早く帰らなきゃと思った
あの午後に
わかっていた、

さみしいこと
あなたが
さみしいまま笑うこと
そうされるとどうしようもないこと
名前のない感情を
手近な恋でくるもうとす ....
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
 

嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた

いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ

まぐれでも出逢えた奇跡
 ....
結局は、自分のことしか好きじゃないし、結局は、自分にしか興味がない。
結局は、他人のことなんか、どうでもいいし、結局はなにもかも虫が好かん。
結局は、誰に対しても腹の虫が治らないし、結局は誰も彼も ....
残酷な絵だからと
もう誰も教えてくれない
焼け爛れた日の記憶
キノコ雲に被われた
町にいた人々のことを

スクールバスはどこへ行く
地球は机上で分断され
核の傘という見事な絵空事
地 ....
ながい休みを終えて 心にのこる青
とても気持ちよく泳げた日
眠りにゆく藻や蟹の子どもたちに からだを洗わせ
子どもみたいに 沖でじゃれあって

冷たい層をくぐり抜けられたら
そこにも きみ ....
青空を見上げると
太陽が輝いていることに
何も疑問を持たなかった

太陽は地球からはるか遠くの
暗い宇宙空間にあるはずなのに
背景に青空があるということは
太陽は大気圏内にあってもおかし ....
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の ....
世の中が白くなる
男の人の髭も
女の人の靴も

ゴツゴツしたものが嫌われて
つるつるしたものが好まれる

私たちは幾つもの坂道を
乗り越えて来たはずなのに
未来へ続く道は
平坦な方 ....
太陽色した巫女たちが
羽の弾丸飛ばし舞う
歓声の裏側で
誰かが暗殺された

防弾パネルが必要な
世間の景気を占う
さりげないニュース
スマホに気を取られ聞き逃す

IT授業の机には ....
《光と闇(思考)》

漆黒の闇に自ら発光し
発光の輝き自ら和らげ

 眠りに就く際に 、

染み入る静かさ
沈黙の安らぎ
  
  *

「光が闇の権力と闘う
その場所でお前 ....
宇品港から三高港へ
フェリーで向かう
三十分ぐらいで着くだろう

似島の側を通り
反対側の広島市内を見ながら

昔は船酔いしていた
大人になってからはしない
景色を楽しめる

小 ....
遠い空を
ゆく
つばめの子の
魂は
次の宿に移る



今回の生(せい)では
出会ってくれてありがとう
つばめの子だった
その魂
次の生でこんにちは



体は有限 ....
月に一度の通院日
ドア通ドアで二時間弱

雑談だけの検診
渓流の話しを興味深く聞いてくれ
土用の丑の日に鰻重は食べたかと
あの店が美味いだの
やはりこの店が美味いなどと…

担当医は ....
拝啓
小さな友

君の立ち振る舞いや
雰囲気が

子供の頃の幻に重なり
胸騒ぎを覚える

過剰なところや
たやすく折れる心

ささいなことで流す涙は
もっともっと深いところ
 ....
樹林を縫い
薄っすら輝く
白い道 、
すっと伸びゆく
何処までも
うねりくねり
いよいよ白く
気付けば
そっと純白に 、
そして
すっと透明に

ずんずんずんずん

進み来 ....
くちびるの動きが多彩なきみ
曖昧にはじまり唐突に終わる

雨があがって緑に固まりかける間に
また飽きもせず芽吹くきみ
何度も沸騰する世界の傍らで
きみが笑って見える
泣いているようにも見 ....
喉が渇いて目覚める
遮光カーテンの隅から
朝焼けの光が忍び込む
逃れたくても
太陽はやってきて
月を跨いだ
変化に弱い僕は
静かに絶望しながら
カレンダーをめくる
八月という一日の始 ....
うつくしい歓び いい香り
正直な夢 誰かは噓つき

貼りついた 素敵な歌声
偽物モザイク

暗い洗面台にひとり立たされ

ちゃんとお笑いなさい と
棒でおどされ
怒ったり
狂った ....
シズルがじゃらり 笑うお月さま
濡れた丘のむこうから
しゃぼん玉を割る風が
泡のように押しよせる 夜の

