NOW
アラガイs




抱きしめたい
曇り空をかきわけるように
オレンジ色のまくが下りるまで
待てない

息をきらしながら未定を刈り取れば
武蔵野にひろがる葦は枯れ
アオサギにつかまる酔う風のように
ねむる天使にも羽根がある
〃苦い黒蜜を舐めてもいい
綿飴から這いでる俺の舌先〃

染み付いたアルバムのなか
薄茶けた部屋のぬいぐるみ
手荷物は置いたまますぐにでも
駆けてゆきたい








自由詩 NOW Copyright アラガイs 2010-12-15 18:52:24
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