すべてのおすすめ
水色が
ながれてあおくなり
思い出を思い出していた
あなたのひたいを
光がとおり すぎて いく のを

窓があり 扉がある
世界には取っ手がついてなくて
うまくひらかない心の代わり ....
わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの

事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだっ ....
夜、檸檬は乾いた
ソーダはふにゃふにゃにすきとおって
青ごしに見た君は
僕のかたちにくり抜かれている
夜が
街のかたちに染まるように

いったいどれくらいのなみだが流れたろう
街角 ....
すっかり片づいた床のうえに
ひからびた輪ゴムがひとつまるまって

きみはひろい上げて
ぼくたちの日々のさいごを束ねようとしたけれど
ぱちんとかすかな振動をのこして
ひからびた輪ゴムは切れた ....
いく度もあなたを忘れ
出会うたびに恋に落ちる
もう
もうあたらしく
忘れました
はやくわたしに出会ってください
海辺にひらいたからだが潮まみれになって
こまかい
こまかい傷をつくり ....
日が落ちたら
手をつないで出かけよう
この世のきれいなものはみんなだれかのもの
まだだれのものにもなっていない一日を
この世でいちばんさいしょにみて
それを宝物みたいに抱いて別れよう
 ....
ニシヒガシの親子は木の根っこにつかまってぶるぶると震えていました。
寒い、寒いよるです。
ニシヒガシの親子の薄灰色の毛は、どおん、という大砲の音が、木の根をつたってくるたびにかすかに立ち上がります ....
目がさめて
なすこともなく
壁にうつる影をみている

となりであなたが
光だね

言った

そのとき
どうしようもなく
たとえようもなく
わたしは
あなたでした

 ....
まず目をとじる
つぎに手をひらく
そして想像してみる

捨てさることのできない
自分というもののなかに
ちいさく
しめってふるえている
自我を想像する
それを捨てる

目をとじる ....
太陽に透かしてみている罪と罰 重たいほうをぼくがもらうよ

海べには 夜の残骸、猫の死体、重なって沈む時間たち

きみのふちをなぞって辿りつく先が知らない男の肩甲骨だ

かわり目のいき ....
愛しさをこじらせた朝
うらぎるように街は香り
なにも
知らないようなふりを
続けるほかになかった

押しだまる人びとのかげに
花水木がしらじらと開いている
右あし二回
ターン
左で三歩

それは
すばらしい

わたしには
みこすり半にしか
みえない

誕生日に
夜景とシャンパン
精子くさい
演出

おまえら
もしか ....
一秒に一京回の計算をするコンピューター。


夫は寝ている。多くの硬い毛に覆われた体。(それはそのままわたしの安心の形をしている。)それから、ぐったりと縮こまった性器。わたしにも早くペニスが ....
わたしはあなたを殺したかったので
音楽をつくった
わたしはあなたを殺したかったので
いちばん美しい言葉をさがした
わたしはあなたを殺したかったので
台所に立って刃を研いだ
わたしはあな ....
さみしい小鳥は丘はすて
ひろい海へととびたった
海はつめたく 深遠で
するどい波は 小鳥をなめる

さみしい小鳥は海をすて
はるかな山へとびたった
山はさびしく 厳格で
あらい吹雪 ....
冬瓜を煮る。すこし青臭い匂いが指に残っている。

夕方、ディスカウントショップへ行ってハロウィンの玩具をいくつか買って、夫と落ち合って帰ってきた。途中、tooth tooth へ寄ってケーキを二つ ....
その死骸はまだ光をみていて
おとのなかを楽しんでいるのに
やわらかなつちをかぶせてしまう
あなたの手のしろさは
ひどいね
ないしょのことは
ないしょにするから
それまではあそぼうね
夢でも会えるし
いますぐにあいに行くこともできるよ
のぞめば

