○「もう秋なのか」
日中はまだ暑いが
朝夕は大分涼しくなった
日が暮れるのも早くなった
日の出も遅くなった
もう秋なのか
あれだけ眠れぬ熱帯夜が続いたのに
もう秋なのか
扇風機はもうし ....
 目が覚めると異様なほど口中の渇きを感じることがある。一滴ずつ唾液腺から舌で唾液を促し、口中の渇きに唾液を塗りたくる。いったい俺の体はどうなってしまったのだろうか?そんなことを最近感じる。
 鏡の中 ....
The wind leaps from branch to branch,
In bright summer and again on dark days,
Shaking the boughs  ....
非常階段の先で光輝く太陽を見た、それは死にゆくものが最期に見る光景のように思えた、でもそれを確かめる手段なんか何も無かった、それを知るには俺はまだ強欲過ぎたんだ、衝動に従って―意味も分からないまま .... 一時一時
生きて過ぎゆく最中、

水の色を突破して
透明になりゆく
この瞑目した
肉の私の意識の内に、

 充満する光の凝集点

その向こうを観んと
意志し凝視するわたしに

 ....
飛行機が順調に飛んでいる
いつもあの高さ
夜は音が響く

あくる日のはじまりもいつも通り
何もかも忘れてしまっても
最後に残るものがある
かわいそうだね

仕事ばかりの人生なら
人 ....
巨大なビルに入り口ひとつ
入り口にはいると部屋ひとつ
部屋の中にはモニターと小窓と非接触ICリーダーがある

リーダーに手の甲を近づける
奥でリフトの動く音がする
モニターにいつも同じ揺れ ....
                               



                             暗闇から暗渠を覗くのものすべてが恐怖に等しく
 その眼が吸い込 ....
 

ささやかな幸せも、ありってことで。

若いころ、
希んでいたのは
ふたつにひとつだったような気がする

輝ける光か、
堕ちる闇か、

どちらかを強く希んだということ ....
宿酔と
けさの夢の残滓を
深い
呼吸のリズムによって
とおく
野を越えて
あの青い山の方まで流してゆく


さくばん
僕はピース缶から一本抜いて
それからトリス・ウィスキ ....
そこ、という扉を開けると
静けさを変えたがる少年の嘆きで覆われる
いずれという名のもとでは、いくつもの野望が彼の手をひく
そしていつものパターンでは、その思考に飲まれているばかりだ
拙くてもい ....
止まり木を探している

橋の上から
水面を眺めながら

欠け始めた月に
追い詰められながら

止まり木を探している

カフェの二階で
雑踏を読みながら

沈みかけた街に
 ....
庭に数式の花が咲いていた。
よく見かける簡単なものもあれば、
学生時代にお目にかかったややこしいものもあった。
近づいて、手でもぎると、
数と記号に分解して、
やがてすぐに、手 ....
それの終わりかけに、
べつになんにもいらなくて
あなたを困らせた

ふつうに愛せたら良かったとおもう
グラスに入れた氷が溶けていくみたいにとか、
生けた花がだんだん萎れていくみたい ....
青白い顔
まだ魂はそこにある気がした
らしさと共に

だんだん土気色に変わると
らしさから白い鳥が飛び立ち
魂を持っていった

すっかり深い土色となったらしさは
白い花々で埋め尽くさ ....
のんびりしている時に
突如、このままでいいのだろうか
などと考えて焦燥感に駆られる

なんか、やばいんよ

だから、努力みたいなことをする
それは小学校中学校とはまた違う形の努力
 ....
朝に雨降り冷える大気に
小さくくっきり開く花、

見つめ入る私の傍らを 、

歩を運ぶ人の足早に
アスファルトの窪み
水溜りに映り込む
黒と黄の色彩の対称、
其処此処に群れ成し生える ....
7年ぶりにお酒を飲んだ
女が言うには
僕は
さびしかったらしい
僕は考えても
さびしいということがわからなかった
酒臭い口で
女を風呂場まで追いかけた
そうしてひとりになって
 ....
今年は5月に最初の1匹 6月はゆうに10匹 眼球めがけて飛んできた 黄色5 青色7 緑のうんこ 水の表面にハネ虫が浮遊する いろいろがうごめく ぼーっと見ていると なに色かわからなくなる

まだ区 ....
自分自身が分らねえお前等に心から言いたいだけさ
実は俺もよくわからねえんだわ
お前等は無政府主義者より危険な輪無き輪を永遠に回る存在
まさに無人格主義者 起きれば天井を見つめて数時間過ぎる現在 ....
ありがとう、って
云えたらいいのかもしれないね

ずっと想いを寄せて来た
まるで
一生分の好きって想いを
ひとえに彼女に捧げて来た

ほんとうなら
暗い世界に対する
この満 ....
あるひおもちゃをてにいれた
とてもたのしいおもちゃだった
わたしはそれでたくさんあそんだ
おもちゃばこにしまって「またこんど」

だけどべつのひには
そのおもちゃはみつからなかった
ほか ....
庭に数式の花が咲いていた。
近づいて手でもぎとると
数と記号に分解して
手のひらのうえですっと消えた。
庭を見下ろすと
数式は、もとの花に戻っていた。

 *

庭に出 ....
この夜は戻らない、錆びれた運動場のフェンスに巻き付いた蔓の記憶のように、検知出来ない場所で発酵した感情を生み続ける、それはどこにも行かない、蓄積してやがて漏れ溢れ、内側から肉体を侵攻してゆくだろう .... きゃりーちゃん、、、、、詩人♡

アンパンマン、、、、、、詩人

ド素人、、、、、、、、、詩人

教育者、、、、、、、、、詩人(ちょっと地響き)

詩人の方を呼ばせていただきます(政府 ....
午前2時40分

潮が退くように彼方へと旅立った

彼女は母のような慈愛に溢れ

ぼくを可愛がってくれた

もうアンドロメダを越えたのだろうか
サイレンみたいなアラームを止めて
そのまま布団の中で溺れると
無意識の粒子が立ち込める
それらは映像となって
現実のように振る舞い
不思議が不思議でなくなる
サイレンが割り込んできて
手 ....
街灯の
光に舞い散る雪、
愛娘が
膝枕に安らか眠り、
崩れ落ちてゆく時が
大河の流れ一瞬だけ裂き
静まる冷たき沈黙の襲来、
自らの予感の内に
先取りされた
あの瞬間の覚悟、
今この ....
私はコンピュータ
あなたは新しいユーザですか?
ご命令はなんですか?
その機能なら私は得意です
お任せください

あくる日命令された内容は
私には理解ができませんでした
わかるように書 ....
眠、覆い、考えられるかぎりのイメージ、それから細いタイヤ、太いキーチェーン、議事録、半円状の、氷、「実際よりすくなく感じられる」

どれくらい必要だろう?
どれくらい必要だろう、遠くなってい ....
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