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わたしがギターを弾く
それはね、お金を稼ぐため
カンをわたしの前に置き
道行く人に曲を弾き語る
立ち止まってくれる人は数少なく
わたしのカンの中も銭が少ない
生活するためにはこうす ....
改札口の向こう側で手を振るわたしを
最後まで見届けて
家路へ戻り誰もいない部屋へ辿り着く
さっきまで一緒にいた
あの景色が嘘のように
すべてがモノクロの世界になって
貴方のいない日 ....
川があると聞いた
先祖が呼ぶと聞いた
意識混濁の中
私はモノクロの世界へ沈む
ここではないどこかへいきたくて
わたしはその川をもがき苦しみ泳ぐ
そこで待つのは彩りのある世界
と期 ....
屋台が並ぶ 浴衣姿のわたしと
わたしの視線に気がつかない君と
金魚すくいで競い合う
ひと夏で散ってしまう
花火も蝉も
そうして季節は過ぎ行く
わたしの気持ちもそうして
君に届かず ....
気づけば私の周りは
洋服にまみれていて
ピアノもデジカメもあった
たくさんの本に押しつぶされそうになり
今にも倒れそうなCDのタワー
気づけばもういくら
使ったのかわからない
そ ....
からまる2人の糸
ほどこうとすればするほどもつれ
紡ぎ方を知らない私たちは
このままどうなってしまうのであろうか
いつの日か紡ぎ方が分かる日がくるのであろうか
それともぷつりと音を立てて ....
どうしてわたしと
出会ってしまったのだろう
わたしのこの気持ちは
どこへ向かっていく
貴方には彼女という
存在がいるのにも関わらず
抱いてはいけない気持ちを
抱いてしまった
....
大きなくぼみ 大きな水たまり
いつもはみな素通りするくせに
雨が降って 水たまりになれば
嫌そうに避けてゆく
たくさんの雨粒が
わたしのくぼみに入って
今にも押しつぶしそうな
灰色の ....
今日もくるくる地球は回るのに
みんなせかせか働くのに
わたしは今日もベッドの上で天井を仰ぎ
お昼にアイスクリームを食べる
むしむしとした鬱陶しいほどのこの湿度は
今もわたしを包み込む ....
小さな小さな金魚鉢に入れられ
酸素を与えられて
エサはまだかと待ち
ガラスを叩かれては怯える
わたしから見えるモノクロの世界は
恐怖以外のなにものでもない
それでもわたしは
ひら ....
低気圧 激しい頭痛に晒されて
緑は風によって勢いよく ざわざわと音を立てる
今日もわたしはベッドの中
今にも泣き出しそうなこの空と
今にも泣き出しそうなわたし
この気持ちはどこにも行く場所はなく
ただただ1人持ち歩く
重くどんよりとしたこの空と
重くどんよりとしたこの気持ち
この想いは ....
照りつける太陽は 深い憂いに溺れ
燦々と光るる月は 影を生み出す
儚い宇宙の星くず
けらけらと笑うみんな
それを見て 真似をする
1人ぽつりと 取り残され
私は今日も真似をする
けらけらと上手に笑う
同じものを見ても
同じ音を聞いても
同じ匂いをかいでも
同じ物を食べても
同じ物に触れても
君と私は同じ感覚には
なれないのだろうなあ
それでも少しでも
同じ感覚を覚えたら
....