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何もない一日 雲を泡立てて貝殻模様のカップを洗う
花の雨 眠るわたしのこめかみにふれているのはくちびるですか
モノクロのアネモネきっとあなたならうすむらさきを選んで写した
....
{引用=ほろほろとくずれはしない鍵の化石があなたのからだをひらいています
記憶は銀河のように 白い、黒い乳房のあわいをすり抜ける
あたたかな指先であなたの軌跡に限りなく薄い爪痕 ....
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日
ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日
眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日
静かなく ....
*一時限目 数学*
美しき微分/麗しき積分/淫らな糖分=知性の所望するもの<睡蓮たちの睡魔
無限の輪っか((エタニティー=ハニーディップ×2))
を、黒板の隅に小さく描く
カリカリカ ....
あおい蕾が
春の嵐にぽきん、と折れて
公園のくずかごに捨てられている
花の命のありかがわからなくて
こわごわ抱いて家に帰る
光に翳すと
やわらぎながら
ほどけてゆく部屋
輪郭をも ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
{引用=浴槽に額を沈める。
水深650mmで
月へと遡上する魚の群れは
尾びれに三日月を宿して
銀の腹は空っぽのまま
ドライアイの魚達が
す ....
冬紅葉 鴉の瞳を染めて降る
凩や 潜熱の葉に森燻ゆる
*
....
{引用=off
部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。
街灯の光がカーテンを透かし
....
「見て、B-29よ。」
一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。
終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
さ。く。ら。ち。る。ち。る。
さ。く。ら。ち。る。
文字は花びら、桜散る。
て。ん。て。ん。て。ん。て。ん。
転々と渡り暮らした町々の
別れの記憶に桜散る。
....
るるりらさんの夏嶋 真子さんおすすめリスト
(11)
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日付
詩歌集「うずく、まる」より自選十五首
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夏嶋 真 ...
短歌
14*
15-7-4
連詩_「_知覚_」_よもやま野原・竹中えん・なき・夏嶋真子
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夏嶋 真 ...
自由詩
18*
10-9-25
七曜日_(即興七行詩)
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
30*
10-7-5
17歳のエニオン
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夏嶋 真 ...
自由詩
45+*
10-5-31
花
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
29+*
10-4-9
((いちご)のつぶつぶ。)革命
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夏嶋 真 ...
自由詩
30*
10-2-2
感覚
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
10*
10-1-14
初冬
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
10*
09-11-7
off
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夏嶋 真 ...
自由詩
30
09-11-2
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶
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夏嶋 真 ...
自由詩
31*
09-7-26
さ。く。ら。
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
17*
09-3-5
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