今この瞬間より
いつも今この瞬間から
己の抱え続ける因果の宿痾
自らの内なる畏怖すべき呪い
自ら闘い続けることを誓い
更に深く認め識らんと
此の世に己生かされ在る際に
再々度、対象化の俎 ....
凍った薔薇の花を破砕するのは罪
凍った薔薇の花をそのまま盗むのは罪ではない
夏季限定のF市の市条令があるのに
薔薇の破片を踏んで血を流す人々がいる
宗教のはじまりはおよそこのようなものだと
 ....
カバンの中に生卵
十個パックを詰めたまま

急な用事で地下鉄に乗る
手すりにつかまり
ぐっと息をのむ

加速で取り残される きみ
片手のひらで包み込む から
いちばん弱いものに合わせ ....
独りで出来る
こと 、

思考力動精神を
自らの思考精神にて
直観知覚し体験スルこと

までは終わった 、

けれども待ち人未だ来たらず
待ち人の来ない人生宿命も在りかと

熱 ....
弱った蝉を林に連れ戻そうとして
手のひらの芯を掴まれる

指に鋭い痛み
しなうほどの力で
下唇をくい込ませてくる
またか、やはりかと思う

同じことが前にもあって
どちらとも、もう翅 ....
レコードにハッカ油を垂らす
聴いたこともない政治の季節がやってくる
夏はここから始まって
そこかしこに収束する
香るハッカは
それを中和させる
一つの方法に過ぎない
そして

そして ....
 ただいま
 夜の甘い想い
 剥がれて尚も行進する金色の
 星の色と音

 高層マンション
 窓辺のランプシェイド
 ああ こんなに
 夜が暗いなんて
 指先の向こうには 
  ....
そろそろ
そわそわ
そろそろ
そわそわ

呼ばれるかと
スマホをしまう
自分もしまって

名刺入れを確認

会社の顔をして
乗り込んでゆく


{引用=
楽曲は下記から ....
ぼくは世界の真ん中の通天閣の上で回るぐるぐると回るただあなたを待っているえも言えぬままに待っている優しさにさ身を摘まれ優しさに身を包まれ優しさにさ身を詰まれ優しさにさ身を浮かべ優しくあろうとするんだよ .... ポール・ヴェルレーヌの「秋の日の ヰ゛オロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し」(上田敏訳)や、「巷に雨の降るごとく われの心に涙ふる。かくも心ににじみ入る この悲しみは何やらん?」(掘 .... 午前に怒り狂った、
土砂降り雨の冠水が、
いつの間にか、
みずいろの夏空へとすべて蒸発していて、
まるで、まる顔の笑顔のように膨らみにふくらんだ、
にゅうどう雲、
が、たくさん湧き出ている ....
躁鬱病。今で言う双極性障害。また、一つのことが好きで得意、たとえば駅名を全部言える子ども。レインマンとか。

精神障害について特に知識や資格はないが、双極性障害の躁状態のときにアイデアや考えが次か ....
陽はもうとっくに沈み
天使の微笑み
透風の吹き抜ける
この深き夜闇の一刻、

我ら思考力動に躍り世を織り込む 、

私の脳髄を使い足踏みし
渦巻きぐるぐる蠢き続け
自らを刻印する声々 ....
あの夜
人の吐く唾奇の跳ねる音
どこのアスファルトの硬さも同じ
いや、あの街は違っていた
あてどなく流れ着き
落伍者に優しい街ときく
何も持たず職もなく
ひたすらに古書を売り
公園で
 ....
れいん
誘うレイン
夜陰
トレイン
道連れに
走り続け
夜明け
に至り
民家の庭先
をも襲い
走り続け
降り続ける
悲惨の飛散し
続け尚も死を、齎し

しらない知らない疾 ....
編まれた愛を 起点として
この からだに 空いた穴が
揺れてく景色を 透過する
この 人生を 描画する

街を焦がした 夕日が沈む
頬にすれた 夏風の匂い
浴びた 花火の灯り さえ そう ....
ネガティブな性
何もないところに
影を感じる
少しの意思疎通で
何でもないことが
わかるというのに

