ほんの少しで全て良し。
ヒヤシンス


 目の前にある現実を受け入れた時、
 世界がほんの少し明るく見えた。

 人の数だけ存在する悲しみを受け止めた時、
 ほんの少し自分の成長を実感した。

 苦しみを何でもないと思えた時、
 ほんの少し自分を誇らしく思えた。

 詩を描いている時、
 自分は一人じゃないと感じることが出来た。

 自分が多くの人から支えられていると知った時、
 言葉では伝えきれないほどの感謝を感じた。

 全てのものに感謝の気持ちを抱く時、
 心は善と美に満たされてゆくのを感じた。

 古びた詩集を手にする時、
 心は愛に包まれていた。

 そうしてまた私は今日という日の現実を信じることが出来るのだ。


自由詩 ほんの少しで全て良し。 Copyright ヒヤシンス 2016-01-30 06:06:45
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