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その日、暗闇はすべてを覆い尽くした、と思っていた
あらゆるモノが皆、暗闇を背負い
その中で暗闇の底を探すのだ、と。
しかし、静寂は無限だった。
暗闇は、その静寂に無限に包まれていた


 ....
季節はいつの間にか
窓の景色として生まれて来る

わたしは、
季節を食べることもできる

触れることもできるし
ときには、憎むことさえできるのに

馬車のように疾走る季節を 
掴ま ....
消えてしまった記憶のように
星が、炎に話しかける
小さく小さく話しかける
キラキラと明るく

寿命のある指先に乗った鮮かな痛みのように
炎は首をはげしく振って
いやいやをしながら
重い ....
表情という「ことば」の 固有の複雑さ というのは

空のように標準語でありながら

流れる無限の 雲模様に訛った 文学に見える。


曖昧という顎ヒゲを剃って
鉄塔のように嘲笑ふ
 ....


それでもいい

遠い足音の偬しみも

かわした言葉のすべてが いつか跡形もなくても。

ぼくらの中にだけ積もってゆく

  ただ、それだけ、であっても。

純度の高いまだ ....
 祈りは、行為の種だという


 伸び出た行為の葉陰には きっと


   きみの祈りの花が咲いている



 祈りが 行為の種 ならば

 
 行為が 祈りの花 だから
 ....
  
答えてよ新宿

馬鹿馬鹿しいくらいに

線路が無数に重なって

枝毛だらけの細胞分裂


ヌケガラの街を

駆け巡り 人は どうやって

行きたい場所に辿り着く

 ....
+

プラナリアにとてもよく似たあなたも普段はありふれた両生類として
揺らめいている。〔時折〕爬虫類の要素を尖らせて、眠るのを怖がり
泣いていた〔けれど〕頭の中では真っ先に哺乳類の細胞を一つだ ....
束の間の輝きが水面に射すと

魚は 眠らない営みにリラリラと

言葉を浮かべ

手に取ろうと揺らめく影を砕いて

その光の枠を抜け出したまま

ほんの夏の終わりの方まで滑ってゆく。 ....


街にある異郷に独り
Gaudi は私と同じ夢をみる

見つめ続ける螺旋の渦に
マグマの足どりは溶けて

故郷に横たわる公園に独り
面影と一緒(とも)に眠る

荒海を越えて辿 ....


初めての旅をした
魅力に富んだ表紙のついた 本の
扉を開けるように
それは 始まったわけではなかった

足を引き摺り ひと気のない
トンネルを歩くように
それは まだ終わらない ....


足音がする
 足音だけが 
北側の
庭の隅を過ぎる

犬が吠えたてる
 犬が頻りに
遠くの犬もつられて
吠える


枕もとの時計は
まだ
静かだ


浴室を出 ....
予感は、急角度に侵入する胎児だ


樹々が複雑に伸ばした細い腕の先のほうに留まると、其処で眠る


それがいつ後悔に姿を変えるのか瞬間を見たものはいない


気づいた時にはもう

 ....
 星とたんぽぽ

   by ハァモニィベル




星は 空にいて 地面に咲く
 たんぽぽ が 好きでした


たんぽぽ も 空を見上げて
 そこにいる 星のことが 好きで ....
*

 シャッフル


雨合羽の内側みたいに湿った霧の夜
水槽に堕ちた帽子のように少しずつ想い出す
刻まれたまま床に散乱している時間

ボロボロに傷ついた
一枚一枚を拾い集め
 ....


 『人体模型ノぶるーす』


SCENE1.(校庭にて)
ものすごい音がした。
登校中の生徒たちはみな、
音のする方を見た。
 ―光り輝く羽飾りのヘルメット
 ―厚い革製の盾 ....
4月の勉強会のテーマ:こども向けの作品を書いてみる。
  詳細は、: 詩ヌマデアイ詩テ
http://po-m.com/forum/threadshow.php?did=316267
をご観覧 ....


「みんな咲いている」
     ハァモニィベル



手のひらが咲く 
咲き乱れもせずに
花びらになって


咲いている父の大きな手の上に
母の手のひらが咲き
その ....
   
