九歳のときに父に犯され
十一のときに母親を撃ち
十三のときに車を盗んで
十五のときに国境を越えた

シンディ
油とゴムの匂いがする
後部座席がいつもの居場所
二十の年までに
 ....
豊かにいでし
乳房の先
一掴みの
仏手柑
彼女は座りて
文字を書く
夜の湯に
ふくらみてほの赤く
和人の胸に
昼のできごとは
宿る想い
湯舟に漂える
乳房のごとく
女は  ....
うーん
飛べない
どてっ 

うーん
飛び上がれないよ
バタバタバタッ どてっ

羽根の生えた缶詰とは
ぼくのことです
どてっ

羽根は何のために
生えているのでしょう
わ ....
地の底の歌を聴き

暗がりの言葉をまさぐり

ざわめく井戸端をなぎたおし

しどけなく横たわる絹のストールを引き裂き

ヒリヒリと苛立つ昨日を脱ぎ捨て

ゆがんだ唇を真っ赤に塗りつ ....
心をつかまえに
都会を飛んで行くよ
Goodnight つかれた心を
Goodnight いやしておくれ
AM2:00のスタートライン
夜明けのゴールまで
Midnight flyer
 ....
遥か彼方で こだまする

「おかえりなさい」とささやく声


目の前に広がる 水平線は
どこまでも まっすぐで
帰りを待ちわびる

早く一緒の色になりたいのと
青い海は ....
あの日の高い空と
りんどうの青むらさきを覚えている
明日からのひとりを
蜜のような孤独だと
わたしは微笑んでいたと思う


傍らの古いラジオが
虫の声のように囁き
夏色を少しずつ ....
プルルルル‥
あ、美玖からだ。久々に何だろ?
「アキ?おひさ。げんき?」
「まぁ・・ね。ミクは?」
「(^皿^)v」
「だ、ろうな」
‥らしいな



美玖からおもむろ ....
しがない画学生の俺
某画材屋の隅で見つけた
300ml、1300円の絵の具
価格に目がぶっ飛んだ

(手が出ねぇ・・)

財布の中には300円しかない
おまけに通帳は空っぽだし ....
お盆のあいだ日本は停止する

仕事もなさそうだから

三日連続でゴルフをした

二日目なんかはワンハーフ

汗だくになって

朦朧としながら

芝生のぬるい匂いをかぎながら
 ....
「頑張って!」
と思わず口に出してしまう
それは頑張っている他者への共感であり
ふりかかる火の粉を払おうとする
ある種の逃げ口上とも言い得て

決して自分の事ではないのだから
「それじゃ ....
マジにミラクルがもうすぐそこをとおるのがわかる

おれたちは
どこに浮かび上がり、
どこに染み込んでいくんだろう

真昼のみずあび
世界で一番きれいな
ひかりのうでが砂をい ....
あなたはいつもより優しい目で
私を透かして見つめる

お互いの記憶に 
後悔なんてない

暗闇でわたしにそっとささやく優しさと
ひたむきで不器用な生き方も
あなたを象るすべ ....
ドクンドクンと
音がして

ゆらゆら この身を
光らす羊水

私の中の躍動は
彼女の鼓動と
重なる夢を見続ける

広大な青空は
昔、海だったことを
思い出し  ....
朦朧とした
意識の中
現れる
手。

それは
こちらを
招んでいるのか
あるいは
退けているのか
判りかねる
動きをしていた

《どっちだろう?》


ふい ....
髪からはずした指で頬杖をつく
汽車の窓をみつめて
腕組みしながら眠るあなたに
微笑んでみる

間違いといわれて問わずにいられない
どんな女が好みでしたっけ

もうすぐだよ おきて
少 ....
お盆休みも通勤バスに乗り 
車内で騒ぐ 
夏休みの学生達に 
ちょっと眉をしかめて 
掻きわける 

向かいの席に座り 
あくびをするサッカー少年の 
膝には擦り傷があり 

痛そ ....
彼女の歌はどこでも聴ける
初めて会ったとき
彼女の肩には音符が乗っていた
飼っているの、と
なんでもないことのように話してくれた
触れると柔らかくて
すぐに歌いだした
それは彼女の唇から ....
毎日が閉じ込められて過ぎて行くので
こんな時は元気のいい男の子にあこがれるものです

