眼に泳ぐ精子たち      
                     電子を帯びたきみの姿見
 幾数年もわたしの前を歩いている
               ひとりごちに浴する勝手が ....
些細な日常のことでもすぐ喧嘩になる
お互いが酷い言葉を投げかけあっても
いつのまにか何もなかったかのように元通りに笑い合う
お互いわがままを言い合い許し合う
私にとって母は母でもあり姉妹でもあ ....
瀬音に秒針の音紛れ込む冬日

金魚がいると思ったら、赤いプラスチック容器

PayPayと鳴く鳥がいるらし

ジャンボ機から見れば小人のような私の暮らし
生まれてきた者らの國と
生まれてこなかった者らの國
お前はどちらに
棲みたいのだ?

なべてこの世は撰択肢だらけ

自分で決めろ
と云ふ事だ、要するに

僕は自室に詰まつた
澤山 ....
蝶々結びになっていた指をほどいて、

今はとてもあわくしろい、

わたしたちから剥いでいったシーツをヒシと掴んで、
数珠繋ぎになった看護師たちが、
屋上へ舞い上がっていく、

手垢でも ....
気づくとたいてい
じゃがいものくぼみから芽が出ている
ほっとくとそれらは
すくすく伸びて
じゃがいもをだめにしてしまう

わたしの毛穴からも芽が出て だけど
それは空なんかは目指さない
 ....
わたしのおばさんは
おばさんなんだけど独身だ
結婚してたことはないと思う
本人に聞いたことはないけど

おばさんちには山のように本がある
マンガも岩波文庫もラノベも
エロ小説も詩集も古典 ....
逃げても逃げても追って来る
明日という時間に
悪い想像ばかりしてしまう
明日に捕まったら
地獄が待っているきっと

きっときっとはカットしよう
KitKatを食べながら
どうにかなるは ....
チリリンチリリン
響きの音の
風吹き抜けながら
脳髄震わせ
チリリンチリリン
うねり始める

風が思考を呼んでいる
思考が風を呼んでいる

風が思考を
思考を風がと
呼び交わす ....
黒か白か
白か黒か
肌色に近い赤か
波にゆらめく生命線
分断しては繋がり
溶けこむ

下降線と上昇線
鏡の前で無理やり
口角を上げようと
努力する人のように
Uの字を描いては
 ....
寒い日は プリンたべたい
寒い 寒い プリン プリン
プリンは からだがあったまる
風邪も なおります
(個人差 あります) 

プリンは プリン体がたまりますか
どうだったでしょうか
 ....
チューインガムを噛みながら
 

あっという間の1日だけなら

まだマシなほうなのです よ


なんて 気を抜いていると

一生が終わってしまう

でものちの夢みる ....
「地底者の花」

怯えているものがあったのだ
それは今でも思い出すと悲鳴を上げたくなる
その苦しみは私だけだと思うほどであった
そこには花のようなものはなかった
蝉の鳴き声が聴こえるばかり ....
最近はめっきり聞くことのできなくなった
あの声

祖父が購読していた週刊誌に挟まれた
女の顔と富士山と訳のわからないものが
不揃いで並べられた不思議な絵

一瞬感じた引力のような力強い声 ....
少しがさついた指先が冷たくて
それでも「有り難う」という言葉が
何だか妙にあたたかい

特に大それた事をした訳ではない
ただ、世知辛い社会から追い出され
家も家族も失った人達に
水のよう ....
面白きを生むか? 美しきを生むか?
ピカソは美しきではなく、面白きを生んだ。
ゴッホも美しきではなく、面白きを生んだ。
ダヴィンチが生んだものも美しきではなく、面白きだったと思う。
美しきはな ....
「さりげない日々につまずいた僕は」
「星を数える男になったよ」
った詩があって
大好きだったんだけど

けど
なんだよ、それって
とかちょっと冷静になって
今は想うよ
『さり ....
図星がストライクゾーンに入る
黒目がおたまじゃくしとなって
白目の中を慌ただしく泳ぎまくる
いっそここから抜け出し
白目剥き出したぁい
手足よ早く生えろ
滑落していくエゴ、
地滑りし続け
疼く私なしの一日に
打ち下ろされる一撃

もはや何の計画も無く

内に秘める純粋な怒り、
この混沌の世に夜に
闇に病み犯され 
沈み込む重心
尚 ....
冷たい牛乳には
もはや靑々しい牧草の薫りは
しない
干し草の味がする
だけだ

