○「区別がつかない時代」
本物と偽物の区別がつかない
事実と嘘の区別がつかない
悪人と善人の区別がつかない
加害者と被害者の区別がつかない
男と女の区別がつかない

○「逆転」
食料が ....
あまりにも遅すぎた桜の並木道、
ひるがえる、むすうの落ち葉たち、
まるで、うろこが剥がれ落ちてゆくような、
つよい晩秋の風は、
アスファルトのひび割れた路面を、
女の本心のように露わにさせる ....
あまりにも
自分の呼吸が穏やかなものでしたから
なんだか
生きてるのか死んでるのかさえもわからなくなりまして

そうだ! と
パチンと手のひらを鳴らしながら
頭の裏側で埃被った宝箱をひっ ....
青い森の奥に眠る
一匹の小さな竜の子ども
丸まって寝息を立てている
起こしてはいけない
もし目が覚めてしまったら
森の葉がすべて赤くなり
地面から煙があがる
あちこちでパチパチ弾ける音が ....
親ガチャか
前に国ガチャと
時ガチャに
感謝して
今を生きている
すずめを追ってヒヨドリは
桜の色葉をくぐりぬけ
共に素早く弧を描く
糸でつながったみたいに

 *

落葉が元気に駆け回っている
ヌードになった街路樹の
先っちょでわずかな枯葉が千切 ....
冴え返る
静けさに
雨音のみの
真夜中
しみる
 
 前方見据える少年の

 斜め後ろに 立つ私

 光 放った彼の眼鏡、

 捉えた朝の密度濃く

 信号機は青になる
「先週の生産状況は以上です
 次は工場の修繕計画の件ですが
 和式トイレへの改修案が出ていますので
 工場長よろしくお願いします」

「はい、なんのこっちゃと思いますよね
 社長から各事業 ....
追い詰められた枝先で
黙り込んだまま
幾つかの季節を
背中を丸めて受け流した

独り言を蹴飛ばして歩いた冬と
味のない言葉を噛み続けた春と
溶けた爪先で帰ろうとした夏を越えて
束の ....
わかったよ
本当はもうとっくに思い出してるよ
差し出された干し柿はとても甘く
 
 


ギルー ギルー
僕はもう誰にも呼ばれないよ
アンダクェーとキジムナーは山原に消えたよ
 ....
アスファルト濡れ
十一月の雨降り

行き交う人の
目の濁点、

時の残余は燃やし尽くされ

 垂直に雪崩れ落ちる
   かの様に一斉、
 黄の群れ 落ち葉達

時の未知は燃え立 ....
君と過ごす時間
安心出来る空間になる
言いたいことを言えて

喧嘩もするけれど
時間が経てば落ち着く

大きな喧嘩はない
些細なことばかり
ちょっとした口喧嘩

基本的な考え方は ....
足元をよく観てごらん
幸せは
あなたの足元に
野の花のように
いっぱい咲いているから

見上げてごらん
希望は
あなたの上に
青空のように
大きく広がっているから

心をすまし ....
○「必要は生きる母」
必要とされていないと感じるとき
家を出たくなる
必要とされていないと感じるとき
職場を去りたくなる
必要とされていないと感じるとき
人生をやめたくなる

○「急が ....
心は紙風船みたいだから
傷つけられないように
無口に今日も僕は
気取ってないふりして静かに
微笑んじゃったりして会釈する

心の空気は換気しないと腐ってしまう
どろどろで腐敗臭
換気の ....
幌馬車にゆられ
ぽつんと大地に置かれた
ゆられ、ゆられて
何処でもない場所に産み落とされた
幌馬車の上で巡り会う
出会いと同時に別れの挨拶もした

私に仕事を与えてください
信じる ....
11月2日、「Now And Then」がリリースされ、
11月5日、阪神タイガースが38年ぶりに日本シリーズを制覇した。
何かが終わり、何かが始まる。僕は足掻いた。

どこを漂流し、どうやっ ....
あんた、さっきから
自称詩人、自称詩人と言っているが
自称詩人って何かね?
「・・・・・・・恥知らず?」
ピンポ~ン、正解!
溜め息の
ふぅとふぅ耐え
病の苦、
夜な夜な冷たし
近づく 冬のヒビキ


