糊の効いた藍染めをくぐり抜けると
石鹸の香りがいらっしゃいませと迎えてくれる

散歩の途中でみつけたお風呂屋さん
モクレンの香りに誘われて迷い込んだ小路
朝夕通っている駅前通りとはさほど離れ ....
銀色のトラップが巡らされた森の中
ラピスラズリが妖しく光を放つと
遠吠えするサボテンやおしっこ臭いキャベツ人形たちが
深い眠りから目覚める
           *
レムの端っこで危なげなア ....
ママが「神様の皮下脂肪的な曇天」とリアルに繰り返し呟く
このひともあたしで
ココにいる全部があたしかもしれない
また瞳孔が開いた場所から見られている
瞬間ごとに目標を疑わず
足の裏側にある踏 ....
優しい君は
別れを告げて少し泣いた
困った笑顔で頷く私に
強いはずの君は泣いた




蘇るのは
初めて手を繋いだ夏の終わりの秋の始まり




気付か ....
わかちあう わたしは
みんな わたしたち

花をわかち
春をわかつ

街をわかち
ふるさとをわかつ

笑い声をわかち
淋しさをわかつ

本をわかち
音楽をわかつ ....
角砂糖をひとつ
昨日の夕焼けに落とした
レモンだけじゃ
辛すぎるかもしれないし
ただなんとなく

作り笑いをひとつ
一昨日の捨て台詞に添えた
当って砕けただけじゃ
苦すぎるかもし ....
いくつか
間を置いたあとに
白紙を折りたたみ
コートのポケットにしまう
しまってぼくは
身体の中を思う

朝の中
はじめて
瞳の色や
ふたえ瞼がわかるなら
さし当たりの悲しみより ....
ボディの色が気に入ったので
エレキギターが欲しくなった
メーカーの最上位機種
カラー名はアバロンとある

「AVALON」は
イギリスの何処かにある伝説の島
アーサー王の遺体の眠ると ....
んcsjxきvgvdんsvじゃ・gれげるhqy4876fhすぢfjdsbfv7dvxんvdszf8えwjwk4んkじゃbfkんbjkxぁmrgなでytらlt@えrgぉが8え5んれk5j4bkvfさl; .... 彩りと彩りがひしめきあい
ぼくはお茶をすする

うすくれないに緑が混じり
きれいなまだらの葉桜は
そよそよそよと風に任せ
勝手気ままに踊り舞う

ちょっと目線を背けてみれば
だらりの ....
青空から真っ白い
雪が落ちてくる
所在なきものたちが
幸福を連れて
地上にやってきた

見えないところで定着
成長する細胞のはじまり
子宮でお遊戯会が催される
喘ぎ声 ....
散ったさくらを 追いかけて
やさしい手のひらが咲く


痛みも 悲しみも 別れも
あなたのくれたものなら


何一つ手ばなしたくは
ないのですが
 



白い手のひらにのせて
すべ ....
手の中で息絶えていく
鮮やかな言葉や夢が
何の意味もなく
何の意味もなかったもののように
僕の中で沈黙する

その、瞬間が。
雨音のように僕を黙らせる

だから、かなしくて。

 ....
 一

退屈と虚無が蓄積された日々
人生という大それた響きが
重くのしかかるから
あたしはかしいでいく

日々が圧縮されて
密度を濃くして体積を狭めていく
その重みは保っ ....
淡淡と靴を鳴らして
いつもの裏通りを歩く
何も企てず何も自慢せず
ゆっくりと風景を進める

淡淡とキーを叩いて
いつもの物思いに辿り着く
答えを出さず確信を持とうとせず
おずおずと ....
キーボードの『C』を取り外し ポケットに入れて持ち歩いている
一人じゃ可哀相なので 隣の『V』も取り外し ポケットに入れた
昨夜 板チョコを三十一個も食べて 気持ちが相当悪くなって 眠った
朝起 ....
目が16個に増えた
少年が
身体を32等分にして
吠えた
言葉なんて裏切り者だ
回転する中華テーブルの上で
ケーキになる少女に恋した
その瞬間に少年は骸骨になってタクシーに乗 ....
さあわかる処まで解いてみて

