ほどよく温んだ風が
みみたぶを掠めたら
あなたの好きな
「は」で始まる季節

生垣の横の
赤い自転車が
見当たらない

2ブロック先の十字路が
ふんわりとしたら
あなたの好き ....
ご神体は山だった
うさぎは皆に撫でられて
頭と耳がぴかぴか光っている
カレル橋のヤンネポの犬もそうだった
ウイルスが沁みこんでいる
だだっ広い草原に意味不明な巨石
群がる観光客を羊だと思っ ....
光の視界を
人、人、人、
昇ったり降りたり
ドテラ姿のおじさん
また会ったね、ハローハロー



人、それぞれに
日常の場で非日常の場で
活動し創造しながら
それぞれの可能性と限 ....
  

曇天の裂け目に
完成された神聖があることを
知っているひとは
僕と
あと
だれだろうか
切れ長の目を
その裂け目に向けている
あなたには
あの神聖が
みえている ....
光り帯びる
銀海原を遊ぶ
子らの笑い声

 生まれたての現に

触れては更に歓び深く
生動スルこの瞬く瞬間、

 垂直貫く永久のイノチ

笑う咲う、
光帯びる銀海原を
遊ぶ子 ....
静かに
狂う私の
闇を聴くと
小鬼の無邪気な
笑い声
斜めにひしゃげた窓枠に
ぶらんと垂れ下がりしガラス窓
この部屋も遂にぐるりと回転を始め、
微動だにせぬのは吾のみや
得体の知れぬ時間が到頭破綻した。
これは夢ではなく、
現実のことなのだ。 ....
磯野波平に良く似た教授は
ステテコにラクダの腹巻姿
団扇をパタパタと仰いで

トリスタンの加速器に行ってみるかい?

はい 是非とも!

では
このカウンターを胸に付けて放射能を測定 ....
何が私をそそのかすのか
穏やかなふりに疲れた時
背中を押され私も
誰かを押しそうになる

まだ誰もいないうちから
この感覚が体を動かす
まだ誰もいないから大丈夫
唱えながら
季節 ....
ぽっかり次々生々し
顔顔顔、 
瞑目意識視界に現れ在り
オマエ誰なんだ?
問う私、
先ず誰なんだ?と
ひとつ思惟の
至高の浜辺に打ち上げられ
蠕動す、閃光す、 
永劫の余韻響かせ
鎮まりゆくヒビキひとつ

 打ち寄せる波間のオノレ偲び

波乱の終着に、

至高の浜辺涙で濡らし。
誤解を承知でいえば、僕は誤解して欲しいから話す。たくさん誤解して欲しくて
たくさん話すのです。ちゃんとの理解なんて求めてない。僕も沢山たくさん誤解
するし。誤解しながらどれかひとつ本当の貴方にいつ ....
わかりたくて
わからなくて
ふたりうつむいた
残像は静止したまま
スイッチを手探る


さくら咲く公園で
泣いたきみ
だきしめ
だきしめられた
黒曜の夜


ひたすらに
 ....
ひっくり返りびっくらこ
微妙に確かに変わりゆく
男になったり女になったり
意識の野辺に輝き咲き開く
アナタという顔ノ美しき




破裂スル
時の間に間に
ぽっかりこ
魔と魔の ....
つばめさんたちがもう
町には来ている
次の季節に
私も
移ろう



雪解け水で
激流に変わった川
その音が
私のこころの奥では
しんとしている光



指に
み ....
夕陽が走ってくる
いびつに走りつづけるおれに
それはそれでかまわないと
聞こえてくる
夕陽が輝きをましながら走ってくる
虹の魚は歌っている
花束のような喉で同じことを歌う
虹の魚は母
 ....
 シュルレアリスムを隠れ蓑にして、詩を書くのはやめたんだ。僕は現実を見つめて、自分の弱さと対峙して、肉と骨と血の滴る生々しい詩を書くんだ。シュルレアリスムなんて格好付けているだけだ。DADAの仮面を外 .... 町並みの軸は摩耗する
その浅瀬の透明な温い水は塩辛いものだ
ジグザクのうそを指折り数える
見知らぬ場所であれ不自由な語尾にのせる
小骨のかたちを定めるように游ぐばあい

仕切られた裏を愛し ....
花散る儚さは人を蠱惑して已まぬ。
故に桜に象徴されるやうに
その尋常ならざる散り際に
人は美を見てしまふのかもしれぬ。
私はどうも舞ひ散る桜の花びらは
血吹雪に見えてしまふのだ。
桜の樹の ....
ひとりが好きな傷つきやすいあなたは
ある日突然
真新しい窮屈な制服を着せられて
教育者たちの話はうわの空で
たくさんの見知らぬ同級生と整列し
汗ばんだ手を握りしめる

