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わたしたち
沸点が似ているけれど
ほんとうに少しだけ
わたしの方が低いから
こんな陽気な日は先に
蒸発し始めるのです
耳の中がゆだちはじめると
あなたがまだ穏やかに器のなかにくつろい ....
坑道は閉じられた

この町の盛衰などは
年表に改めて書きくだすまでもない

わたしたちは身を染めるように
幾百の眼で見てきたではないか

鉱石と蔓草と共同墓地
その合間のくらしの ....
ぼやけた視界に
おもわず無いめがねを指であげる仕草を
いくども繰り返すのも
ひとつの
刑罰のようだ

熱風と鋭い日射し

首の後ろの筋肉がじわじわと緊張している

またも無 ....
かたりすぎると
ながれさってしまいそうだ
ことばとともに、かれらの年月が

日々のなにもかもを
あるきまわっているうちに
はなし尽くして

でもまだ、はなしていないことがあるかもし ....
殴ろうとしてあげた右腕をふりおろそうとすると
空気の抵抗にあたるさきからさらさらと砂のようになってかすんでしまった
なくなった利き手に呆然としながら、彼女をみると
殴ろうとしていた先の左 ....
るるりらさんの遙洋さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ファイン- 遙洋自由詩8*15-3-20
朽ちてもいいんだ、この町は- 遙洋自由詩6*14-7-27
解放の前日- 遙洋自由詩2*14-3-14
かたらない日- 遙洋自由詩5*13-10-20
うん__- 遙洋自由詩6*11-6-12

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