しずしずと夜が明けてゆく
早朝からクラッシックを流している
近所迷惑な騒音の確信犯だ
ただのPCスピーカーだけど
サブ・ウーハーを備えているだけあって
ハーマン・カードンの電気クラゲは
か ....
秒速2m
まだ来ない夜明け

一日ごとに
増えていく知識

一秒ごとに
尽きていく命

得たものはいつでも
失ったものに釣り合って
途方に暮れる

秒速2m
夜明けが追い越 ....
 シーアスパラガスというものを見つけて身請けした。イスラエル産らしい。
 植木で見るような、ガサガサした葉で、初めて見たとき「なんかえぐみが強そうだな」と思った。完全なる偏見であることは後に判明する ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
  

ふいに淋しくなる
なんて口にしながら
随分と
正体も無くして
やがて眠りにつく

ひとの子の様で
子猫の様で
寝息とその顔は
野に咲く花が
白い野の花が揺れていた畔と ....
二〇一七年九月一日 「陽の埋葬」


 文学極道の詩投稿掲示板に、作品「陽の埋葬」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。


二〇一七年九月二日 「2010年11月19日のメモ 」 ....
昨日、毒を受けた
この毒を解毒することに
残りの一生を費やそうと思う

なるほど、こりゃきついわ
妊婦や子供に与えられるものでは
到底ないな

内臓に裂けみを感じる
ピリッとプチっと ....
暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦 ....
二〇一七年八月一日 「カサのなか」


いま、きみやから帰った。ラーメン食べて寝る。おやすみ。

 文学極道の詩投稿掲示板に、作品「カサのなか」を投稿しました。よろしければ、ごらんください。 ....
世界の糊代に迷い込み、四方八方、己の居場所とはまるで違う有様で、色の薄い一日が繰り返される、精神異常者が見る見境の無い夢のような日常の中で、思考は数十年放置された廃屋の窓ガラスのようにひび割れ、所 .... 窓を開けると
爽やかな風が

夏の終わりを告げる
秋の臭いを運んでくる

お盆の頃にやって来た
小さな台風が

まるで
神風のように

この北国の
焼けつく夏から

熱さ ....
二〇一七年七月一日 「双生児」


 いま日知庵から帰ってきた。きょうもヨッパである。寝るまえの読書は、ここ数日間、読みつづけている、クリストファー・プリーストの『双生児』である。いま、ちょ ....
この胸から一枚の
夏の風景をとりだしてひろげよう
青い湖 まわりは緑の森
そのむこうになだらかな丘々
湖には小さな桟橋 つながれている幾叟かの小舟
ほとりに小さく白い館

そこで僕らは
 ....
カツサンドを食べて
心臓を強化しようとしたが駄目だった
美味しいんだけどなあ
強化の効果はない
お茶を飲んでしばしの休憩をとると
夢の中でキスをされて
有頂天になっていた
つまり私は寝て ....
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく

夏、それは誰もが少年であり、少女であった ....
胸のなかに石がある
いつ呑んだのか知らない
ゴロゴロ、ゴロゴロと
このごろそいつの座りが悪い

胸のなかだからとりだして見ることもできない
いったいぜんたいどうしたっていうんだ
濁ったり ....
限界を越え
誕生と死という
限界を越え
遥か彼方を一時に臨む

顕在する生、繰り返される人生
広がる、広がる
時空の後方に前方に

無限の彼方の青い青い水平線
白いヨットが曳航され ....
桜の花びら瞳に浮かべ
透き通る君の髪の毛が
僕の世界で絡み付いた

触れてみたい
揺れていたい
風のせいにはするもんか

未来と背中に
同じ匂いを漂わせた
春の廊下ですれ違う人
 ....
二〇一七年六月一日 「擬態」


 ジョー・ホールドマンの『さらば ふるさとの惑星』ちょっと読んだ。ちょっと読んでも、ヴォクトの2冊の本よりはよいことがわかる。ヴォクト、非Aシリーズが傑作だった ....
ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる


今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者 ....
コロナウイルスの騒ぎで
ウイルスというものに興味がわいて

いろいろ調べてみたが
調べれば調べるほど

ウイルスの奥深い謎の
底なし沼が見えてくる

その謎のなかで
最も面白いのは ....
二〇一七年五月一日 「もろもろのこと。」


 だいぶ本を処分したんだけど、またぼちぼち本を買い出したので、本棚にかざる本をクリアファイルで四角く囲んでカヴァーにして立ててかざれるようにしてるん ....
暗い風が吹いた
濃くあかるい夏空の下を
暗い風が吹いた

暗い風が吹いてもなお
夏空は濃くあかるく
白くかがやく雲を湧き立たせた
蝉たちは鳴き 鳴きやめ また鳴き
鬼百合 向日葵 百日 ....
振り向くと、


肩先をかすめて飛んでいった
風のまにまに光って小さきもの
僕をもう追い越して それは八月のまばゆい光のなかへ


ドラゴンフライ
そのうすい羽の向こうに少女が見える ....
二〇一七年四月一日 「ある注」


 ディラン・トマスの268ページの全詩集のページ数に驚いている。こんなけしか書いてないんやと。散文はのぞいてね。こんなけなんや。ぼくはたくさん書いてるし、これ ....
人がいなくなった庭は
草がぐんぐん伸びて
かつてその地に眠った心臓のありかを隠した
もう探し出せないし
探そうとする人もいない
よく見ればブルーベリーが細々と実り
小鳥が集う楽園になった
 ....
バックミラーとサイドミラーで
後方を確認し
イザ ウインカーをあげ
片側二車線の道路でUターン

…のはずだったのだが

判らなかった
後方からハイエースワゴンが
直進していることを ....
夜空に咲いた

あのひの花火


ひらひらひらと

沈んでいった


どこへ、どこへ

どこへゆく


寂しいあの世へ

ひかりをともしに
縁側に座り西瓜を食べながら
その黒い種を口から飛ばす
黒々として立派な弾丸は遠くまでよく飛んだ
白くて未成熟な種は気がつかずに食べてしまったかもしれない

夜、蚊に刺されたあとをかきながら
 ....
夕べ 一人寝に見た夢は
夜空のくぼみに足をかけ
天の川に辿り着きたいと思い
さらりと揺れる夏草の隙を
酒でも飲んでいるように
のらくらと彷徨いたいと思い

それでも 最後には
靄のよう ....
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