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やさしさを少しと
きびしさを適度にまぜて

コーヒーカップの中
白いミルクの渦のような

小さな宇宙を少しと
大きな腕で抱きしめて下さい

わがままを言うときもあります
驚く ....
雨は世界のかなしみなのだと
あなたは言った

何処かの誰かの何かがこぼれ
気化したあとに上昇し

消化しようと昇華する

雨は世界のかなしみなのだと
あなたは言った

晴れて ....
 
下を向いて歩いていたら
電柱にぶつかった

下を向いていたのだから、あたりまえだ

ぶつかったところを触ったら
赤い血が指先についた
ひどくぶつかったのだから

血が出ても、あ ....
つぎの約束をしよう


どんなに小さなことでもいい
それで明日が約束されるわけでも
約束が約束されるわけでもないけれど


つぎの約束をしよう


約束は絶対ではなくて
約束を ....
 単純なことほど難しく
 複雑なことは解らない


無器用なことを言い訳にしながら
いま退屈が僕を殺そうとする


出来ることと出来ないことの境目には
いつも壁があるから
仕方なく ....
種をまこう

名前も知らない種でいい
名前や理由なんてあとでいい

木を植えよう

太く立派になるかなんて
植えるまえから考えもせずに

今すぐにでも
今だからこそ

きっと ....
ありがとうと
一日に一度は言いたい

ありがとうと
誰かに言ってもらうためでなく

ありがとうと
自然に言える自分でいたい


   ※


きみがいつもと違う顔で教室にきた ....
いつか見た空がそうだったように
かつての自分がまだ幼かったように

青いということは

色であったり
色であらわされた姿だったりする


   ※


ごめんなさい

ただ ....






水平線を断ち切るように見上げる


加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実は風に飛ばされてしまう


     ※


(渡り鳥が ....
砂漠に蒔かれた種たちは
けして芽吹くことはないと
それは誰にもわからない

渇ききった大地に
足りないものはなんだろうか

水だろうか
水を与える人なのだろうか
雨を降らせる雲なのだ ....
満員電車の中での雑感

この状況というものを真夏の潮干狩りと比較してみたらどうだろうかと、ふと思ったのでちょうど満員電車の真上から見下ろすような光景を浮かべてみた。
掻きわけ掻きわけ探すのは貝で ....
ある夜の夢の中
ぼくは一つの素晴らしい言葉を吹いた

それは宝石にたとえるならダイアモンドのようで
気分にたとえるならすがすがしい朝の目覚めで
まだ眠ってるどこかが新しく生まれたようだった
 ....
そんなにもきみはまっすぐにぼくをみて
うんうんとうなずきながら

まるでひとかけらのまよいもないふうに
ぼくのはなしをきいてくれる

ぼくはいままでにたくさんのことをみてきたけれど
その ....
上手に絵を描こうとしても
それが思い通りにならないように

ある夜夢の中で素敵な未来を見てしまったら
現実的な未来を考えることは
遥かに遠い星に辿り着こうとすることに似ている

誰にも約 ....
「探さないでください」

そんな手紙を残して
君がいなくなってしまったから

僕はちまなこになって探したんだ

押入れ、風呂場、トイレ
良く行くレストラン、レンタルビデオ屋

何処 ....
忙しいと言いながら
忙しそうにしている人がいた

忙しい毎日が嫌だとぼやきながら
忙しいのはなぜかしらと呟きながら

忙しさから解放されそうになると
忙しく何かを探しはじめる

忙し ....
突然の悲しみに
わたしがあふれてしまうとき
目の前が真っ白になる

本当なら
そんな色の涙が流れてくれるはずなのに
わたしはわたしのわたしから
さずかったものは灰色の
透明とは遠い色の ....
どうして涙がでるのだろう

水に戻ると書くように
海から生まれた僕たちの
からだの中の塩分が
外へゆこうとするからなのか

どうして涙がでるのだろう

広い世界のかたすみで
こんな ....
その線の流れは
いくつもの分かれ道があっても
不思議とまっすぐに見える

迷い間違えながら歩いているようでもそれが
過去となれば運命と名づけられるからなのか

生まれながらにして刻まれた ....
娘が誕生日にプレゼントをくれた
そういえば
最近娘とは会話もしていなかった

細長い化粧箱

包装紙をやぶいて中を見ると
ドライバーが一本入っていた

私がそれを手にするのを確認する ....
まだおさない はるが
ちいさくわらうたびに つぼみがひらく
そうやって くりかえされてきた おなじことが
まったくおなじでないことに きづく
それは まだおさない はるの
そんな おさなさの ....
あなたは
毎月というわけではないけれど
三十二日目の決められた日に
季節は流れるのだと言う

