自らの
肉の終わり
見切った上で
歌い書き表さぬば、

それ、タマシイの詩書き人に在らずと。
あゝ私の記憶と云う、
奥深き畝溝から飛び立つ
銀の鱗粉の輝き羽ばたき
密やか途絶えることなく
燃え盛る意識の原野に

色付く豊潤な響きの渦 、

ビートを刻み垂直の流出の
次第輪郭を ....
いまここに
流されて たどりついた
なんの咎なのかも知らされず
この生の失敗の成れの果てのように
流されて
打ち上げられて
それでも息をして
すべてを自らと無関係な物語のように眺めていた ....
チャコールグレーの小さな蛾
狂ったように暴れてた
冷たいアスファルト背に
おしみなくしぶとく力なく
さかしまの日差しに浮かれ
うなされて
生死の境を針と糸
縫うように縫うように
浮いて ....
 さらば
 太陽の空の下
 恋人は
 雨傘をひらいて
 探していた
 ひまわりは
 恋人たちに集まり
 歌っていた
 世界一周の
 浪路はるか
 夏の日をなつかしむ
 黄色いリボ ....
 

やさしい世界のそとで
ひとつの雲が青空に浮かぶ

その雲に向かって
泳ぐ金魚の色は黒い

悲しげな陽射しがいつまでも綺麗で
僕は首が痛くなっても雲を眺めていた

青空を ....
ほんとうは未だ
眠りの王国で
牧歌に耳をすませていたい

日は明けたが
曇りがひどく暗い
こんな寒い朝を
事務所まで
原付で風切って
向かわないとならないのか

なぜ暗い ....
もみじ、
肩まで浸かった露天風呂からのぞむ、
さりゆく、秋の赤い夕ひが、
ひとすじの、きまぐれな寒風とともに落としていった、
いちまいの、
星のカケラ、
休憩室の掲示板に、ずらりと並んで立 ....
ぼくは斬首刑を執行された
{ルビ亡骸=なきがら}の臓物は白日のもとに晒され
医師はぼくの秘密を探ろうとした
だが 魂の在りかだけは解らなかった
真実は真実で何処にも逃げはしない
ぼくの悪行を ....
やまいだれ疒とは、面白い言葉だ。「疾病」など主に
病気に関する漢字に使われる部首のことだ。
いま、俺の脳内にやまいだれが垂れ下がっていて、脳
の底にぽたぽたと病の元を滴らせている。また、やま
 ....
なぜだろう
夫と賭けをして
負ければとうとう離婚だと言うのに
朝から喜びが止まらない
後から後から
溢れ出てくる

文字にすれば感慨深い
涙も込み上げてくるが
哀しみの涙とは少し違う ....
公園の池の際に母子がいる
母は子供にパンを渡し
子供にパンクズを池に投げさせた
池の鯉は競って大きな口をパクパクした
傍には鯉に餌を与えないで下さいの看板がある
通り過ぎる人々の視線が母子を ....
 閉じたビニール傘から飛び散る
 雨滴
 会社の広大な敷地内を車と自転車が往来する
 東の正門で守衛室に社員証を提示しても
 配属先の建屋へは延々と
 アーケードの歩道を歩き続ける
 
 ....
ゆるりと白雲の流れ、

一拍、一呼吸置き

ふと見上げたら
もう消えて

自らの意志を行使した
冬空の青だけ厳めしく

冷える人の肉身を見下ろして居る 

 仕方なく手打ちを二 ....
考えるな 感じろ
と誰かが言ったが
背中で感じても指が動かない私は
ひたすら考える

詩人のような暮らしや
詩人のような風貌を
持ち合わせていない私は
ひたすら考える

語彙の ....
目の落ち窪んだ梟が窓際でエコー&ザ・バニーメンを口ずさんでいた、フレージングはイアン・マッカロクよりも古臭くて俺好みだった、冬の始まりの骨が凍るような晴れた午後、心境はブルースに制圧されていて、も ....  

白い風が吹いて
今朝

ライトブルーの空から
なにかの声が聴こえた

空に窓ガラスがあるなら
かすかに震える声だった

昨夜の夢を忘れてしまえる
涼しくすき透る声だっ ....
さくばんの眠りの残り滓
吐ききって 吐ききって 吐ききって
今朝はつとめて寒いなぁ
凝集した感性を冷やします


僕は真白い一頁
一体ここに何を書こうか


この朝は妻と和 ....
○「ボケると」
ボケると
自分の行動や判断を
疑ってみる
ということをしなくなるから
解決が難しくなる

○「高齢者医療」
医者は
問診の前に
年齢で診察するのではないか
「70 ....
詩の合評をすると決まって
〝名〟よりも〝迷〟の付く
探偵のほうが多い
朝、断裁
午後、印刷
製本は後で
まだ弾を二発
仕込んだだけ

リボルバーに
後、四発
装填
和綴じ本
六冊

報酬は
君の笑顔
次いで
僕の名声
十分
 緑道の奥にある図書館に向かう

 調べものがあるわけではない

 感想文を書くわけでもない

 興味があるのは静かな空間と

 そこで本と睨めっこしている人々

 悪趣味の人 ....
時は残酷で波に揺られて流れ去る
血を流した痛みも愛も
死んだように忘れられて無機質な笑いに還る
涙は乾き
深刻な真実は意味なき嘘になる

あぁ、掃き溜めに脱ぎ捨てられた私の脱け殻
くしゃ ....
この成功は失敗ではないかと疑う
この失敗は成功ではないかと喜ぶ
この進歩は退化ではないかと疑う
この不便は豊かではないかと喜ぶ
この幸運は代償があるはずと疑う
この不運は貸しになるはずと喜ぶ
白いシーツに午後の陽射しが映る
暖かなベッドに横たわり
刹那に消える夢を観た

アイス珈琲を飲みほして
虚ろな時をやり過ごそうとしても
うつら うつらと首を振る

至福はすぐそばにいっ ....
下に在るものは上にも在るように
上に在るものは下にも在るように

哀しみの雨は今日も降り続け
貴女との電話は繋がらず
今日もまた哀しみの静かさに

死んだ後に在るものは生まれる前にも在る ....
他人を借りた自分の姿が其処彼処に
後ろ姿の語りは饒舌
暗澹たる思い
他人のふりをしたい

それでもその背中を見て
正したり律したりできるだろう
自分が変われば
他人を借りた自分の姿も変 ....
○「トランプ氏返り咲き」
78歳で返り咲き
とは驚きである
新しいアメリカンドリームだ!
バイデン政治への不平不満や失望が
トランプ氏返り咲きを生んだのだろう
それにしても新天地アメリカで ....
粉々に砕けた、明るい心、なにかしらのカルト。
統計学の本を読んでる時には人に好かれる。
寂しさから目を背けるための努力。
ニーチェを読む、ヒトラーのことを思いながら。
ソロモンの72柱では僕は ....
木屋町の路地で
後家殺しの永ちゃんと顔突き合わした
あ、後家殺しの永ちゃん 
お、デブ殺しの室くんやないか あの子、元気か
だれだっけ?
ほら、あのかわちぃ女の子 きみにしては
羽ばたい ....
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