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悲しくても
涙を流すこともできず

くやしくても
叫ぶこともできない

誰をうらめばよいのか
問うこともできず

寒々とした
野にさらされている


その積み上げられた姿が
 ....
この世界は
空間に
時間を加えて
3.5次元だけど

2次元の平面に
閉じこめられた

3.5次元の世界の情報は

ブラックホールの
エントロピーからの
贈りもの

「ホロ ....
あらゆるものが

ゴミと化した時


ぼう然として

ただ涙だけが

こみあげてくる


大切な思い出が詰まったものを

助ける事ができなかったくやしさが

涙となって ....
母なる暖気

父なる寒気


そのはざ間で生まれる


梅雨前線


まるで

僕のようだ



やさしくて

あたたかい母


厳しくて

つめたい父 ....
きょうは

どうしても

モーツァルトのト短調が

聴きたい


ピアノカルテット にしようか

ストリング・クインテットにしようか

シンフォニーにしようか



 ....
暑さくん

そうあわてて走るなよ


まだ梅雨が

はじまってもいないのに



せっかく咲きはじめた

紫陽花たちが

かわいそうだよ


いまバテたら


 ....
少女が窓辺に腰かけて

静かに外をながめながら

じっと何かに聴き入っている



その目からこぼれ落ちる

涙のしずくは


キラリとひかる美しい

ダイヤモンドのよう ....
ブラームスはお好き?

それなら 

ピアノコンチェルトがおすすめよ

それもNO.1のね


新しいステレオ録音なんて

ろくなものがないの


いくら音がよくても

 ....
雪どけの 

きよらかな水のなかから

春がうまれる


山のふもとで ひっそりと

春の陽射しを糧として成長した

水芭蕉たちは


これからはじまる

花のリレーの ....
秋というだけで 物悲しい

青空というだけで 晴れ晴れとしてくる

恋人というだけで なつかしい

愛というだけで 燃えてくる


秋の夜長の 想いの庭に

いとしい言葉たちを
 ....
<枯葉はシャベルで集められる
   思い出も未練もおなじこと
   そして北風はそれらを運び去る
   忘却の冷たい夜のなかへと>

(「枯葉」 ジャック・プレヴェール 高畑勲訳 ....
巨峰よりも

マスカットが好きだ


好きで好きでたまらない

一年に一度だけの 

食べる恋人



なんといっても ぶどう狩りで

ぶどう園へ行き

熟したてのマ ....
春は花で彩られ

夏は太陽で焼けつき

秋が九月の雨ではじまる


酷暑で疲れた体に

適度な気温と湿り気が

気持ちよい


夏の暑さで狂った自律神経が

正常に戻っ ....
月のひかりが
しずくとなって

やさしくふりそそぐ
森の奥の湖は

やぶれた恋を捨てると

次には永遠の恋が
得られるという
伝説の湖


一人また一人と
若者たちが

 ....
渡り鳥 どこでもゆける パスポート 青空の国 翼の住人


ゆれうごく コスモス渡る 蝶の群れ 色とりどりに 青空と雲


秋深く 十月の空 群れとぶは 一番のりの いつものコガモ

 ....
壮大な 自転公転 太陽の ドラマのなかの 秋のおとずれ


みんな見て 皆既日食 アメリカの 経済損失 数百億円


秋の空 雲の列車の 切符買い 風のうまれた 南の海へ


高 ....
友よ

きみはなぜ
となりの部屋で
刃を研ぐのか

なぜその音で
威嚇するのか

たしかに
過去にいろいろな
出来事があった


友よ

きみはなぜ
となりの部屋から ....
寺めぐり 庭めぐりして 自転車で ペダルが向かう 古都の秋


手にとれば いろあざやかな こけの寺 おおいつくして 木漏れ日のなか


晴れた日に 朝起きた時 さて今日は 奈良か京都か  ....
きみがそばにいると いつも何もいえなくて
遠くからただ みつめるだけ

きみのことをおもうと むねがあつくなる

卒業でわかれることが わかっていても
なにもいえなかった 

きみがう ....
ある日突然に これまで理解できなかったものが
素晴らしい事に気づく

それはドビュッシーのクァルテット

FMで聞き その不気味ともいえる世界に驚く

こんなに素晴らしいものがあったのか ....
人は人 海は海

だけど私は海になりたい
なぜって 海になれば どこへでも 流れて行ける
アメリカ イギリス オーストラリア.......

深海だってのぞきに行ける
アトランティスの謎 ....
蒸し暑い梅雨時は アイスコーヒーに誘われて
そぞろ歩きで思い出の 海辺のカフェテラスへ 
  
グラスについた したたり落ちる水滴が
キラキラ光り  ささやきかける

それは遠い記憶の   ....
アデリーペンギンのコロニーを襲う、巨大な氷山と戦うペンギンたちの大冒険です。

巨大な氷山は実際の話です。この氷山は約20年に渡って南極大陸のコモンウェルス湾に浮かび、「B9B」と呼ばれています。 ....
妙な音に  シロクマ親子がそらをみあげると
ほうきに乗った魔法使いがみえた
(おや シロクマがいる ここは北極か また間違えてしまった)
(ペンギンにあいに南極へ飛んだつもりが 間違えた)
( ....
そぼふる雨の四つ角で    突然あった懐かしい人と
時をわすれてみつめあう

街灯がやさしく照らす横顔に 愛の記憶がよみがえり
わすれていたはずの     ことばが生き返る

いつしか二人 ....
      暗闇の残像

きみを抱きしめて    すべての映像がじゃまになる
くらやみにてがのびて  僕の感覚は研ぎ澄まされる

柔肌のぬくもりが    残像と重なり合い
たかまる鼓動を  ....
どこへかえるというのか   この雨は
やさしさをわすれて     ふり続く

怒りの炎に         しずむ街
あふれる川の        そのあとは

再びめぐりきて       ふ ....
お化け去り 妖怪魔物 勢揃い 解散権 ツルの一声 野に下る 都鳥(みやことり) したい放題 急降下
るるりらさんのstさんおすすめリスト(44)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
怨念をのせた北風- st自由詩819-12-17
ホログラフィー回路- st自由詩519-11-21
ドロに埋もれた毎日- st自由詩519-10-25
反抗期- st自由詩319-7-2
短調を聴きたい日- st自由詩3*19-6-24
暑さくん- st自由詩219-6-17
涙のカルテット- st自由詩519-6-12
ブラームスはお好き?- st自由詩3*19-6-2
水芭蕉- st自由詩319-5-18
秋というだけで- st自由詩318-9-29
シャンソン三昧- st俳句218-9-26
マスカット- st自由詩318-9-25
これからの秋- st自由詩518-9-21
女神のはかりごと- st自由詩417-10-26
青空の国- st短歌317-10-5
壮大なドラマ- st短歌117-9-10
友よ- st自由詩217-9-4
古都の秋- st短歌317-8-24
片想い- st自由詩117-8-13
理解の連鎖反応- st自由詩317-7-26
人は人_海は海- st自由詩317-7-21
梅雨時のアイスコーヒーに想う- st自由詩317-7-19
メルヘン_アデリーペンギンの大冒険- st散文(批評 ...2*16-9-8
ペンギンとシロクマ_魔法のメルヘン_- st散文(批評 ...3*16-8-22
プレヴェール『夜のパリ』の情景- st自由詩1*16-8-5
暗闇の残像_- st自由詩3*16-8-2
かえるところを忘れた雨_- st自由詩2*16-7-15
妖怪魔物_- st川柳2*16-7-6
ツル- st川柳1*16-6-16
都鳥- st川柳1*16-6-10

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