臆病風に吹かれて
黙っているから
ほら
また影が横切った

影を抑えようと ....
黙祷は
鐘の音

1945
8・6
8:15
刻印は時の数字

僕の死は、
人類の知恵の粋
現代科学の結晶
14万人の命の対価

目的は
先の見えない戦争の早期終結と
阿 ....
偽りが溢れるくちびる
透明がすこし濁った
盗まれたこころ細さを
噛み締めて声を抑える

牛乳を朝のむときは
いいひとになれる気がして
窓の外はしる自動車
白い息だけが溢れて
 ....
その{ルビ娘=こ}は

私たちが乗り込んだ都電の座席にいた

私たちが乗るのと入れ替えに

その{ルビ娘=こ}の

両隣が空いたので夫が左側に座った

私が右側に座ろうとした時
 ....
ゆびとゆびとのあいだに、
はずした眼鏡をひっかけながら、
頬杖をついている、
おだんご探偵、


その不敵で、きわめて意味深な上目づかいで、
ただ一つの真実だけにたどり着かせる、
夕立、
吹き荒れる
突風に
塵屑吹き飛ばされ
街道に散乱し

こんな日
クライ

黙って立って
佇み続けて
居られないのかい?
蝉が鳴いていると
静けさを感じる
流れる汗が背中をつたう

夏の音がする
深い夏をかいて浮かぶ

蝉の鳴き声以外
かき消されて
どこまでも静謐が広がってゆく


{引用=
楽 ....
夢見がちな
夢見る夢子は
夢の國では夢泥棒
夢夢油断なさるなよ
最後は夢吊って死んだ

夢見がちな夢子
寂しかったんだってさ

南無阿弥陀仏
南夢阿夢陀仏

明晰夢であったなら ....
心地よく身を任せよう
その音霊に

楽器同士重なり合い協調し合いながら
奏でるハーモニー
まるで寄せては返す波のように心を揺らしては
夢想の世界へと連れ去ってしまう

ゆったりと時を ....
丈夫な麻の暗幕
交友録の入った書架
最善策だけ入れた鞄に
繊細なガラスの時計

灰皿自身の大事な気持ち
プラスチックの椅子に
腰かけて
カモになる予定の僕
視界いっぱいに地雷!地 ....
丸いグラスの底のような南氷洋
地球儀をひっくり返せば
ほら、プカリ天辺洋
南氷洋の狼という映画があった
嘘つけと君が言う暑い夏
それでは御簾の向こうに涼しく
南氷洋のおおきみとか
バカと ....
くちぐせは陽射しを遮り
ぽとりとおちる
無限に文字起こせば
ガリガリくん木漏れ日だったり
日暮れのひぐらしだったり
鈍いことほぎ
愛を纏う風のチューニング
笑い続けるストロボライト
逃れる野ウサギの雪原に足跡残し

朝焼けも夕焼けも最早区別つかず
眼の前過ぎていく時の姿すら観えて
どん底迄に落ちて優しく降り出す雨
 ....
まだ早い りんごをもいで
ひとつ、ふたつ、歯型
皮を舐める 果肉に届かず

つるつるで てしてし
舌に引っかかる弾力

一呼吸 おいたら 波の音
いつの間に 手一杯に 貝殻

 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(11086)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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西成区玉出東- 降墨睨白 ...自由詩6*25-8-7
楔──裏- ひだかた ...自由詩525-8-7
例になっていく- みぎめ  ...自由詩4*25-8-7
影踏み- 自由詩5*25-8-7
_Little_boy_- 月乃 猫自由詩19*25-8-7
金魚- 秋葉竹自由詩425-8-7
ごめんね- さち自由詩9*25-8-6
おだんご探偵- 本田憲嵩自由詩725-8-6
投下ノイズ日和- ひだかた ...自由詩725-8-6
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夢子のはなし- 降墨睨白 ...自由詩4*25-8-6
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未明の開放- 竜門勇気自由詩5*25-8-5
あの夏- 降墨睨白 ...自由詩13*25-8-5
今日- wc自由詩10*25-8-5
サイレントやりとり- ひだかた ...自由詩425-8-5
ほしにかえる- 三月雨自由詩7*25-8-5

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