あなたは
今日は三十一日だから
明日になればまだ冬の余韻の中
次にやってくるのは春でしょう ....
好きな歌をうたうように
自分の願いを言葉にできたらいい

今日はずいぶん湿った空

暗い雲のむこう側は見えないけれど
きっと今夜もいくつかの流星が
音もなく燃え走る

今日はずいぶん ....
近所のスーパーの駐車場で
学校帰りの中学生が
わいわい騒ぎながらハイタッチしている

その頃
近くの交番の前で
原付に乗った少年が何やら警官ともめている

その頃
そこ ....
たとえばだれかのこうふくが
だれかのふこうのうえにあるとしたら
それはかなしいことかもしれません

そのかなしみがまた
だれかのよろこびのかてになっていたら
とてもふくざつすぎてもう
た ....
メトロノームがあっちこっちと反復するのは
規則的なリズムの繰り返しを目的としています

それをうまくたとえることは大変困難ですが

今日あなたと交わした会話を反復して思い出し
いつもきまっ ....
のどの奥を通過する透明な言葉
そしてからっぽになってしまう

だからってむやみに捨てないで
それは見えないだけで在るから

いろんな色のドリンクみたいに
きっと知らないものを含んでる
 ....
{引用=捨て猫だった
やせっぽっちで
瞳ばかりが大きいだけの
頬ずりしたくても顔が小さすぎて
両手のひらにおさまってしまうくらいの
けれどあたたかな体温をもっていて
まるで熱のかたまりみた ....
三月ですから
春の匂いをただよわせる風も吹き
草木の色も何となく鮮やかに見えるのです

あなたは
うまくふくこともできない口笛で
僕が知らないメロディーを
そんなものたちに聴かせるように ....
透明な壁
両手のひらをつけたら
冷たい冬の風が伝わってきて
内側と外側の隔たりを感じた
両手のひらを胸にあてたら
どうしても届かないところにあって
淋しくなるほど困った
夜になって窓を見 ....
るるりらさんのベンジャミンさんおすすめリスト(61)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『わたしの仕様書』- ベンジャ ...自由詩4*18-2-17
『レイン』- ベンジャ ...自由詩5+*16-5-18
「あたりまえの、その先に」- ベンジャ ...自由詩8*14-4-4
「つぎの約束をしよう」- ベンジャ ...自由詩10*13-4-2
「退屈が僕を殺す」- ベンジャ ...自由詩9*13-3-13
「この渇いた大地に」- ベンジャ ...自由詩5*13-2-21
「朝おきて鏡の前でつぶやくこと」- ベンジャ ...自由詩11*13-2-5
「青いということ」- ベンジャ ...自由詩412-9-12
「空想距離・フラクタル次元の無限性のような幾何学的幻想」- ベンジャ ...自由詩5*12-9-2
「砂漠に蒔かれた種たちは」- ベンジャ ...自由詩312-6-4
「潮干狩り」- ベンジャ ...自由詩312-5-25
「夢落ち」- ベンジャ ...自由詩712-5-21
「そのまなざしで」- ベンジャ ...自由詩611-9-18
幾千通りの未来- ベンジャ ...自由詩611-5-3
グラタンと君と- ベンジャ ...自由詩811-4-23
忙しい人- ベンジャ ...自由詩3*11-4-15
灰色の涙- ベンジャ ...自由詩211-4-13
どうして涙がでるのだろう- ベンジャ ...自由詩611-4-9
手のひらにある地図- ベンジャ ...自由詩311-4-8
娘からのプレゼント- ベンジャ ...自由詩5*11-4-8
「おさない_はる」- ベンジャ ...自由詩4*11-4-6
「三十二日目のこと」- ベンジャ ...自由詩611-3-31
「流星」- ベンジャ ...自由詩411-3-31
陽だまりの中で猫がにゃぁとなく- ベンジャ ...自由詩211-3-29
「すべてがつりあいのなかで」- ベンジャ ...自由詩311-3-25
「メトロノーム」- ベンジャ ...自由詩1*11-3-17
ペットボトルみたいに- ベンジャ ...自由詩4*11-3-12
なかないいのち- ベンジャ ...自由詩511-3-9
雨模様- ベンジャ ...自由詩6*11-3-1
「窓」- ベンジャ ...自由詩8*11-2-24

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