肉の魂の静観にて
営み一体化する
瞬間、無名の記述
確か内なる霊性に触れ
ああ と頷くオノレ在り

 ....
吐く息の白さで
秒針が溶けてしまいそうな朝

そうなったら
きっと今よりもゆっくりと
呼吸が出来るはず

窓の外を眺めながら
あなたのことを考えたり
意識だけなら
高く飛べるから
 ....
不器用に生きている君の笑顔が好きでたま
らない僕は、なおのこと不器用なんだろう。
そんな日々で幸せを数えてゆきたい。
 
 
 
さあおいで
僕はいつでも心のこのへんのとこ
開けて ....
こまやかささやか

色付く雨に
オカサレテ、

すすむ すすむ

 掻き分け私の意識の
 懐かし精神の官能性

たゆたいふるえふる

揺れて色付く

雨に濡れオカサレ、
 ....
立冬の朝ワイフを乗せて美容院へ行く途中で
自転車をこいでいる二人の知人に会った
一人は同級生
車の免許証は取ろうにも取れないので
八キロあまりの道を
自転車をこいで人妻にしばしば会いに行く
 ....
 
 薄ら陽を

 追いつつ鉢を離れ得ず

 小さき金魚の褪せし思いして

 胸の底 暗く重く

 ちろちろ火の燃え続ける
雨を
置き忘れた
夕べ、

裏庭に回り

ぬらり
滑る
陽の光、

黄金に渦巻き
風が吹き、

 私を笑う

時に
取り残された
夕べ、

刻み込まれる
宇宙の ....
玄関から
こうべをたれた季節がおじゃましますと
きづかぬうちに背戸から帰り
台所に置かれた熟れた柿をついばむ
鳥たちのカフェテリアが暮れ
初時雨にかじかむ指をとおし
その指で、かじかむ時雨 ....
夢を見るのだ

希望の夜を枕にして
明日を迎えるのだ

たどりついた朝に

さびれた心を晒すのだ
うずくまる彼の悲しみの昨日も

そうしてくれてゆく周りの人の胸にも
種を蒔いてゆ ....
ちょっと悲しくなった
ちょっとだけだと思った
作りかけの粘土が乾かなくて
まだ柔らかいから
まだ自由
今なら行っておいでと
いくらでも言えるのに
何処へでも行っておいでと
どうして言っ ....
フィリピンの孤島で
日本の自称詩人が発見された
1945年から1985年まで続いた
自称詩人狩りが終わったことを知らずに
38年もの間逃げていたという
自称詩人が村に出没して
食料を強奪す ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8396)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
独り言11.12b- ホカチャ ...自由詩2*23-11-12
秋桜- 本田憲嵩自由詩523-11-12
- ぐれこ自由詩223-11-12
青い森- 木屋 亞 ...自由詩2*23-11-11
※五行歌「ガチャガチャガチャ」- 足立らど ...自由詩423-11-11
見上げてごらん空耳を- ただのみ ...自由詩5*23-11-11
※五行歌「しみる」- こしごえ自由詩4*23-11-11
五行歌_一首「Good_Morning_」- リリー自由詩2*23-11-11
ハムストリングス- イオン自由詩4*23-11-11
渋柿- 夏井椋也自由詩8*23-11-11
sayonara.com_31-40- AB(な ...自由詩423-11-11
無名の記述- ひだかた ...自由詩623-11-10
喧嘩しても- 夏川ゆう自由詩323-11-10
愛する孫へ- ホカチャ ...自由詩2*23-11-10
独り言11.10- ホカチャ ...自由詩2*23-11-10
ため息- ◇レキ自由詩2*23-11-10
稜線- 妻咲邦香自由詩4*23-11-9
November- 空丸自由詩623-11-9
自称詩人って何かね?- 花形新次自由詩123-11-9
五行歌、常_鳴き夜に- ひだかた ...自由詩623-11-9
silence- ミナト ...自由詩423-11-9
okaeri.com_21-30- AB(な ...自由詩523-11-9
王国- ひだかた ...自由詩423-11-9
終活- ホカチャ ...自由詩5*23-11-9
五行歌_一首「未練」- リリー自由詩6*23-11-8
宇宙の秒針- ひだかた ...自由詩9*23-11-8
無題1- wc自由詩4+*23-11-7
船を出すのだ- AB(な ...自由詩4*23-11-7
粘土遊び- 妻咲邦香自由詩3+*23-11-7
自称詩人が生きていた- 花形新次自由詩223-11-7

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