昨夜
オマエから電話があり
今週末にまた骨を拾うことになった

オマエの父さんは理性と優しさをそなえ
オレを何時も歓迎してくれた

二十歳の真夏日にビールをしこたま飲みながら
ぼくの屁 ....
冷やりとした洞窟をたどり
やがてアダージョが聴こえて来た
底に広がる幾万の骨が静かに共鳴しながら
ぼくを迎え入れてくれる
あぁ… 何と美しい光景か!
 山に向かい
 白く田の拡ごる道で
 霜に打たれる 踏まれ草
 われ知らずして
 星降る原野、夢みる花壇の球根とは
 同じ心のゆらぎは あるのか
 
 
苦肉を溶かし、
ガラス戸開け

空に星の瞬き
向かい家の燈

救いにして謎。
空無無人、
森影親しく
魂を逸脱して
森の深奥に澄み

現に在りて果たせぬ
果たし切れぬ残部抱え
色付き始める若芽の輝き
開き染める花々乙女眩しく

  *

空無絶対、
森 ....
ただホノオばかりが焚き付けられた工房で光芒のもと        
     たしかタブは『種よ、もがく。』

          すいぶん
         たんぱくしつ
          ....
陽の光の、
裸木の枝々を滑り銀の色
裸木の枝々の、
微かに震え揺れ揺れ
銀の輝き透明に

この冷える冷える冬晴れに

銀の輝き透明の
光はいつしか
間断なく降り続け
街を静かに洗 ....
 「どうしたのさ?それ。」

 厨の上部の隅
 かけてあった梯子を床から上げる
 おゆうの さぐり目が
 三畳間の小窓
 竹表皮も渋くなった簾の軒へ注がれて

 「弱っているからって。 ....
あじずしが浜町出店に並ぶ頃
親っ様の漬けた馴れずしがふるまわれ
キリコの灯が浜町をねり歩く頃
虫送りの火が畦道をねり歩く
やがて日が沈む頃
月が出るのを待っている
廃線脇で
次の電車 ....
ズズズズズズドンッと
とつぜん、学校が
手足をのばして
立ち上がる

で、ドドドドドッスン
ドスンと、しこを踏むと
走り出した

窓から、扉から
子供たちがこぼ ....
紅色の月は重く{ルビ唸=うな}り
不穏な気配を空に満たしていた
逃げようとしても足どりは重く
赤銅色の光に照らされて
背中の地図が焼かれてゆく


公園のブランコが揺れている
誰もいな ....
素っ頓狂な音で目覚めた
冬の朝、
意識の視界に映る

弓形の細い木橋の伸びる向こうは純白

ベランダに出れば、

零度の万華鏡に
太陽の光熱 入射して居る。
ひたすらに

意識の大洋を泳ぐ意志、

時を穿ち佇み
名を言語を
超脱した
何かを
観る

 花々の野辺に揺蕩い
 魂の霊性を謳歌して
 閑か野辺に降り注ぎ

異邦の地にて ....
{引用= object. }

人の手
に依る。
風雨の蒼に堆積した
埃を払う
木肌
に触れる

涼しげな冬
の絵に
雪が降っている
窓の外には
いつもの
静かな朝

 ....
○「詐欺フェイク時代」
情報化社会は
貨幣のように
言葉を信用することによって
成り立っている社会である

近頃言葉の偽札が増えている
私たちは言葉の偽札を
どうやって見分けていけば ....
もしもの時は
もしもの時です
私が居なくなっても
地球は回る
あなたと共に
暗く深いトンネルを抜けると
其処は石化した暗い時計の森だった

文字盤の針はみな狂っていて
ぼくの足音だけがサクリ サクリ…と空に消えていく

遠くから
ギリッ ギリッ… とネジを締める ....
小さな鏡に星空を映し過ごそう
アカやキイロやミドリや、やみなども考えて
あまだれをすこし、口に含ませて 一日中

節々と軋み、渇いた喉、潤すかのように近寄せ、
銅版画の域は足溜まり。どこやら ....
 冷雨止み 仕事始めの午後の空
 休憩室の窓から見つけた
 みずいろ に、
 同僚と分け合い食べる紫芋の蒸籠蒸し
 素朴な甘味も清々しい
 
