月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
自業自得だな
私の場合は
大体のことがね
でもね
感謝の念を忘れ去りたくない



はちゃあ 私の
悪と
善が
仲良くしている
ケンカしながらも
俺がもし世界を変えられたとしても
あなたをあなたから護ることは出来ない
巣から落ちたひな鳥を世話するように
どんなにか丁寧に悪意から庇おうとも

俺の知らない世界に続くわだちを
あなたは生 ....
友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった

お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう

記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った

きっ ....
わたしのふるさと

還るべき処、

私 わたしの故郷 
ぎゅっとぎゅっと抱き締め

 (私は子を生まない、
 凛として涼やかに
 冷徹威厳の匂い
 柔らか漂わせ
 石女と告げ
 ....
五行歌の器は
大きく広いと
信じているし
あなたのこころも
信じたい



五行歌は
シンプルだが
その多様性には
無限の可能性がある
人のこころです



五行歌 ....
僕は買い物は一分でも早くすませたい性格だ
だから
「あんたこれ賞味期限見て買ってきたあ?」
とか
「これまだうちにいっぱいあったのに!」
とかワイフにいわれることしょっちゅうである
また値 ....
自分の体の中でも
いつ異変が起きるかわからない
一番心配なのは
高血圧だから脳出血である
次が心臓の不整脈である
これは母親ゆずりである
それから各種ガンも心配だ
いちいち心配していたら ....
新年を迎えた

すっきり目が覚めた
今年最初の朝を全身で感じた

何もかもが新鮮に見える
新しい世界に包まれた身体

室内の雰囲気
家族の雰囲気
外の雰囲気が新鮮

目標が自然 ....
読めない手紙を
千の言葉で書いた
百年草の蜜で
犯した罪を赦すために

降り出した悲しみ
喜びと不幸せと希望と願い
祈り続けた人が説く
神様の意味

声が遠く聴こえる
私ではない ....
きみに逢うために
踏んだ路を歩きなおすのは

 唯是西行
 不左遷

と かの詩神ほどの気概や嘆きを抱いていた訳でも
まして花の匂いに誘われたからでも
ない

梅が枝を
敵意のす ....
子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ
独りグラスを傾けて
想い出す 顔と顔
都会で育ったぼくたちに同窓会はない

車を出して
思い出の街を訪ねたら
空と路は狭く
商店街もなくなっていた

小川は埋め立てられ
桜並木もア ....
悲しみは降ってくる

思いもよらない日に
思いもよらない所に

悲しみは降ってくる

雲ひとつない晴天に
罪ひとつない午後に

悲しみは降ってくる

そういう時に限って
 ....
○「老いは
逃げても
逃げても
追いかけてくる」

○「年をとると
目の前のものが
見えなくなる」

○「ボケると
眼鏡をかけながら
眼鏡を探すようになる」

○「ボケると
 ....
属しているというだけの
私は一番の下っ端
心なんていりませんし
あっても疲れるだけでして

譲り受けた観葉植物は
まるで私みたいです
ちょっとでも明るいと
葉っぱの先から焦げていくので ....
葉をつけないで咲いている、昨年の晦日の晩から降りしきっている、しろい雪の華の、サクラの裸の枝に、ついばむ蕾をもとめてやって来たのか。つがいで雪の積もった枝に憩う、灰色のヒヨドリの、その鮮やかな色彩に彩 .... 枯れた林を彷徨い
冷たくなった手のひらに
息を吹きかけ暖める
きみに捧げるために拾った
紅い
紅い…
珠玉を握りしめ

月の言葉に誘われながら
独り歌を唄う


いまきみに恋し ....
閏日の夜九時に告白電話をします。
受け容れられないなら電話に出ないで下さい。
そして電話すると
母親が「今、出掛けていて居ません。」
それでボクは失恋した

