李恵



親を馬鹿にするのはよくない
親は子供の育て方を知らないのだ
成長の段階で子供のようにぐれるのだ
上からの目線で子供を見るようになるのだ
子供にはわかっている
例え間違っていても「親」という縛りが間違えを許さないと言うことを

子供にはわかっている
すべてお見通しなのだ
わからない振りをしているだけなのだ

大人は純粋な心を忘れてしまった
子供に触れるときは大人という自覚を持って接するはずだ

それが大人には重い枷なのだ


視線を下げてみよう
見るものすべてが新鮮で楽しかったあの頃を思い出せ

なんの囚われもなく不自由もなく
死が常につきまとっていた子供時代を


親のゆうことを聞いただろうか
君は今親になって
ゆうことを聞かない我が子を叱っているが

君は親のゆうことを聞いていただろうか



親はわかっている

ただ忘れてしまっているだけなのだ





何も知らないものは何も恐れない

知りすぎたものは好奇心よりも恐怖を覚えるのだ




自由詩Copyright 李恵 2007-04-02 11:19:38
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