第六流星群に託して
梅昆布茶

流星群は遥かな時の大河へと降り注ぎ
銀河の魚は朝の食事の最中だ

僕の骨は白く乾いた砂に埋もれて
グレープフルーツムーンはたわわな君の胸のよう

僕はたぶん前より人との距離の置き方が上手くなった
独りの時間をより楽しめるようになった

アキバには職にあぶれたあどけないメイド達が溢れ
JKとおたく男子とサラリーマンとアジアン

タピオカとグリーンカレーに牛丼とマクドナルド
グーグルアースで世界旅行に出かけグーグルスカイで
バルスームのジョンカーターとデジャーソリスを晩餐会に誘う

光と風がとどくところに僕は棲む
空虚の意味を喰らう屍になろうとも

そうきみを ゆうかいしても 
僕だって 精神離散しているんだから

誰も捉えられない愛を
串刺しにしてこれぞジャパンクールやきとり

僕たちは模索する
日常的な汚辱に塗れながら
美と真実と善き生き方を


自由詩 第六流星群に託して Copyright 梅昆布茶 2016-07-13 19:34:24
notebook Home 戻る