疾走する夏
星丘涙

朽ちてゆく 土の器なのに・・・・もう秋風が吹き始めているのに
汗が流れ落ちてきて 止まることを知らない

スローに ソフトに 歩むことは 当たり前なのに
この国は 何か大切な・・・ いや私達人間は便利さや 快楽を貪ることにより
この星の命を縮めようとしている 愚かさのゆえに 人間であるがゆえに

私も 諦めきれない野望を 星屑の彼方に 放り投げたはずなのに
魂が この燃えたぎる血が許そうとしない

破滅の方程式を解けば 星になることは 誰もが解るはずだ・・・・
ワガママを貫き通せば 逝き急いで 独りよがりのカリスマの餌食になるだけだ
 
ベジタリアンで行けばいいのだけれども 肉もかぶり付きたい
コスモスが揺れる丘で ゆっくりと寝ころびたいのに・・・・
さすがに こんな夕暮れは 人恋しくて 寂しくて・・恋人を求めてしまう

限界ぎりぎりで生き抜いては 壊れてゆく心をかばいながら 夜の街に出れば
いきがることしか知らない 同じ顔を持つ ピエロ達と出会う

どんな色にも染まる 可能性を持つ心で生き抜いてきた
今も 私の心のキャンパスは 純白とは言えないが 危うい状態にあるのかも知れない
この歳になっても 人と交わる時には 何かを吸収する為に 何時も白に徹したい
幾つになっても発展途上人でありたい 死ぬまで成長し続けたい

私は こんな黄昏の日を浴びながら 亀の歩みを真似ようと 学んではいるものも
なかなか グレーには染まらない 自分に呆れている・・・・

楽しみたい 人生を・・・・ しかし 私は何時も勝ちたいのだ 負けたくないのだ
一番になりたいのだ オンリーワンではあるのだろうが 極めて我の強い個性なのだろう

冷静になれ 氷の様に心を冷やせ そうすれば 計算できるはずだ 
冷静になれ 熱くなるな バランス リラックッス チョイス 計算だ
全て神様は御存じであるが 私達人間の努力も無駄ではない
良い人生を築こう 実りある秋を迎えよう

今年の夏 膨張する脳が 私の心を描写した 散文が、 果して 明日はどう展開するか
楽しみだ・・・   



自由詩 疾走する夏 Copyright 星丘涙 2016-07-14 16:45:26
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