「わたし一生、結婚なんかしない ....
濃密な明暗を
形造り生きて
生き抜き辿り着いた
此処に残生集め
絶えず絶えず



歌うたう
狂女の舞いは
夏の庭、
呪いの力に 
照り輝く木の葉も舞う



突然に陥 ....
 木下闇
 人の通わぬ奥深く
 その道 樹々の嘆くとも
 君、
 振り返ること無くて

 遺影の彼は
 今も 三十二歳

 その朝、枕辺のオーディオステレオが
 静かに鳴っていたら ....
{ルビ静謐=せいひつ}な夜空に浮かぶ銀の月

きみの頬笑みを映している
手を伸ばして黒髪を撫でようとした

届かない指先が震える

届かない…

なみだひとすじ
ひとしずく

 ....
凍えてしまう
冬の氷噛み砕き
吹雪く響き横殴り

本当の愛を待ってる
屋根裏部屋のフクロウ

あるもの在るノ浮き立ち
ワタシ割れる空無に鮮やか
煌めき色付くヒビキの木霊し

   ....
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
裏口を叩くものがある
名をもたない
持っていても知る術などない
晴れ着姿の少女の形をしたなにか
扮装と立ち振る舞いがすべてのもの

ほつれていった
むらさきの血のほとばしり
内臓をひも ....
重心と境界の結び目の死角に戻ると
視界の陰に連筆があるかのように
風もおきない陽に、ただただ温められる背に

絵模様の眩しさ、美しく飾られた香りも血煙の泡となり
かわいたのどを潤すには、ぬめ ....
あなたが触れていく
すべての傷に
それぞれの痛みがあって
私は悲鳴を呑み込む

どこかで見たピエロ
求婚する女
私を神として畏れる人
仰向けの蜘蛛

私は美しくない
私は心優しく ....
朝起きて血圧をいつものようにはかったら
急上昇していてなかなか下がらないので
初詣をかねた元旦登山をドタキャンした
その後
ワイフが毎日一緒に散歩していた
隣の愛犬が亡くなったと連絡があった ....
長いおしゃべりが終わった後の
ため息みたいなことばののこりかすを
重ねては貼り付けて
歌をつづる

私は夜警
そぞろ歩き
見守り
行為しない
私は抑止力

私の歌は警鐘ではない
 ....
水の色の青は透きとほる色、

この色 波立ち在り
川の流れゆたり絶えずに
輪っか輪っかひろげひろがり
岸辺で洗濯する女たち寄り添い、

 感覚される世界を次第突き抜け輝きあり と

 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(6268)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕景- レタス自由詩8*24-1-6
※五行歌_二首「自業自得だな」- こしごえ自由詩3*24-1-6
- 303.com自由詩3*24-1-6
Tに捧ぐ- レタス自由詩8*24-1-6
ふるさと・うまずめ(新訂)- ひだかた ...自由詩7+*24-1-5
※五行歌_三首「五行歌の器は」- こしごえ自由詩2*24-1-5
買い物- ホカチャ ...自由詩2*24-1-5
病気- ホカチャ ...自由詩1*24-1-5
何もかもが新鮮- 夏川ゆう自由詩424-1-5
百年草- 303.com自由詩724-1-5
- 形代 律自由詩524-1-5
五行歌_午睡- レタス自由詩11*24-1-4
帰郷- レタス自由詩8+*24-1-3
ポンコツ- 夏井椋也自由詩5*24-1-3
老いを見つめて- ホカチャ ...自由詩2*24-1-3
はと- 303.com自由詩224-1-3
ヒヨドリ- 本田憲嵩自由詩824-1-3
夜の歌- レタス自由詩4*24-1-2
TROUBLE_CONSULTATION- 板谷みき ...自由詩2*24-1-2
五行歌、荒れ地- ひだかた ...自由詩524-1-2
同級生- リリー自由詩7*24-1-2
La__Luna- レタス自由詩5*24-1-2
True_Love_Waits- ひだかた ...自由詩324-1-2
鏡よ、鏡- そらの珊 ...自由詩14*24-1-2
ウイルスカクテル- ただのみ ...自由詩4*24-1-2
回帰するときに- あらい自由詩124-1-2
祈り- 303.com自由詩424-1-2
めでたくない元旦- ホカチャ ...自由詩4*24-1-2
夜警_~Billie_Eilishに- カワグチ ...自由詩124-1-2
新年のご挨拶__- ひだかた ...自由詩5+*24-1-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209