WALKING
和田カマリ

夜の黒い光を浴びながら
僕は街を歩いている
背後から人の気配がする
ナイフを持っている
いっきに近づいてくる
走るべきだろうか

夜の黒い光が覆っている
街を僕は歩いている
背後に二人の気配がする
ナイフを持っている
挟み込まれてしまう
走り去るべきだろうか

明るい昼の光の中
雑踏を歩いている
色々な声や音が混ざり
増水した川の流れのようだ

刺された


自由詩 WALKING Copyright 和田カマリ 2014-02-05 16:53:56
notebook Home 戻る