彼のポケットに入って
やぶけた穴から外を見てみたい
木登りやブランコ、くさっぱらに寝転がって
空を眺め ....
暮らすように歌う

寒ゼミの最後の声が
あかるいよるの雲の腹の
内側であふれている

世界ということばがあまくかじられて
「明日死ぬかもしれない」と
しろい猫が鳴き
び ....
ゴゴゴゴゴ

ズズンゴゴゴゴゴ

発射される

みじかいカーニバル


青い空、青い海。

列島を4センチに見立てて

ゆきすぎる、没。


ゴゴゴゴゴ

ズズンゴ ....
梅干めく祖母のたなそこに御影犬が四千歳
私は自分の頭を内側から食い破りつつある
きゃつ
きゃつ
噛み音に苛まれるのは忍ぶとしても
犬が耳から侵入しては心配
と祖母の詰めてくれた梅の汁が染み ....
人間すなおじゃないとね


あのひとは言った

あなただって…


言い返そうとして

としはまだ蝉の鳴き声を聞いていないことに気付いた

あのガード下へ行けば
聞く
 ....
雑踏のあちこちに
発生する
ポップな電子音

それぞれの手のひらの中
ぽろぽろと
カラフルな想いをつかまえる

まるでゼリービーンズのよう
人工着色料かけた
ねじれた言葉が小窓にな ....
鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、

さかなのゆめに朝がくる



ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶

水の
においの
シーツを背中に
 ....
なにひとつ 同じでいることのできない私が
潮に洗われている
洗われているのは 海なのか 私なのか 

あなたの口ったら おさかなみたいに うごいて
「ほら みてごらん海蛍だよ」と、教えてくれ ....
夏は不透明だ、と思いはじめたのは
考えてみれば最近になってからなのに
ずっとそんな風におもっていたみたいな気がして
どっちなのだろう よくわからない

喉にペットボトルの冷たい中身を流し込む ....
何を知りたくて
何を見つけたくて
歩き始めたのか
なんて

曖昧な言葉よりも
どうせなら いっそ
君の殻を裂いて
剥き出しの心を
素手で握りたい

連鎖は やがて
互いを知 ....
今日も一日誰とも話さずに終わってしまう
仕事柄何十本もの電話をこなし
お昼には職場の友だちとランチなんかしたけど
それで誰かと話したってことにはならない

パソコンの電源落として
机のまわ ....
本当はあなたが生まれたときに
おめでとうと言いたかった
私の知らないあなたの時間に
こんなにも嫉妬しながら

また季節を一巡りして
出会えた感謝を伝えたい
公園のブランコの影がのびて
 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シンディ- Utakata自由詩208-8-21
乳房- 生田 稔自由詩3+08-8-20
羽根の生えた缶詰- 七尾きよ ...自由詩4*08-8-19
ストレス・フリー- 渡 ひろ ...自由詩10*08-8-19
Midnight_flyer- 未有花自由詩7*08-8-19
一色- さくら自由詩4*08-8-19
夏色日記より- 銀猫自由詩10*08-8-17
それは…- 長谷川智 ...散文(批評 ...7*08-8-16
バーミリオン- 長谷川智 ...散文(批評 ...6*08-8-16
雲とセミいがい- 吉岡ペペ ...自由詩308-8-16
頑張ってのひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-8-16
宝石- モリマサ ...自由詩1708-8-16
再会の瞳- さくら自由詩3*08-8-15
空のさかな- さくら自由詩5*08-8-15
手招き- 長谷川智 ...自由詩3*08-8-15
ザ・ブーンンン- 砂木自由詩5*08-8-15
21世紀のサッカー少年達_- 服部 剛自由詩208-8-14
暮らすように歌う- 小原あき自由詩11*08-8-14
退屈な暮らし- 西日 茜自由詩18*08-8-14
暮らすように歌う/クガツ- モリマサ ...自由詩2308-8-13
テポドン- 吉岡ペペ ...自由詩208-8-13
_ライクライクラヴェルサンバwith犬- 鈴木自由詩308-8-12
捻くるひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-8-12
ゼリービーンズ- 渡 ひろ ...自由詩21*08-8-11
プロミネンス- 千波 一 ...自由詩24*08-8-11
敬虔な生き物- るるりら自由詩8*08-8-10
不透明な夏- 笹子ゆら自由詩7*08-8-9
光と影- Izm自由詩4*08-8-9
働くひと- 恋月 ぴ ...自由詩23*08-8-6
「日時計」と、ささやく- たりぽん ...自由詩5*08-8-6

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