隣りの海で 鯨が髭を磨いてる

海老が抜けない
ささらに破れた尾びれを揺らし
海老が抜けないのです、と

わたしも歯茎を押しひろげ
まぶされた砂をはらい

やせた少年がくらりと傾いて ....
 

いったいこのちいさな世界には

なんにんの偽善者と
なんにんの偽悪者とが

いるのだろう?


なんてことを考えてみたこともある


天災のあとのような
悲し ....
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた

ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい

子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい

花びらは散っても

怖い ....
桜花、数千真白き
純白の切り裂く時を
切開し 真っ赤な血潮

 噴き上がる天へ真直ぐ
      、
数千真白き桜花散りゆく迄
――コン、コン、コン
「咳ですか?」
――ノックです。
「どうしました?」
――コン、コン、コン
「咳ですね?」
――ノックなんです!
「大丈夫ですか?」
――あけてください!
「ど ....
何十億年の星霜が経ったであらうか。
時に激変を繰り返しながらも
森羅万象は存在としてあり続け
さうして今は一見安定期にあるやうに見えるが
よくよく見ると森羅万象は皆顫動してゐる。
それはまる ....
大概せこい。個性がいた。
たいがいせこいこせいがいた


求愛ハウス栽培。刺す、奪い合う雪。
きゅうあいはうすさいばい さす うばいあうゆき


対面。薄ら暗すぎて、無敵すら暮らす運命 ....
夜はカゲロウの翅
昼の光は油絵の中に塗り込められるよう

闇は真中から暈される
四肢はつながりを断たれ
各々結露しながら息をひそめた

瞳の内側に湧いてくる
けむりの肢体
遠い昔のも ....
不正取得したお金を
付け替えることで
合法取得に見せかける違法行為を
マネーロンダリングと呼びます

不利益になる事実を
「まぁね」で済まして
曖昧にしてしまうことを私は
まぁねロンダ ....
そのお伽話は
あまりにも語られすぎて
すっかりすり切れてしまった
意味さえもこわれて
こぼれ落ちてしまった
君がかりそめの眠りを
くりかえしてきたその日々の間に

此処には誰も来ない
 ....
咲いてました

満開に

取り立てて
感動はありません

櫻は咲くよりも
散る時が美しい

それは当たり前の
感動なのかも知れません

死ぬのは
人並みに怖いです

 ....
これは短歌じゃねぇか、と云われれば言葉もありませんが、
これは詩なのですと、云い切らせてください。
夜中の3時台に起きて書いた愚かな労力に免じて、ハハ。




  荒野に吹く風 桜に吹 ....
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば

秘密のスープを覗き込むと

豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ

出汁 ....
しぼ虫はしぼんでしぼんでしぼみつくして
しょんぼり虫とであえたころには四月の宵
単四電池にまきついてだきついてころがり
ベッドの下にまで旅にでたらわすれられて
からっぽのリモコンの席にほこりが ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
船の窓から宇宙を眺めると中性になる
雲は薄っぺらな模様になって
海の青のところどころに
赤茶色と緑とに塗られた陸地が
安物のTシャツのプリントになっている


そのプリントの上で
生ま ....
エメラルドと石
銀箔の輝き
私は知らない、
無限の時をゆく
煌めき唸り
石とエメラルド

誕生から死へ、死から誕生へ
そして新た誕生から死へ

  断崖絶壁に立ち

浮かび来る ....
自分を
いったん
壊す そして
再構築しよう
生(せい)を進めるために



足るを知る
というのも
出来るだけしか
出来ないな
でも十分だろ



どの道
進む ....
 
  みもふたもない結論。

戦わない戦わない戦うことは怖いから。

先日奈良の興福寺で阿修羅像を見た。

生きる事は戦いだと。
その微笑みは語っているようだった。
それはたし ....
 