不条理錯綜しながら
生き抜き息継ぎ、

やはり其処に条理

在るらしと、
今の私は想う。
能登半島地震、羽田空港の事故火災
壮絶な始まりだ
多くの当事者がいる中
ぼくは表紙のような顔で
誰かに道を譲った
汗も涙も塩辛い
胆汁は苦い
寒さに震えるネズミ
呼吸を忘れたネズミ

肉体と精神の糸のほつれ
つぶれたトマト
窓から飛び出した冷蔵庫
氷嚢をあたためる心臓

入れ子状の死
ゴミ箱 ....
響く月日を引き継ぐ日々
ひびくつきひをひきつぐひび


うどん、快楽を食らい感動
うどんかいらくをくらいかんどう


なんか争い合う愛、そらアカンな
なんかあらそいあうあいそらあかん ....
大樹の明るむ根元
脈打ち地から隆起し
幾筋も走る意志の輪郭、

光を追い求め光に望まれ
高みへ高みへ伸びる幹を
支える根元の活動する力、

太々と地より浮き立ち在り
支柱の創造する力 ....
月の昇らぬ砂浜に
{ルビ唐紅=からくれない}の空眺め
忘れた歌を想い出す

衣を染めた{ルビ白鳥=しらとり}は
{ルビ空=うつ}ろな波に身をまかせ
{ルビ還=かえ}る{ルビ棲家=すみか}を ....
自業自得だな
私の場合は
大体のことがね
でもね
感謝の念を忘れ去りたくない



はちゃあ 私の
悪と
善が
仲良くしている
ケンカしながらも
友人から電話が入ってきた
世間話しが途切れ
Tの事になった

お前が行ってしまってからどれくらい経っただろう

記録を{ルビ創=つく}るとお前は言っていた
俺は止めろと言った

きっ ....
わたしのふるさと

還るべき処、

私 わたしの故郷 
ぎゅっとぎゅっと抱き締め

 (私は子を生まない、
 凛として涼やかに
 冷徹威厳の匂い
 柔らか漂わせ
 石女と告げ
 ....
五行歌の器は
大きく広いと
信じているし
あなたのこころも
信じたい



五行歌は
シンプルだが
その多様性には
無限の可能性がある
人のこころです



五行歌 ....
僕は買い物は一分でも早くすませたい性格だ
だから
「あんたこれ賞味期限見て買ってきたあ?」
とか
「これまだうちにいっぱいあったのに!」
とかワイフにいわれることしょっちゅうである
また値 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10212)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
送り人の時間- レタス自由詩3*24-1-8
五行歌_カタコンベ- レタス自由詩2*24-1-8
冬草- リリー自由詩5*24-1-8
五行歌、この世界1- ひだかた ...自由詩524-1-8
詩想57◯意志というもの3- ひだかた ...自由詩424-1-8
種よ、もがく。- あらい自由詩224-1-8
この冷える冷える冬晴れに- ひだかた ...自由詩424-1-8
金魚玉- リリー自由詩3*24-1-8
Okunoto_4_seasons_____- AB(な ...自由詩424-1-8
走る!_- 田中宏輔自由詩14*24-1-8
五行歌_不吉な夢- レタス自由詩3*24-1-7
冬の朝(改訂)- ひだかた ...自由詩524-1-7
空と永遠- ひだかた ...自由詩5*24-1-7
object.- ryinx自由詩7+*24-1-7
独り言1.6- zenyama太 ...自由詩2*24-1-7
※五行歌「地球は回る」- こしごえ自由詩3*24-1-7
まどろみ- レタス自由詩6*24-1-7
酔生夢死- あらい自由詩124-1-6
五行歌_一首「おやつ」- リリー自由詩4*24-1-6
五行歌、人生というもの- ひだかた ...自由詩524-1-6
年始- 空丸自由詩624-1-6
コールドスリープダウジング- ただのみ ...自由詩5*24-1-6
ぶん回す回文- 水宮うみ自由詩2*24-1-6
意志というもの2- ひだかた ...自由詩4*24-1-6
夕景- レタス自由詩6*24-1-6
※五行歌_二首「自業自得だな」- こしごえ自由詩3*24-1-6
Tに捧ぐ- レタス自由詩7*24-1-6
ふるさと・うまずめ(新訂)- ひだかた ...自由詩6+*24-1-5
※五行歌_三首「五行歌の器は」- こしごえ自由詩1*24-1-5
買い物- zenyama太 ...自由詩2*24-1-5

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