チョコ男爵は
3Kで
のっぽで、高学歴
高収入

ココア姫は
3Bで
美人、美食家で
ボインです。

カカオ王子は
3Aで、英語ぺらぺら
成績オールA
いつもA顔

ミル ....
雨上がりの濡れた空気に
しっとり染み込む芳香は
垣根の向こうの金木犀


乾き始めたアスファルトに
規則正しくむちを打つのは
子どもが回す赤いなわとび


吸い込みすぎて重たくなっ ....
{引用=眠れよい子よ
月がほしいと泣く君よ
闇夜の空に手を伸ばし
きつくきつく握っても
月はその手をすり抜けて
君の心を絞めつける。
ほしいほしいと泣けば泣くほど
月は君を支配して
 ....
「東」


筋違いの愁いを下瞼に溜めたまま

勘違いの寝グセを直そうともせずに

東のゲートが開けば光とともに流されていく

煌めいているふりをしながら流されていく



 ....
取引先と鹿児島に来ていたので
知覧にでも行きましょうかということになった

私はこれで五回目となる
お客様は初めてだそうだ

特攻隊員たちを想うといつも
戦争、若いいのち、時代、思想、ひ ....
娘は娘で、やはりそんな母親の影響か教育のもと、元気に何事にもとらわれないそんなおおらかな子に育っていた。やたら頭が良く、勉強などしなくても成績もよく、クラスの担任の若い娘のような先生は、クラスをスキッ .... ビール病の正式名称は
発泡性麦酒なんたらかんたらとやたら
長ったらしい名前であるため
誰もがこのように略して呼んでいるのであるが
けしてビールの飲みすぎだけが
その原因であるとは断定できない ....
誰も居ない街の

小さな家の壊れて音がでなくなった

ピアノの前に腰掛け

ふうっと大きな息を吐いて

埃まみれな黒のボディを見えるようにしてやった

そして音の出ない鍵盤を必死に ....
ちょっとプラス1だけ
優しくなれたらいいのに
小数点以下は歯切れが悪いので
やめたいです
9.9999・・・・・・は
背中が痒くなるので
もっと嫌です
1がいいです
2は僕にはきつ ....
私は目を閉じる
下瞼のほうへ意識を集中させる
まるで世界を下へ押しやりたいみたいに
あえいでも泳ぎきれない波のように
なんやかやが迫って息もできない
やっと
口をひらいたときに出てきたもの ....
いつから芋焼酎飲むようなったんかなあ
(あたしはどきっとした)

おまえにもうたんやっけ
(そうや)
(あのとき付き合うとった彼にもろたんや)

四五年まえおまえにもうたんや
(いまさ ....
 女の暮らしは、毎日打ち寄せてくる波のように、変わる事がなかった。
 狭い島の単調な暮らしに飽きそうになると、女は海峡を眺めて夢想した。
 海峡の向こう側には、隣国の長く横たわる山脈が夏でも銀嶺の ....
赤メロンに つららみたいにシタたル
籠もれ陽ふかした 浴びる月香をタくル

むろん 黒眼がしめきったのどかな風には
違いなく 色を歌う無実の草の
なじみの春が ころころと 吹雪いて

横 ....
{引用=疲弊を逃れるための読書の
薄くなったアイス珈琲の
ひと雫がおちる

または
五本目のホープの
味気ない六mgの
崩壊して灰が
おちる

または}


椅子の下へ目をや ....
ふたりの蛇が絡みあい

とぐろを巻いてぼたっと置かれている

私たちは睨みあう

舌をちょろちょろさせ

鎌首をシュパッと突きあわせ

私たちは今、威嚇しあっていた


私は ....
いつの間にか海峡と陸を隔てる水平線は確かさを失い、靄の帯を海に広げていた。
 海峡の向こうには岩肌をみせる山脈と、その手前には昔は燈台守が住んでいたという岩礁に見まがう小さな島があった。
 今、そ ....
遠浅の日々はいつの間にか息継ぎの仕方を忘れさせる。
駅まで、の最後の交差点に立つと
呼吸が止まるほどに夕焼けの匂いがした。

