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詩から遠く離れて、みなもすなる生活というものをしてみれば、日本語は予測可能なものになっていくし、なって行かざるを得なかった。予測不能な山茶花オクリさんの詩を僕は愛し、愛しながら敬愛し、敬愛しながら敬遠 .... ささやきかけるかさのかげ
母音の樹が揺れる

ふたりで歩いていく
丘の上へ 遠くまで

のびていく記憶

いそがなきゃ
走りはじめる
わたしたちを

月が見ている

それを ....
書かなくては、と一年ぐらい思って、書けなくて、私よりも書くべき人たちがいるような気がして、(待っていたのかもしれない)、未明、眠れなくて、アイスクリームを食べたら目が覚めてしまった、薄暗い。こんな朝。 .... 夢をみなくとも   軽谷佑子さん
http://hibariryouri.web.fc2.com/11/karuya.htm

4行が5つ小さく並んで、どこにも本当の意味での終止形がない(文法で ....
風が吹く。生きなくてはならない。

教会(という名前の映画館(という名前のゲストルーム))に
僕たち読者は座っていて、目の前のスクリーンに、
それぞれ違った夢を見る。

「それぞれ違う」こ ....
アスパラガスさん讃 2


彼女は軽やかだし、あまり恐ろしそうではないではないか。という不如意。

この、デザインできない不如意で多義的なラインを、彼女は、推敲と時間によって作り上げることが ....
ウズクマル子供 白イ部屋ノナカデ
積ミ木アソビ オトモ無ク
積ンデハ 壊ス 
ツマンナイ 他ノアソビシヨウ

立チアガル子供 白イ部屋ノナカデ
段違イ平行棒 イッタリキタリ
ツホルト  ....
空を見上げる
街に並ぶビルディングの上から
きいろい四角い看板たちが
見下ろしてくる
見上げている僕は憂鬱で

あの中に
住むことを考えてみる


  □


今日も地上の人 ....
{引用=
ぼくはスケートリンクにとじ込められた
きみの日なた
日なただよ



          アスパラガス「スケートリンク」より







詩人の書く言葉は
 ....
口の利けないわたしは左を指差して
魚群がそちらへ移動していく

内緒の本棚に三歳からの日記を並べ
旗を振る夕べ

トカゲたちの尻尾を踏もうと遊ぶ
シルクハットの猫とその杖

水道管を ....
一睡もせず朝四時半、始発で鎌倉へ。まだ暗いうちに円覚寺の門をくぐる。暗い中に人が少し。お堂へ歩いていく。わけもわからずわたしはついていく。靴を脱ぐ。お堂へはいる。広くて寒い。座布団一つと小さな二つの座 .... {引用=
(マンホールの蓋、ペットボトルの蓋
(潰れ果てた牛乳パック


あろーん
あろーん


と目覚ましがなる
(おにいさん、おにいさん、どうせ起きたってあろーん
夜の陰謀 ....
落ち着いて。死はまだそこまで来ていない。

大丈夫。私があなたを抱きしめなくても大丈夫。あなたを抱きしめてもあなたから恐怖は去らない。その恐怖に根拠はないのだから。その恐怖に根拠がないから、あなた ....
{引用=「それでも、こころの中のたいせつな部分に、美しい、青い麦の生えた
草原があって、その向こうには荒々しい崖と海も見えて、そこではわたしとあな
たは虫捕りあみやかごをもって、いまでもはしってい ....
 ねえ 

 ちょうちょあそび、しよう、ひそひそと。


 おわったら、ぜんぶ、けすの。


 おもいでにしか、のこさない の。



 おもいでは

 すきとおって ....
Nさんが日記で書いていた。Nさんが賢治について書いた批評について、批判があったらしい。某所のチャットで、「このレベルで留まれたのなら幸せだったんだろうけど」「賢治について書くなんて怖いものしらず」みた .... 空港は透明な香りがする
人がみんな笑っているし
香水の香りがあちこち漂う
ここで無表情なのは
出国審査官だけだった
飛行機が飛ぶのを毎日見送る
地上で働く人たちの気持ちを考える ....
美はいたるところにある


何も考えていないこと
歴史
寝ているあなたのすがお
すがた


美はいたるところにある


走っていく電車の音
朝はたくさん
昼はときどき
夜 ....
 夜になると、空に何百万もの星が輝きます。「星の王子さま」を読んでから、僕は、星を見るのが好きになりました。夜空を見上げながら、王子さまと羊とバラの花が住んでいる星はどれかなあ、などと考えます。

 ....
(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=168092の冒頭に転載)


映画は時間とともにヨコに流れる「時間芸術」である。しかし、それはときに、一瞬にして強 ....
そこには大きな素朴な木の机があって
あなたはわたしのとなりに座り
あなたはわたしにことばを読んで

そこでわたしは見たのです
何かを見ているあなたのまなこや
動くあなたのくちびる
そして ....
 
絶語集


       +
      +++++
       +



ぼくは恋をするだろう
とは思わない

がたーん、がたーん、君の根が揺れる
なんでもないよう ....
るるりらさんの渡邉建志さんおすすめリスト(22)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
気の遠くなりかたについて(山茶花オクリ讃2)- 渡邉建志散文(批評 ...218-6-9
樹と記憶- 渡邉建志自由詩416-3-8
未明、みえないまま- 渡邉建志散文(批評 ...514-8-26
絶語の果て- 渡邉建志散文(批評 ...314-2-1
多義性のデザイン(アスパラガスさん讃3)- 渡邉建志散文(批評 ...6*13-11-1
不如意な恐ろしさ(アスパラガスさん讃2)- 渡邉建志散文(批評 ...413-10-7
ウズクマルコドモ- 渡邉建志自由詩313-8-29
四角い空- 渡邉建志自由詩213-6-20
静かに、なるべく静かに(アスパラガスさん讃1)- 渡邉建志散文(批評 ...8*12-12-16
A,_B,_C...- 渡邉建志自由詩712-9-7
鎌倉のこと- 渡邉建志散文(批評 ...4*12-2-19
貝殻遊び- 渡邉建志自由詩7*11-7-7
まだ死は来ていない- 渡邉建志散文(批評 ...410-5-24
----------------------- 渡邉建志自由詩509-9-2
ちょうちょあそび- 渡邉建志自由詩4*08-11-10
萌えと批判- 渡邉建志散文(批評 ...6+*08-10-27
空港は透明な香り- 渡邉建志自由詩308-5-29
美はいたるところにある- 渡邉建志自由詩608-4-15
星の王子さまについて- 渡邉建志散文(批評 ...108-3-17
批評祭遅刻作品■時を止める—「殯の森」と「ノスタルジア」にお ...- 渡邉建志散文(批評 ...10*08-1-30
小さな球体- 渡邉建志未詩・独白1*04-8-3
zets/go- 渡邉建志未詩・独白2*04-6-12

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