この複雑に絡み合った真実までの

片道を

恋をする乙女など観ているだけで

十分だった

恋愛などというからくりを相手に

良く僕等 ....
このところちょっと体調悪くて
なんにしても
弱気がちな自分に気付いてみたりする

元気なときなら
生になんて執着しなくて
潔い
そんなことばの良く似合う心模様だったはずなのに

具合 ....
やわらかに色紙の花園で
子猫が蝶々を追って駆けて行く
{ルビ淡紅色=ときいろ}の薫りを放つ花たちは
自慢の花びらを踊らせることにいそがしく
まるでそれは雨のように降りしきり
この花園を埋め尽 ....
花びらひとつに夢ひとつ
風に吹かれて流されて
花びらひとつに愛ひとつ
あなたに届けと願います


すらりと伸びたスイセンの
葉っぱが風になびいてタクトを振れば
ラッパが奏でる愛の歌
 ....
冬の寒さと共に降り積もった雪が
通り道から寄せられて 
田畑や山のすそに高く圧せられている

春の陽射しは明るく雪に反射して
溶けて滲んだ水の粒がキラキラ
やがて沁み込んで行く雫が
空の ....
背中を伸ばして
きちんと行儀よく
すっ、と並びます

風と季節の間に
小首をちょっとかしげながら
すっ、と顔を覗かせます

たくさんのしあわせを
全身で吸い込んで
すっ、と頬を染めます

すっ、と邪魔 ....
人当たりの良い夜風に浮かれて
ゆうらり裏道をそぞろ歩く
コンクリートの余白から湧き上がる
若すぎる命のにおいに
甘い吐き気をもよおしながらも
どこにも辿り着けない足取りで
高層ビルを迂 ....
流れるのは黒い陽炎

バスケットゴールにぶち込むのは

ダンク以外に美しき憎しみの断片

キラリひかった一番星に何を祈る

流れ星に願い事をしても

ソレはただ落ちている ....
あなたが残して行ったもの

俳句を連ねた小さなノート
表紙がぼろぼろになった聖書
漱石の「虞美人草」と
若山牧水の歌集
壇の上の 薄い写真の中の
やわらかな微笑み

かつてあなた ....
爪を立てないようお気に入りのレギンスを下ろしながら
一瞬の冷たさに身震いなんかして

いまどき珍しいよね
ウォシュレット付いていないなんてさ

ちろちろと可愛い音させるのも粋よねとは思いつ ....
淡い甘い夢を、黒猫が食べました。
消化しきれなかった夢が黒猫の胃袋で肥大します。
限界で弾けた夢があたしの枕元を散らかします。
朝方、浅い眠りの中であたしは夢を見ます。
それはやはり淡 ....
毎日 ベタベタするのはニガテ

ランチ食べるのも 映画見るのも
買い物行くのも 小旅行だって
ひとりの方が気が楽だったりする

メールの返信だって 律儀な方じゃなくて
よく心配か ....
冷んやりした部屋の
窓際に椅子を置いて座る

裸電球に照らされた
オレンジ色の壁に
魚の形の滲みが付いている

じっと見つめていると
風が梢を揺らす音に混じって
足音が聴こえてき ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10306)
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ぷかり- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-4-20
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リアル- モリマサ ...自由詩309-4-20
Heaven's_hell- ロリータ ...自由詩509-4-19
わけあう- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...15+*09-4-18
理由- nonya自由詩24*09-4-16
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ハナミズキ- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...11*09-4-16
白い世界の果てに- 水島芳野自由詩209-4-14
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無菌室- 狩心自由詩7*09-4-14
象牙の塔を倒す- 狩心自由詩2*09-4-14
恋愛はからくり- こめ自由詩309-4-14
ららら- 恋月 ぴ ...自由詩28*09-4-13
花の森にて- 未有花自由詩19*09-4-13
花びら郵便- ルナ自由詩1109-4-11
- 砂木自由詩10*09-4-11
すっ、と- あ。携帯写真+ ...6*09-4-11
春宵- nonya自由詩15*09-4-11
ドロヘドロ- こめ自由詩609-4-11
巡礼歌- 壮佑自由詩15*09-4-10
ですなひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*09-4-7
淡い甘い夢の行方- 百瀬朝子自由詩2*09-4-7
なんとなく- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...18*09-4-7
潮騒- 壮佑自由詩31*09-4-5

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