それにしても
いい詩がたくさん
こさえられては
わすれられていくなあ

いい詩っていうのは
よんだらなんだからふわっとして
金木犀みたいな香りがする

知ってる
知ってるよ俺にはそ ....
階段を先に降りる君が
僕を見つめ
斜視がかわいい
琥珀の空間に
溶け込むような君の声が
チョコレートより甘く
キャラメルよりもせつない
僕は初めて
手をつなぎたいと思った
たぶん、分 ....
空には羊雲
空の底には私
私のほほにそよ風
そよ風に
無限の光
思い出して
あのまなざし
まなざし深く静か
遠く
遠くて近い

あのまなざしの魂
まなざしの魂と
近くて遠い ....
福島で除染作業に携わる人の中に
二十代半ばくらいにみえる若い女の人がいた
TVのインタビューに
「働かなければ食べていけないので」
と答えた砂埃の中の彼女の姿が
忘れられない

彼女が今 ....
You & Me
深く潜って
宙返り
上も下もわからなくなるまで

You & Me
太古に還る
ダンダダン
鼓動が波となり岩を砕くまで

You & Me
合わさればumi
 ....
それは今朝起こった出来事
いいえ眠りの中ではなく
いいえ夢の中ではなく
覚醒した意識の視界
私は瞑目しながらも
明るみ澄んで観ていた
今まで見たこと無い一線
幾つも閃き鮮明に走るのを
 ....
 夕風に舞ってくる
 モンシロチョウの薄黄色
 一雨ぬれた秋草に
 もう 雲間から
 淡いの光が差している

 こおろぎたちの戯れる
 エクスタシーにポツンと一人
 置き去られ
 三 ....
なんでもない時間の
どこかで 広州空港の
窓ガラスは 赤く
遠くで 点滅する


寝ていた 僕は
椅子の上で
点滅する鉄塔の趣は違う 
日本で見るものと 同じ色なのだが


同 ....
厳しい、
木枯らしに容赦なく吹きつけられて、
まるでうす汚れたページのように捲れあがる、
そのひとつひとつの、
とても白かった羽毛、
無残にもちぎれてしまった、
白い夢のつばさが、
その ....
{引用=「少年のころ」

少年のころ道草をよく くって帰ったものだ

冷凍食品工場があった
友達のおかあさんが勤めていた
意味もなくいやで まわり道した

子供らしい体温で
大人のに ....
   ヘチ釣り


 イガイを嚙み砕いた
 モノがいた
 先ほどの
 違和感の直後に
 なにやら
 竿先にまとわりついていた
 違和感の直後に
 
 もう一度
 新しいイガイを ....
いつから家は家だったのだろう?
(チャイナ・ミエヴィル『クラーケン』下巻・第五部・59、日暮雅通訳)

ドアってやつはいつドアでなくなる?
(ジョン・スラデック『時空とびゲーム』越智道雄訳)
 ....
肌と肌が触れて
気と心が知れた
口移しで人生を伝う
涙なしではいられないよ

お風呂に一緒に入ろう
言葉にならないものの共有
揺れる湯船
ふっとこぼれた笑顔

重なり合う
刹那に ....
火を吞み込む邪心が人の無心を焼き尽くす
風を嗅ぎつける者が遂に世界を弄滅させるまで

憂いを食べつくす言葉を放つたびに
オレンジ色の首飾りが
似合っている少女の瞳に映り込む
この時間を流れ ....
道路工事で

職場前の道は渋滞

ブラインド越し見える作業員の人たち

若い人が一人もいない

砂塵と高湿度の靄の中

上下するヘルメット

ドア一枚隔てたこちら側は

 ....
静脈の運ぶ退廃が酒肴として活きる夜
帷の内と外でどれだけ熱量が違うのか

内では
肥満めいた男が慄き若い女に買われて
右往左往しながら満更でも鳴く蕩けて
真っ暗な夜がないのと同じように
 ....
ひらがなといくつかの簡単な漢字を覚えた頃
新聞の尋ね人の欄を読むのが日課になった

 和子 連絡してくれ 父
 正男 心配してる 母

やや太い黒い線で囲まれた
額縁の中の
それらの文 ....
誰もが知る肌に
夏の落ち着きを失った季節は、
陽のわずかな傾きに
秋を告げる

沈黙をやぶる囁きに
自問自答をとめる

潮の香りは、さやけき潮の音
反射する 陽炎のひかり
 ....
大草原を駆け抜け
廻り続けていく車輪
魂の淀みを抱えながら
自らの汚濁を振り払い
まわるまわるくるくる廻る

