丸い 白い影のゆくさきに心をつぶす
壮年か 老年か
女も子供も まして若者ならなおさら みむきもしない
斜陽の緑の原にいきつく日
穏やかな目に
巨きな円をえがくことを
心にあつめ
なんども 幾度も f
叱咤するように地球をたたく