十年後の四月
堅 ....
師匠が言ったことを思い出す

若いということはバカなこと だと…

何故ぼくはこの歳になってもバカなのか

大切な珠玉をアスファルトに叩きつけ

深い傷を負わせた

それは自分を傷 ....
春は、旅へといざなう季節、
小鹿のようにそわそわして、
居ても立っても居られなくなる季節、
かつて春の日に落としてしまったなにかを、
取り戻すため、
どこかへと無性にお出かけしたくなる、
 ....
すぐれているから

好きになったんじゃないんだよ

みているだけで

嬉しくなるからみてるんだ

たまに目と目が合うと

やっぱこっちが逸らしてしまうのは

 ....
初めてキミを見た時

すこしだけ耳が赤くなった

いつだってそう

好きになると

耳が赤くなるんだ

人が人に憧れるのに

ちゃんと理由があるように

ボ ....
生きるっていいねえー!
桜の花がまた咲いた
生きるっていいねえー!
友が遠方より来た
生きるっていいねえー!
また明日がある
若いっていいねえー!
彼氏連れて
若いっていいねえー
ミ ....
曇天朝のエイプリルフール、  
無音の響、意志に刻まれ
思惟、死者生者と共走る走る

熱い感情の園から追放され
自ら熱を沸き起こす
昇り来る朝陽の照射
ガーベラ輝きの真紅
花冠に創造力 ....
ずぶ濡れの子猫が鳴いていた
寒さで震えている
ニャァ… とか細く鳴いたので
ぼくは自宅へ連れて帰った
タオルで拭いても鳴いている
ミルクを与えても口にせず
ぼくはどうしたら良いのか
解ら ....
 教室が半分水につかっているのに、先生は黒板の端から端まで書いてる。ばかじゃないの。「ばかやろー」って叫んだ子がいる。どうせ街中、水びたしなんだけど、せめて学校でくらい、机のうえに立って、濡れない .... 明日から四月、

時 過ぎ去り
人生 未だ途上

 今、正に委ね観ているもの

それ真とし 更に進む
ぼくは道化師
老いたピエロ

観客を笑わせては
ご機嫌をとっている

化粧に隠した顔は誰にも見せない
眼尻に描いた紅い涙は乾いている

手品を見せてはため息を吐かせ
夜毎繰り返す芸 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「__」- 夏井椋也自由詩6*24-4-4
ぎんなん- 藤原絵理 ...自由詩324-4-4
五行歌、ハローハロー- ひだかた ...自由詩4*24-4-4
完成された神聖- 秋葉竹自由詩424-4-4
ドミナンテ- ひだかた ...自由詩224-4-4
※五行歌「小鬼の無邪気な_笑い声」- こしごえ自由詩8*24-4-4
ガラス窓- 積 緋露 ...自由詩224-4-4
高エネルギー物理学研究所- レタス自由詩7*24-4-3
チャンス- 木葉 揺自由詩324-4-3
五行歌、未完_顔顔- ひだかた ...自由詩4*24-4-3
遠望- ひだかた ...自由詩224-4-3
誤解- soft_machine自由詩8*24-4-3
五行歌_徒然に- レタス自由詩4*24-4-2
五行歌、VISION- ひだかた ...自由詩3*24-4-2
※五行歌_三首_「しんとしている光」- こしごえ自由詩6*24-4-2
アルテマ- 長束静樹自由詩224-4-2
孤独な口づけ- 鳥星自由詩3*24-4-2
花曇- あらい自由詩224-4-2
花散る儚さは- 積 緋露 ...自由詩124-4-2
四月の杞憂- ヒロセマ ...自由詩6*24-4-2
珠割り- レタス自由詩5*24-4-1
春は、- 本田憲嵩自由詩824-4-1
正しい恋- 秋葉竹自由詩224-4-1
好きってことさ- 秋葉竹自由詩224-4-1
生きるっていいねえー!- ホカチャ ...自由詩2*24-4-1
嘘の新年- ひだかた ...自由詩324-4-1
まどろみ- レタス自由詩6*24-4-1
水没都市。- 田中宏輔自由詩9*24-4-1
五行歌、イノチ- ひだかた ...自由詩424-3-31
セフィニ/幕切れ- レタス自由詩5*24-3-31

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