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      秋刀魚のような
      ひとでした
      辛味のきいた
      大根おろしが
      ほどよく似合う
      それはおいしい
      ひとでした
 ....
    

      すべてが寝静まり
      寝返りと寝言の中で
      やかんを磨く
      あしたはどんな一日に 
      なるだろう
      油で汚れ焼けた ....
    おとこに捨てられた、
    だからノラ猫になった
    夜空をみあげにゃあと啼いては
    まんまるお目目に三日月うつし
    うろついた夜の街には
    千鳥足の奴らがい ....
     おんなが笑う
     おんながしゃべる
     おんなが怒り
     おんなが泣いた
              
     おんなの寝顔に安堵する
      ....
     アイシテルなんて言葉は
     初めて恋したときか
     お互いが喜寿も過ぎた頃
     おはようのかわりに
     しわくちゃな顔で言えばいい


 ....
 

    それは
    人の魂を包むものでした
    紫紺の夜空にぽっかりと
    白く人魂のごとく
    浮かぶのです
    隠されているのでした
    6枚の 花び ....
      浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
     かぶとむしを採りに行こう
     きみがそう言ったのはいつだったか
     荒れ狂う嵐の正体が
     悲しみだとも気づかずにいた
     そんな夏のできごとだっ ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
    いつかはいろんなことが上手くいき
    少しはしあわせになれると
    今でも信じている
    現実はそう甘くなく
    事態はより深刻と複雑さが絡まっているが
     ....
            ハラハラサイタハナノシタ
            キンギョハオヨグヒラヒラト
            アカイコロモヲフルワセテ
            ....
      あなたにあげる
      おおいぬふぐりのあおい花
      うぐいすのなきごえ
      おひさまのあまい香り
      はるの日のはじまりを
 ....
     からっ風に吹かれ
     あなたはひとり
     どこへ往く
     寒かろう
     たったひとりでは
     あなたの暖となり
     ともに往き ....
            気をつけたまえ
            背中を向けて
            眠るとき
            寝首をかくかも
            しれ ....
             きみに桃缶をささげよう
             からっぽの胃にそれは
             やさしくおさまるだろう
             あまい汁は熱 ....
             明滅する赤や緑の光を浴び
             暗闇にしまうまは横たわる
             静けさの中でざわめきだけが
             息 ....
     さむいさむい小さな箱の中、そこがふたりの始まりでした。
     ほっぺを真っ赤にしたトマトはまるでお日様をそのまま
     詰め込んだようで元気いっぱいはちきれそうです。 ....
                拳のなかで
                石は砕けて粉と散る
                返す言葉はどこにもなくて
           ....
吉岡ペペロさんの石田とわさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あのひと- 石田とわ自由詩1015-9-7
やかんと夜と- 石田とわ自由詩17*15-1-27
ノラ猫の歌- 石田とわ自由詩20*13-7-27
暮らしの中で- 石田とわ自由詩13*13-3-28
おはようのかわりに- 石田とわ自由詩8*13-3-28
白き花零れゆく- 石田とわ自由詩17*13-3-26
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
夏の話しをきみとする- 石田とわ自由詩12*13-3-7
磨く- 石田とわ自由詩11*13-3-6
最高の朝はほろ苦い- 石田とわ自由詩13*13-3-6
この手の中に- 石田とわ自由詩9*13-3-4
ハルトキンギョ- 石田とわ自由詩9+*13-1-12
はるをつめこんで- 石田とわ自由詩11*13-1-7
からっ風がわらうとき- 石田とわ自由詩7*13-1-7
背中枕- 石田とわ自由詩11*12-4-26
桃缶と祈りの夜に- 石田とわ自由詩8*12-4-23
夜を仰ぐ- 石田とわ自由詩8*12-4-19
トマトときゅうりの物語- 石田とわ散文(批評 ...4*12-2-27
言葉と祈りと拳のなかで- 石田とわ自由詩12*12-2-25

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