  *

「雲は、本当は流れていないのです ....
道を歩いていたら
言葉が落ちていたので
拾いながら歩く

拾った言葉を並べてみたら
詩のようなものができたので
額縁に入れて飾っておく

紅葉が一枚
はらりと落ちて
そこからまた言 ....
立体的な画像に目を奪われ

グルグルと頭では

スプートニクが回っていた

七夕に願いをかけるなら

それはマジックで黒く染まっているでしょう

現実はいつも甘い薫りで

姿を ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
母が縁の下から引っ張り出してきたびんは
レトロでポップな橙の花が描かれていて
若い頃の彼女の趣味であったのだろうと想像出来た


恐らく本来は真っ赤な色をしていたのだろう
すすけたえんじ色 ....
空色にそまる
秋の天蓋の幕をあければ
プラタナスの黄葉の並木
衣擦れの人影

{引用=―――――何をかなしんでおるのでしょう。
何を?ばかな 愚かな道化に何がわかるのです。
わかるる ....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....
「妖」


熟れた日常を引き剥がし

馴染んだ名前を脱ぎ捨てて

あなたの熱は儚く溶けた

残り香だけを朝に置き忘れて




「怪」


仄暗い四辻を右へ折れた ....
ゆがんだ世界とうまくやっていくために
ひずんだ言葉に沈潜してゆく
絶望という名の回虫が腸の中で
成長している
季節はずれのハエが
安楽椅子で眠っている
年老いた神様の口元に
止まっている ....
何度もあなたを殺していた
言えなかった言葉を尖らせたナイフで
いつの間にか覚えてしまった
人格者の微笑をまとったまま

何度もあなたを殺していた
愛憎の糸がこんがらがったロープで
い ....
{引用=まだ、私の夢に虚無は訪れていない}

スロウで駆けてくる
馬の筋肉の躍動が
私の夢を横切る

霧のように潤ったこの部屋で
枯れたダリアが
二、三枚の葉を落とす

紙風船のよ ....
秋の風に吹かれつつ
サラサラと零れる欠片を思い
秋の雲を見つめつつ
カサカサと這う影の立脚に感づく


秋、怖い秋
金木犀が香る
秋、怖い秋
金木犀は異界の香り


秋は奪う
 ....
上澄みをそっとすくって
綺麗な挨拶をした
下心を揺らさないように
洒落たお世辞を言った

左旋回をしながら
美味しい笑顔を振りまいた
右向け右を向いたまま
爽やかなジョークを投げつ ....
目的はあったほうがいい

そのための

道標としての目標はあったほうがいい

そういうことが

しんどいことだと思うひともいるだろう

言葉は個人にとどかない

これを孤独と言 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8527)
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アルファベット家族- ペポパン ...自由詩6*09-10-18
芳香- あ。自由詩22*09-10-17
月の子守唄- 夏嶋 真 ...自由詩22*09-10-17
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「あざらしの島」(3/3)- 月乃助散文(批評 ...5*09-10-17
ビール病- ふくだわ ...自由詩109-10-16
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プラス1- 乱太郎自由詩9*09-10-16
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「あざらしの島」(2/3)- 月乃助散文(批評 ...4*09-10-16
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「あざらしの島」(1/3)- 月乃助散文(批評 ...4*09-10-15
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秋は詩人- 未有花自由詩27*09-10-14
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梅酒- あ。自由詩10*09-10-13
道化/◇◆◇◆の秋- 月乃助自由詩8*09-10-13
- 夏嶋 真 ...自由詩19*09-10-12
四行詩四態_<9>- nonya自由詩14*09-10-12
祈り- within自由詩7*09-10-12
- nonya自由詩19*09-10-10
顔のない夢- 瑠王自由詩5*09-10-9
- ゴースト ...自由詩3*09-10-9
上下左右前後斜め- nonya自由詩9*09-10-9
孤独- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-8

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