ひとのこころに悲しみが
ないなら世界は味気ない
世界であったことでしょう

ひとのこころに悲しみが
ないならひとは傷つかず
日々しあわせであれたでしょう

ようやく知った真実 ....
彼女は桜の咲く夜に死を選んだ

とっておきのワンピースを着て

美しくあの世に逝こうと願った

200錠の薬を琥珀色とともに

サイレンが鳴り{ルビ生命=いのち}は留まった
エイプリルフールにぴったりな報告がある
4月1日から公職に就いた
自分でも驚いてる
生きていてしんどい人を支える仕事だ

勤務初日 職権でデータベースにアクセスし
最初にしたことは死んだ友 ....
私の頭の中のかわいい小虫

私の水たまりにぬれた太陽で游ぐ小虫

固い脳の幹がこんなにも目を詰んでは

住めなくなると申し訳なさそうな小虫たち

雷に撃たれた電信柱の記録

なんと ....
倍音、光となり
響き合い
清澄な水流の
激す時、
永劫の大洋
奏で出す

 ヒビキ、
  思惟の響き
   声と声の響き合い
    光となる倍音
     響き合う愛

  ....

在るところに
影はできる
当然の物事が
むずかしい世



光は
光か
闇は
闇か
物は考えようですね



遠い
輝く雲は
私を置いてゆくが、
希望は
 ....
去年のシーズン終了後
開幕までの間
各選手たちはレベルアップを図る

去年までとは違った選手たち
新しい何かを見せてくれる

レギュラーは
ほぼ決まっている
控えの選手たちは
レギ ....
空が紅く暗かった
ヤマタノオロチが来るというので
みんな防空壕の中で息をひそめた
ぼくは写真を撮りたいと思ったので
カメラをぶら下げて
街に出かけた
ヤマタノオロチはキングギドラだった
 ....
人と共に
失われていく
風習
しかし 人のこころは
今もここにある



首無し地蔵の
赤い布
赤には
魔除けなどの
意味がある



村を
見守る
首無し地蔵 ....
{引用=




あの日 ぼくは くうきの なかに
浮かんで いました、


次第に 浮かぶのに
つかれる ように なりました

(なった のかも しれません)


その ....
そしてまた始まる

「じゃあまた」って いつもみたいに手を振った君の顔には
さっきまで誰かに見せてた笑顔が しばらく張り付いてた

最後まで気の利いたことも言えないまま
すぐに泣き出したく ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隣りの海- soft_machine自由詩13*24-4-8
けがされもの- 秋葉竹自由詩324-4-7
桜路- レタス自由詩7*24-4-7
五行歌、お花見に確言- ひだかた ...自由詩324-4-7
キドウ修正- 菊西 夕 ...自由詩1*24-4-7
森羅万象、顫動するも- 積 緋露 ...自由詩324-4-7
レモンの木漏れ日(回文)- 水宮うみ自由詩2*24-4-7
夜に添う- ただのみ ...自由詩6*24-4-7
まぁねロンダリング- イオン自由詩2*24-4-7
お伽話- 塔野夏子自由詩6*24-4-7
- 原田たけ ...自由詩424-4-7
荒野に吹く風_桜に吹く風- 秋葉竹自由詩424-4-7
中華そば- レタス自由詩5*24-4-6
しぼ虫- 菊西 夕 ...自由詩7*24-4-6
花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
ヤー・チャイカ- 藤原絵理 ...自由詩1124-4-6
ループ、一見- ひだかた ...自由詩4*24-4-6
※五行歌_三首「生(せい)を進めるために」- こしごえ自由詩6*24-4-6
みもふたもない結論。- 秋葉竹自由詩224-4-6
ひとのこころに悲しみが- 秋葉竹自由詩324-4-6
五行歌_一首- レタス自由詩4*24-4-5
データ(幽霊)- 猫道自由詩424-4-5
わたしの小むし- soft_machine自由詩8*24-4-5
ヒビキ- ひだかた ...自由詩4*24-4-5
※五行歌_三首「光は_光か」- こしごえ自由詩3*24-4-5
プロ野球開幕- 夏川ゆう自由詩324-4-5
【夢の欠片】紅い空- レタス自由詩3*24-4-5
※五行歌_三首「しかし_人のこころは_今もここにある」- こしごえ自由詩3+*24-4-5
あの日- ryinx自由詩824-4-5
そしてまた始まる- itukamitanij ...自由詩224-4-4

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