破裂弾の様な狂気の寝起き姿で歯を磨く君の覚醒を感じた私は私ではないまま無防備な姿で小さく寝息を立ててる真実の狂姫だ。二本の脚が限りなく連鎖して朝陽に濡れ乍らまだ拭い切れてないアダムの筋 ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
  

      不意に、居場所が消えて


          通り過ぎた記憶が深まる


       燿りなく途絶えた門を


     独りくぐり抜けようとする度

 ....
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
あしの裏が焼け付きそうな砂の上を
わきに浮き輪を抱えながら
生き物のように往復する波へ向かって歩くとき
ぼくらは〈ビーチ〉を忘れる。

まったく別の場所で
余所余所しく産み出した
接点を ....
蟻は汚染された土壌を
歩きながら、
花に出会った。
花は土壌から芽吹いた。
笑顔のまま生まれた祈り。

手のひらに、
流れ落ちる
黒い涙が、
咳き込みながら
抜け落ちた束の間を ....
鮮烈な闇の中で
炸裂する
赤い青空
遙かに千切れさった
芥子粒のような祈り

忘憂(ワスレ)草を身につけた群衆の
漠とした大地の上を
勿忘(ワスレナ)草を胸に抱いた乙女は
咳 ....

  
白いシーツが晴々とはためく青い午後
大きな風にのって君の嬉しそうな声が疾走る
思い切り抱きしめればまるでお化けのようなカタチ
くすぐったいと笑う君をすっぽりくるんだその存在を
ぎ ....
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる 蒼い空が 遠くて
余計に悲しいのは
僕が
1羽のウサギだから

カメに負けたあと
どうなったのか誰も
知ろうとはしない
色褪せたウサギ

透明な過去の中に
遺失されたまま
埋ず ....
生まれたときから
終りのない
この心

風のなかにあっても
難しい貌をして

気高く
悶え
涎を流して
渇きつづける

いずれにしろ
しかたないことなのか
誰かの
手はず ....
無数の瞬間瞬間を
音もさせず
かき消していく
静かな雄大な


半ば朽ちかけた美の前に
見上げると
人びとは立っている
感じられるのである。

響く鼓動を耳に
溢れる体温を ....
るるりらさんのハァモニィベルさんおすすめリスト(56)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
暗闇と明かり- ハァモニ ...自由詩3*19-6-23
季節ノ詩- ハァモニ ...自由詩13*19-6-11
《_火影_》- ハァモニ ...自由詩2*19-5-17
ことば・うた・ひと- ハァモニ ...自由詩2*19-4-30
冬の夜の- ハァモニ ...自由詩9*18-12-20
祈りある人へ- ハァモニ ...自由詩2*18-5-10
答えてよ新宿- ハァモニ ...自由詩2*18-4-25
1カンデラの未来- ハァモニ ...自由詩2*18-4-20
束の間の- ハァモニ ...自由詩5*18-4-16
旅愁- ハァモニ ...自由詩1*17-10-3
さりげないソネット#2- ハァモニ ...自由詩4*17-4-12
さりげないソネット#1- ハァモニ ...自由詩3*17-4-9
_純粋な記憶- ハァモニ ...自由詩5*16-9-7
星とたんぽぽ___【課題投稿作品】- ハァモニ ...自由詩1*16-4-14
シャッフル__/【幻想30】作品- ハァモニ ...自由詩4*16-4-5
『人体模型ノぶるーす』__/【笑い部門】- ハァモニ ...自由詩1*16-4-2
★_4月の状況- ハァモニ ...おすすめリ ...1*16-4-2
「みんな咲いている」__【うた部門】- ハァモニ ...自由詩2*16-3-29
『「深層放射」=「空喰い女」』__(百四十字詩)__★Odb ...- ハァモニ ...自由詩2*16-3-27
『オパール』- ハァモニ ...自由詩10*16-3-15
フロネシス_Phronesis- ハァモニ ...自由詩4*16-3-2
太陽の嘘- ハァモニ ...自由詩7*15-9-5
ルトルルル_- ハァモニ ...自由詩4*15-8-10
〈花々の流竄〉- ハァモニ ...自由詩4*15-8-4
〈ヘメロカリスの夏〉- ハァモニ ...自由詩4*15-8-4
風の樹陰(こかげ)- ハァモニ ...自由詩4*15-7-21
(【神話の掌】)※一行詩- ハァモニ ...自由詩9*14-11-26
空の向こうに- ハァモニ ...自由詩10*14-10-25
ブリコラージュ・ゲーム__※書換リレーより- ハァモニ ...自由詩1*14-10-25
【金木犀と夕焼け】※題名無茶ぶりより- ハァモニ ...自由詩4*14-10-22

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