限界
こしごえ






命の限り生きる
時、ああ
青く冴えて
終わりつづけるの
大空の縁で。にこり
笑みを零す
引力である

今日は(拝礼)。
それはそうと、障子は
白く透けて参りました
明日も無く
さあ、どこへ?
死のある生のない死
忘れ去ってはならない
有り難う

今を見つめる
千差万別な影と
思い返すの
風色を
生まれた時
この手にした
果てし無い空さ

宇宙の外であいさつをした障子は
ここにはいないなぜか
いつも通り過ぎるので
全てが静止するまで
笑みは絶えず零れる
手をふるね
もうあえない
一期一会ですね

原初からつらなる
このからだに立ち尽くす雨の
雲はささやき
失礼いたします
最後の左様なら。















自由詩 限界 Copyright こしごえ 2012-07-02 17:28:24
notebook Home 戻る