ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
どうして
約束を
結ぶと言うのだろう

つないだ手は
結び目のよう
雨に濡れると
もっとかたくなる

強くひっぱって走った
雨の檻つづく
強くひっぱられて走った
かたく

 ....
空も高くて
青いから
遠くまで出かけようと
二歩歩くと
三歩目を降ろすところに蟻がいて
踏みたくはないので
停まろうとしたが間に合わず
足を上げて見ると
蟻の腹は空き缶のように潰れてい ....
いつか 夏を 見たので 夏のことを ものがたり

旅を したので 旅のことを ものがたる...

やまと 吉野の 山なか で

灼熱した 午後 数刻の 焦点は ひび割れて

 ....
 {取消=移民シーンです}。言葉狩り? 及び、愛されない?
 午後八時のニュースです。更に、昨日のニュースです。
 今日午前二時頃から昨夜未明にかけて、聞き慣れない雷が落ちるでしょう。
 明後日 ....
おれは行き止まりでウロウロする犬「わをん」だった
おれは花の上の辺りに三つの点々とした傷がほしかったので
自らそこを爪で傷付けた おらぁ! オラオラオラオラオラァァ!
ジョジョじゃない・・・むし ....
あるひとが言った

  世の中の戦争は
  おとこが起こしたもの
  おんなには罪の無いはなし

そして
ほかのあるひとが言った

  そんなおとこを産み
  育てたのは
  わ ....
愛さえあれば 何もいらない
あなたはそう言って腰を振る

真実は何より尊いと
遠い眼して語りかける


真実の愛ってさァ
つまりはサァ
アイツノ愛情ハ偽者ヨゥ

この感情こそが本 ....
疲れた斧は
何処へ行けばよいのだろう
斧はもう
斧の原形を留めず
只の丸い鉄の塊

誰も来ない場所で
一人休憩した
睡魔に襲われて
涙が零れそうだった
暑い日差しに
握り締める拳 ....
夏ごとに
おしゃれになってゆくおまえが
自慢のミュールで前を行く
{引用=
(なぁ、おまえが選んだっていう
(このお父さんの水着
(ちょっと
(トロピカル過ぎやしないか

いつか
 ....
月の様子がおかしかった
意識の破片を暗唱していたのでしばらく気が付かなかったのだが
外に出ると火薬の匂いがした 子供達が国境付近で銃の撃ち合いをしているのだ
体が焼けるような匂いだ 月が森永のム ....
ウィリー、ウィリー、
どうか、
きみの名前を思い出してほしい

訪れる者もない、荒れた墓地で、
いつまであふれる愛を憎しみにかえて、
この世を呪いつづけるのかい?

ウィリー、ウィリー ....
ひなになれない
わたしは

せめてもの抵抗として
日々を生まれ続け
翼はとうに
ぼろぼろ


飛べたためしなど無い
それなのに頑として
語り継ぐことを
断ち切らない


 ....
偶然だから当然のこととして
2番目の順位を獲得したので
Aのつぎ、B級とされておるが
おるが
おるがの手足はなぜ伸びる

祖先伝来の
B級の物差しで測ってみたが
1mmたりとも狂って ....
台風一過の夕焼けには
いつだって
涙を浮かべて

手を振ってしまう


『台風のクジラ』


僕は台風の前日には
落ち着かない子供だった

ずんずんと迫ってくる
雲の足音や ....
サンディエゴ
サンディエゴはサンディエゴという意味を必要としなかった
A型はA型の血を守るためにA型と結婚した
イカレポンチは振るー^ツポンチの中で混ざって
ああ! 時代の波が押し寄せてくる! ....
何も決められずに俺は疾走した
全てを保留にしたままで迷い続けた
迷っていた
それがまさに迷いがない証拠だった
書ける地平から書けない地平へ
俺の意識から感覚へのバトンタッチ
亡霊ミサイルも ....
夜の冷たい川沿いに
軽やかな秒針の音
寝静まる畦道の空想
蟋蟀数えて更ける

誰か の物思い と

雨が降って大気を導き
水待つ蛙の物憂げ
風の鳴る音 戸を叩き
葉裏にとまる蝶 ....
トイレで用を足したなら
ちゃんと流す

それがおとなの対応

いくら大好きな彼のであっても
普段は決してあからさまにすることの無い
若かった頃の女性遍歴やら
誰かと何を食べたのか見せつ ....
真夏の陽炎の向こうから
短い編成の列車はやって来る