たたみいわし

ワタリガラス

ジル・ドレ

六文字に連なる 休符中の擬 ....
小学生のころ、夏休みになると海へよく行った

高学年になると波に挑む遊びをよくしたものだった
大きな波がきたとき、そびえ立つようなその壁のふところに飛び込んで
波を潜り抜けるという単純な遊び
 ....
傷だらけの


お月さんにそっと
教える



この魂という命は
さまざまな存在と
生きてきたが
今は私と
いっしょ



私の命は
一つ限りだ。
透明な風 ....
翼も時代へ、揺れ、また踏み鳴らした
かみさまの悪路では、残響が生まれ
誰もが去っていった いつか手足となって 

「破裂する。破裂する。」
  背中に、つばさ
  :はなれられる触媒が ....
机の上のティッシュが
富士の形になり
風になびいている
今宵は何だか、気分がいい
羽虫がいちばん嫌いで
ゴミの日にゴミが出せなくてね
朝、シャワーを浴びるの
冷えた体が温まるように
今日の血を回す
一生涯かけて流星になると誓った
私たちがたどり着いた大気圏が
どこの地 ....
{ルビ誰=た}が定めたる森の入り口 夜明には天使の着地するところ *

睡つてゐるのか。起きてゐるのか……。

教会の天井弓型にくりぬいてフラ・アンジェリコの天使が逃げる *

頬にふ ....
雨の降り始めに
雨の匂いがする

君の傘がだんだん小さくなる

追いかけられずに
鼻の先ツンとする

肺の中が雨の匂いで満ちて
辺りは水溜りだらけ

一人立ち尽くす
影となり
 ....
ずぶっずぶっ
自らの脚の
ゆっくりねっとり
黒土に沈みゆく
 を、
慌てて何とか引き上げて
進む一歩、
また ずぶっずぶっ
ねっとりゆっくり
黒土に沈みゆく

視界もんわり暗闇に ....
空間を生きるものは、
光の中で存在を体験する。
時の流れを歩むものは、
創造行為の中におのれの力を感じる。
心情の深みの中にいるものは、
宇宙をみずからの中に見出そうとする。

空間の広 ....
名の無い私は
名の無い鳥に
おまえは生きろと言われ
突っ立つ
そして名付けた



時々は
休みながらも
進むしかないんだ
一歩一歩
この命と共に



終りを
 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さみしいこと- はるな自由詩324-8-4
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ- 足立らど ...自由詩524-8-4
結局のないラブソング- 鏡文志自由詩3*24-8-4
No.34- 自由詩6*24-8-3
海の中の風景- soft_machine自由詩624-8-3
青空劇場- イオン自由詩1*24-8-3
線香花火- 本田憲嵩自由詩1124-8-2
信仰の起源- レタス自由詩6*24-8-2
漂白- ミナト ...自由詩224-8-2
日巫女- 自由詩524-8-2
詩想・〈魔〉と〈魔〉*の真ん中で(思考・感情・意志)、五行歌 ...- ひだかた ...自由詩324-8-2
フェリー- 夏川ゆう自由詩624-8-2
※五行歌_三首「遠い空を_ゆく_つばめの子の」- こしごえ自由詩5*24-8-2
夏の日- レタス自由詩7+*24-8-1
拝啓___小さな友へ- 由木名緒 ...自由詩10+*24-8-1
愛のお伽韻律(改訂)- ひだかた ...自由詩424-8-1
きみとクロワッサン- soft_machine自由詩524-8-1
八月朔日- 自由詩8*24-8-1
夜明けの宝もの- soft_machine自由詩724-8-1
退屈な夜のブルーズ- soft_machine自由詩324-8-1
スイマーズ- そらの珊 ...自由詩11+*24-8-1
※五行歌_三首「透明な風に_肌をなぜられて知る」- こしごえ自由詩8*24-8-1
わたしは鳥- あらい自由詩124-8-1
山登り- 服部 剛自由詩724-8-1
凝視- 這 いず ...自由詩224-7-31
Opuscule。──Dedicated_to_Ms._Ta ...- 田中宏輔自由詩10*24-7-31
rain- 自由詩5*24-7-31
黒土の夢- ひだかた ...自由詩424-7-31
詩想、「自己存在」という問い·今の私という境地2.- ひだかた ...自由詩3*24-7-31
※五行歌_六首「のっぴきならない_生(せい)」- こしごえ自由詩8*24-7-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280