のぞめば
いつでも
現実は直角に交わるし  ....
生ハムのあぶらのようにこびりつく濁る合図とするどい刃物


明日にはしなびる青の予感抱き ちんげんさいとふたりでキッチン
よしなさいよと言われても
夜な夜な無意味な逢瀬に応じ
しなしな軋む体は重く
由無い出会いはしだいによしな
降りそそぐのを
右から整列させる
ぼくはもう
だんだん
目が暗くなっている
あかるいテレビから
もれる笑いごえが
喧騒が
壁をつくる
あしもとをぬらす
ぼくは
もう
だんだ ....
なんどもしたね
なりゆきに任せて
なんども死んで
生き返った


しあわせだった
そうと気づかないほどに
わがままで
おろかだった
あの子のこと
ほんとうなら
愛したかったな。

でも
できなかったから
腕も
細すぎたし

すこし
まるくなって
遠くなった
あの子のこと
 ....
残ったのは
氷の溶けたグラス
半分空いたボトル

そのグラスのふちあたり
ボトルの空洞のあたり
過ぎたもののかたちは

残ったのは
口づけ
残ったのは
あなた以外のすべて
 ....
うそでも
すきだと
いわなかったことが
わたしのおおきな
足かせになり
あなたは
いまや
かるがると
海のうえをとんでいる
きのうは愛してたけど
きょうは愛してない
あさってはちょっとだけ
愛してるかも

そんなていどで
生きてるから
手首に線路がおろろろろ

わたしはしってる
じぶんできめる
す ....
どういうふうでも
最後には
もういちど
出会いたいと
おもう

もういちど
出会って
いまより良くは
できない

おなじように出会って愛みたいになってぼろぼろに傷つけて
たくさ ....
宇宙はこわれて
とろとろの熊になった
やわらかで許された
ひとりぼっちの熊
わたしが出会うのは
その熊の孫の孫の孫の孫
なのだけど
まだだれも知らない
とろとろの熊しかいない

 ....
開け放し砂漠のようなせまい部屋 砂糖の雰囲気を探してる

二人して抱き合うふりして寄り添って あつめたものはばらばらの穴
陽だまりと
血だまりは
だいたいおなじ温度
抱かれてるくらいの
おなじ温度

おっぱいは
血液と
だいたいおなじ成分
血をなめたときの安らかさも
だいたいおなじ成分

陽だ ....
吉岡ペペロさんのはるなさんおすすめリスト(79)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とって- はるな自由詩517-11-5
- はるな自由詩716-8-14
二酸化炭素- はるな自由詩1113-11-17
輪ゴム- はるな自由詩513-3-15
潮まみれ- はるな自由詩413-3-13
宝物- はるな自由詩813-3-12
ニシヒガシと親子- はるな散文(批評 ...313-2-16
- はるな自由詩613-1-4
チャイム- はるな自由詩612-9-28
重ねる- はるな短歌312-5-31
五月- はるな自由詩412-5-4
みこすり半- はるな自由詩312-2-2
コンピューター、及びコーヒー、そしてタオルハンカチ- はるな散文(批評 ...711-11-15
わたしはあなたを殺したかったので- はるな自由詩511-11-13
さみしい小鳥- はるな自由詩311-11-6
すること、しないのこと- はるな散文(批評 ...411-10-25
ひどいね- はるな自由詩311-10-21
ざくろ- はるな自由詩811-10-19
キッチン- はるな短歌311-10-17
しなしなよしな- はるな自由詩211-10-17
整列- はるな自由詩511-10-5
なりゆき- はるな自由詩311-10-2
したかった- はるな自由詩811-10-1
残ったものは- はるな自由詩311-9-24
かせ- はるな自由詩311-9-21
自分できめる- はるな自由詩311-9-20
一度- はるな自由詩411-9-20
とろとろの熊- はるな自由詩1011-9-19
ばらばらの穴- はるな短歌311-9-18
おっぱい- はるな自由詩311-9-18

Home 次へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する