僕は夜もすがら
睡魔と闘ふ日々は
棄てゝしまつた
創作の為だとか
さう云ふ事ぢやなしに

たゞ、 ....
 いま、わたしは、西院というところに住んでいるのだが、昨年の三月までは、北山大橋のすぐそば、二十歩ほども歩けば賀茂川の河川敷に行けるところに三年間いた。その前の十五年間は、下鴨神社からバスで数分の距離 .... ロバート・ブライとベティ・ペイジに

性を一單位として
クールに処理しやうとするならば
その前に
本当の男らしさ・女らしさについて
何らかのアプローチをせねばなるまい

例へば
今思 ....
地は堕ち人々の叫びが聞こえる
笑い合った家族が一瞬にして哀しみに変わる
疲れ切った人々の朦朧とした現実
瓦礫の下に生き埋めとなった人々の無念な嘆き

年の始まりが自然による災いの炎と化す
 ....
人を一人も殺さなくて、男と言えるかね? 
人間と言えるかね?
もう一度言おう。
人を一人も殺さなくて、男と言えるかね?
人間と言えるかね?
太宰治は沢山人を殺したよ。
ジョンレノンだって、 ....
             早春が癇癪も躍ったものの
       ぽつんと見えている天窓などあれば私は、
     気持ちの頬骨が保持できるぐらいの欲しがる

 芯に往復する棹だ。雨曝しに ....
奇跡と奇跡が重なって
僕は芽生えた
勾玉のような魂と肉体
トンネル抜けて
命の泣き声をあげた

今は暗闇で泣いている
八方が塞がって
どこにも居られない焦燥感
僕が僕を否定する
鏡 ....
朝に行き交う人々の
一人一人の顔を見定めて

誰一人からも救い手のない
自分自身を改めて見定めて
ふっと安堵しすっこ抜け

東京の新年の日々は快晴続き
透空澄み渡り青い明るみの
只々 ....
思はず
詩のパンチラインに
「よく分からないけれど」と
書いてしまつたが
詩は
よく、分かつた處、に
宿るものだ
これは勇み足
反省頻り

神の事はよく知らぬ
それは本当なのだが ....
 {ルビ形象=フオルム}を一つ一つとらえ、それを書物のなかに閉じこめる人びとが、私の精神の動きをあらかじめ準備してくれた
(マルロオ『西欧の誘惑』小松 清・松浪信三郎訳)

 言葉ができると、言 ....
 冬日さす
 湖面を西風渡り行き
 岸の石垣でひとり聞き入る
 しづかな波の音

 水鳥が、あちらこちらで
 織部色の小々波についと潜り
 また現れて陽を浴びつつ
 光っている
 冠 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10235)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無線紙- アラガイ ...自由詩8*25-1-17
- 栗栖真理 ...自由詩2*25-1-17
小人の暮らし- 紅茶猫俳句4*25-1-17
人間の撰択- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-17
あわくしろい日々- パンジー ...自由詩525-1-17
ソラニン- そらの珊 ...自由詩13*25-1-16
わたしのおばさん【きょうのソネット】- 佐々宝砂自由詩4*25-1-16
KitKat- 自由詩425-1-16
詩想、熱風思考- ひだかた ...自由詩6*25-1-16
慟哭- 栗栖真理 ...自由詩1*25-1-16
プリン- kawa自由詩5*25-1-16
チューインガムを噛みながら- 足立らど ...自由詩225-1-16
地底者の花- 林 理仁自由詩325-1-16
- 栗栖真理 ...自由詩125-1-16
人間の尊厳- 栗栖真理 ...自由詩4*25-1-15
浅薄詩- 鏡文志自由詩2*25-1-15
「流星」- 秋葉竹自由詩125-1-15
おたまじゃくし- 自由詩5*25-1-15
A_Day_Without_Me*(改訂)- ひだかた ...自由詩425-1-15
深夜から夜明けに向けての数十行- 髙任勇梓 ...自由詩225-1-15
THE_GATES_OF_DELIRIUM。_──万の川より ...- 田中宏輔自由詩9*25-1-15
偶像_-スタアたち-- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-15
共に越える- 栗栖真理 ...自由詩4*25-1-15
おにいちゃんへ②- 鏡文志自由詩3*25-1-14
- あらい自由詩125-1-14
顔を失って- 自由詩6*25-1-14
新たな朝に- ひだかた ...自由詩6*25-1-14
いゝのかも- 髙任勇梓 ...自由詩125-1-14
LET_THERE_BE_MORE_LIGHT。_──光の詩 ...- 田中宏輔自由詩9*25-1-14
冬景色- リリー自由詩8*25-1-14

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