愛して止まないおっきなお母さん
窓枠


コツン
と、道端の小石にだって躓いて
踏みしめるあなたの地肌は硬い
それなのにわたしたちの共存は
たしかなもの

世界の車窓から
わたしは国外へ出た事はないけれど
画面の前で夢を膨らませている
空想ではいつだって主人公

頭の中で巡るBGMと
レールを踏み鳴らす 愛の音
石丸謙二郎さんの声に耳を撫でられて
息をする
繰り返して
先へ

 もっと、先へ

どれだけ遠くの景色を眺めても
一つとしか見えないわたし
でも あの街並みを超え
岸を超え
海洋
遥か、地平線はどこまで伸びていくのだろう
と、視線をまっすぐ伸ばすのだろう


 いつか、
 いつかわたしが
 死んでしまった後もあなたは
 共存を続けていて

どこかの誰かが
世界の車窓から見る
景色に触れてくれたら嬉しい
なんて そう思うわたしは
 なんだか涙もろいのかもね


自由詩 愛して止まないおっきなお母さん Copyright 窓枠 2010-01-26 21:47:45
notebook Home 戻る