そのいっぱいに開かれた窓から
ショートカットの後ろ姿が見える

列車の外から
車両の様子は
ありありと伺えて
制服の脇に置かれた ....
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
この世の全てのコンビニから
「お弁当温めますか?」の問いかけが消えた時
俺は慟哭するだろう
コンビニで買った弁当は何としてもコンビニで温めてもらわねばならぬ
家に電子レンジはないしコンビニで温 ....
どうしても顔も名前も思い出せない人がいる。感覚だけが確かで、ただ単に興味が有ったという感覚だけが確かで。
 それは片思いをしていたあの隣のクラスの子だったような。ちょっとだけ付き合ってキスも出 ....
昔、
暗やみがまだ
鏡の名前を持っていた頃は
安堵という美しさが
ありました

魔性は
ていねいに拒んでいたのです
だれかの
定義の外側を
上手に棲んでいたのです


 ....
髪を 切った 襟足の ひみつ から

娘たちは 飛んで ゆくと いう

純朴な 神話が 解かれて いる

風祭を 孕んだ {ルビ帆用飛行艇=はんようひこうてい}の 陶酔は

 ....
闇に溺れ時が潜る

普通な一日だるさが目立ち

日々むしょうに愛が欲しくなり

飛びたくて羽が欲しくて

洞窟の中を訳も分からずただ

止まる針の先の数字でしか決まらなか ....
べれいれん…だなんて
あのひとが新聞に目を落としたまま
ひとりごとを言ったような

ヴァンヘイレンがどうしたのだなんて
おまぬけな返事をしてしまった
わたし

べ平連
ベトナムに平和 ....
語る為ではなく
沈黙するために
残す為ではなく
消滅するために

自らがここに居る事を肯定する為ではなく
人々がここに居ない事を否定するために
何を考えているか分からない人々の為ではなく ....
真新しいブラウスの
短い袖がまぶしいね
軽やかにステップ踏んで
夏の扉に飛び込もう

光の娘たちが踊る夏の道で
いつも空を見上げていたね
湧き立つ雲の{ルビ眩=まばゆ}さに心魅かれて
 ....
2004年8月の寒い朝 うっすらと霧のかかる山と目と鼻の先にある一軒家で(それらの間に樹海が広がっている)君は縁側に座って漬けていた大根を洗っているおばあさんの様子を見ている 昨日は森の近くまで行った ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(11086)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_おちんちん電車。_」- PULL.自由詩7*07-8-10
約束- ふるる自由詩15*07-8-10
このような世界- 水町綜助自由詩707-8-10
かげろうと檜の木笠- モーヌ。自由詩13*07-8-10
PLAYBACK←クレイマック- 影山影司自由詩107-8-10
ゼロの射程- 狩心自由詩3*07-8-10
今日この日に- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-8-9
ノデス。- 影山影司自由詩107-8-9
それで埋め尽くされた- 狩心自由詩1*07-8-9
海色のミュール- 佐野権太自由詩32*07-8-9
戦争と革命- 円谷一自由詩2+*07-8-9
ウィリー、ウィリー、きみの名は(文極バージョン)- 角田寿星自由詩8*07-8-8
よごれもの- 千波 一 ...自由詩13*07-8-8
B級ホラー- あおば自由詩2*07-8-7
台風のクジラ- 蒸発王自由詩907-8-7
サジェッション・サドミシビシミシミゴシュム- 狩心自由詩1+*07-8-7
まよなかのまよい- 狩心自由詩1*07-8-7
静かな夜- 及川三貴自由詩307-8-6
笑って許して- 恋月 ぴ ...自由詩17*07-8-6
夏列車- 銀猫自由詩23*07-8-6
眠れない朝に_- Rin K自由詩39*07-8-5
コンビニエンスリアリズム- 新守山ダ ...自由詩507-8-5
ドリーはせせら笑う。- 錯春自由詩607-8-5
鏡という王国- 千波 一 ...自由詩10*07-8-3
ライトニン- モーヌ。自由詩22*07-8-3
君の面影- こめ自由詩607-8-2
ラブアンドピース- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-8-2
自殺志願者- 狩心自由詩3*07-8-1
夏の瞳- 未有花自由詩12*07-8-1
樹海- 円谷一自由詩2*07-7-31

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