深く紫に沈む葬送の列を打ち刻み 

死者から生者へのキッス
媒介しながら ....
金曜日、ファミレスにて。

カラカラと音を立てた 冷えたグラスから
水滴がしたたって テーブルに水たまりを作ってる

さっきから僕の愚痴は 止まらなくなってる
うだるように続いてる この夏 ....
海がつなぐ
まだ知らぬ世界も
流れ流れてやって来る
水か銀か仏か
あらゆるものが
流れ込んで
世界中を巡りゆく

海がつなぐ
あなたと私も
同じ母の魚を食らい
糧か毒か滋養か
 ....
男子トイレの小便器に立つ
目の前に貼り紙
「届くと思いますが一歩前へ」

大丈夫と従わないと
巻き散らかして周囲を汚す
素直に従うと
手元が見えなくて
自分を汚してしまう
今まさに自 ....
妹の娘は
私に似ている

彼女が産んだ赤ん坊
男前ではないけれど
愛嬌のある顔
知り合いの可愛いおっちゃんに
似ている

彼は私を一生懸命見つめてくる
私が何者か分析している

 ....
体内を流れる時間の
表面に浮かんだネップ
渓流を割る石のように
折々に
かき乱す
いっそ家禽になれたらと切望するほどに
自由であることが――――――――。
{引用=
職人は均質に仕上げ ....
夢を窓際に置いといたら
いつの間にか日焼けしていた
忙しかったばっかりに
自分のやりたい事やしたいことを
淵に追いやり視界から消してしまった
窓際の夢は色を変えた影だけが残った
コンビニで
おにぎりを2つ買う
野外食堂で
頬張り空腹も満たされ
手に余った包装物は
そこらへんにポイ

コンビニで
缶ビールにおつまみ
野外居酒屋で
ほろ酔い加減に
ミニ宴 ....
2重の蠟は
智慧を了し
ツマビラカな
星の接点を
観ずる

しかし
2も2も5なら
6は栄光の
発光体になり
しばらくは馬なので
そんなふりをしたカモメになった

そんな表裏 ....
着信音
表示された名前に
息を飲んで
恐る恐る応答をタップした
紛れもない
あなたの声

嘘みたいだと言ったら
嘘でーすとふざけてきて
一気に緊張がほどけた

少しも迷いのない
 ....
たとえば、
洋上遥か昇る巨大な火球
たとえば 、
杉木立に囲まれ伸びる石畳
たとえば  、
揺れ動く草葉のささめき

朝に瞑目意識の内に現れ来る光景を抱えつ
日々深まり深める能動的なる ....
 

サザエさんの中にある
あるいはまる子ちゃんの中にでもいいのだが

スマホもPCも大型TVも無い時代
ほんとうは
もしかしたらエアコンさえ無かったか

こたつみかんに紅白歌合 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10797)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自愛- 道草次郎自由詩425-9-16
愛しさ- 降墨睨白 ...自由詩6*25-9-16
ある詩人の絶筆- こしごえ自由詩11*25-9-16
石の糸- そらの珊 ...自由詩8*25-9-16
umi- 自由詩5*25-9-16
ヌース/カタチのイノチ- ひだかた ...自由詩5*25-9-16
秋にいる- リリー自由詩10*25-9-16
深夜乗継- 番田 自由詩325-9-15
隣人2- 本田憲嵩自由詩1425-9-15
メモⅳ- 道草次郎自由詩325-9-15
ヘチ釣り- 北村 守 ...自由詩2*25-9-15
全行引用による自伝詩。_01- 田中宏輔 ...自由詩1025-9-15
体温- 自由詩425-9-15
マッスルドッグ- 歌留多カ ...自由詩425-9-15
砂塵のむこう- 花野誉自由詩12*25-9-15
- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-14
尋ね人- そらの珊 ...自由詩7*25-9-14
回帰- 月乃 猫自由詩12*25-9-14
まはる(改訂)- ひだかた ...自由詩8+*25-9-14
金曜日、ファミレスにて。- itukamitanij ...自由詩425-9-14
海がつなぐ- 自由詩10*25-9-14
届くと思いますが一歩前へ- イオン自由詩2*25-9-14
気が合いそうな予感- 花野誉自由詩15*25-9-13
認識に関する四つ目の欠片にぶつけた足の爪の三つの折り目- 自由詩3*25-9-13
窓際- リィ自由詩2*25-9-13
ゴミぽい・吸い殻ぽい・空き缶ぽい- 多賀良ヒ ...自由詩225-9-13
カモメのkamome- カッラー自由詩2+25-9-13
迷いのない声- 自由詩625-9-13
らんなぁずっはい!- ひだかた ...自由詩6*25-9-13
- 秋葉竹自由詩3+25-9-13

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