コオロギが便せんに止まった 失礼なやつだ
TAT




こんばんわ。いつも美味しいコーヒーをありがとう。突然こんな手紙を渡してごめんね。
お姉さんの淹れてくれたコーヒーを飲んだ日はビックリするぐらいよく当たるので我ながら驚いています。知ってますか?こないだはお姉さんがコーヒーを持ってきたと同時に役物が落ちて激アツがかかりましたよ?一番最初は何か可愛らしい女の子がコーヒー売りに来たからちょっと一杯飲もうかな、、って軽い気持ちでしたけど今では何だかお姉さんのコーヒーを飲むのがジンクスになっちゃいました。
今では正直パチンコを打ちに来てるのかお姉さんの顔を見に来てるのか自分でもよく分かりません。
でもだがしかし。
パチンコなんかそんな毎日勝てるもんじゃないし、我ながら最近賭ける金額が大きくなって来ちゃってるし、ここらで一旦パチンコはお休みにしようかと思ってます。
でもねでもね。
これでもうこの先お姉さんに会う事も無くなるんだなって思うと、どうにも寂しくて、こんなお手紙を渡してみる事にしました。


もし良かったら今度僕とご飯でも食べに行きませんか?


あ、自分でも未だに気持ちの整理が付いてないのでそんなに重く考えなくて良いですよ。ただ単にパチンコでスる位ならお姉さんに美味しい晩ご飯をおごる方が有意義だよな、ってそんだけの事です。
気長に待ってますのでもし良かったら連絡下さい。

090−3777−XXXX
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H22.10.28 秋月信彦












自由詩 コオロギが便せんに止まった 失礼なやつだ Copyright TAT 2010-11-01 23:20:19
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