長辺を探して街をさまよう
紙でできた街を
何も書かれていない真っ白な道の上を
ずっと歩き続けている
長辺を求めて
私は知らない
上がどっちで右がどっちなのか
私は小さなドット
 ....
踏み切りの明るみに
ふと輝き在る君の顔、

 語りかける如くに
 微笑みシアワセそう

見つけたんだね、自らの根拠




自らの根拠、
君と僕を繋ぐ
それぞれの内底に

 ....
月の鏡は夜空を隠し
星々が眠りに就くから
夜の散歩もゆるしてくれる

湖に映る光は月と仲良しだから
微かな風が春の{ルビ詩=うた}を歌い
ささやかな祝福を奏でてくれる

きみとの約束は ....
1

月のことばかり考えていた 
陰り 
輝き
欠け
また満ちる

美しいことばかり考えていた
核兵器が
あなたの後ろで
沈黙している

2

停滞とは相容れない
新し ....
冴え
わたる
青空を
いちわの鳥が飛んでゆく
思えば私は嬉しい
ライトブルーの空
すこうし白をのせた色
あの色を知っている
埠頭に咲いた可憐な花もまた
無邪気にすみわたって
人の秘密をあらわにさせる
そんな色をしていた
或いは
指を彩る鉱石もまた同 ....
しずかな
春の
雨とはうらはらに
このこころはさわぐ
冬を越えたぞと
澄み渡る群青と
オレンジ色のグラデーションが美しい

今日は何か良いことがありそうで

酔い覚めに香り立つ珈琲を飲みながら
バッハのゴールドベルクを聴いている

グールドの技巧が心地良 ....
青すぎた空に
愛と憎悪の螺旋が渦を巻いていた

透明な視力には
それが耐えられなくて

ウオッカをあおっては
炎が喉を通り過ぎていく

遠い記憶の底をたどるけれど
深海に潜ることも ....
棺を抱えていく
素足を放り出しながら
夏の夜の星が流れる空の下

見てみるには閉じきった扉で
窓らしいものは窓であることを辞し
開かれているのは行き止まりばかり

この中には眠っている ....
ただの

バッカみたいな
幸せを
声、こわだかにかたるんだ

そこには涙が伝うとか
笑顔に戻れる日を夢み
いつしか心は捻られて
ただ春の陽の清らかな
とわを感じている景 ....
君がポケットから取り出した青空は
 ひたすらに美しかった

珈琲で手を洗う
 これが別れの挨拶だ

僕の落とした心臓を
 蟻たちが咬みくわえて引きずっていく
  それを鳩が涼しい顔で奪 ....
真白きもの続く果て
打ち刻まれる次元にて

 浴衣姿の女にうちわ
  忘れ難き柔ら艶の笑み
   そっと開いた裏窓に
    浮かぶ満月顔を寄せ

     触れ震える裏窓の女、

 ....
いずれどの道愛に
帰ることが
出来るから
手をあわせる
しずかな悲しみ
春なのに
びっくりするほど哀しい
いやなことはやく過ぎて

春なのに
まだねむり足りないと思う
目ざめないでと思う

春なのに
こんなに綺麗なのに
ただ笑っているだけの

もう ....
ひんやりと ビルの光の壁に沿って
次つぎ沈んでゆく白イルカ

隙間なくガラス 張り詰めた大理石
仮託して久しい本能 

暗闇に光るコバルト毒を呑み下し
冷却する 豊かなゴミ色とりどりの儀 ....
売り場に置かれた固いビニルのソファで
じんじんと騒がしい頭を抱えながら座り
来るのがわかる
身体の内部が裂けて
外へ走りだす時たてる あの匂い

静かに伝わる音を喉で感じる
周囲の通行人 ....
人生をする前に
ぼんやりと生きてしまった
そのぼんやりが
いつしか人生になってしまった
いつだって間違ってきたし
正解などわからないまま
年老いて来てしまったが
正解ばかりを選べる人生な ....
「その言葉、あまりいい意味じゃないわよ」
といつも言うのだが
余程そのスラングが気に入ったらしく
父は自らを「自宅警備員」と名乗り始めた

緑内障に日差しはもっとも警戒すべきもの
幾度かの ....
言葉が届かない

グラスを傾け

紫煙に漂いながら

伝わらない伝言を待つ

その裏側は解っている
グキッ
ボキッ
とかとか鳴らして
首の骨を
鳴らして見せる
ジュン

凝り症だから
とかとか言って
しょっちゅう
ボキボキ
やってた

いつだったか
おもっっきり
 ....
忘却された物にこそ
花の咲き誇り在り

 見えないもの 、

見えるものを
覆い包み込む。
この町のどこか
古いアパートの
薄暗い部屋の片隅にひとり
力なくうずくまっている
私を見つけたら
無駄な足掻きでもよくやったなと
労ってあげてください

あるいは
都会の真ん中で、大 ....
夕暮れ時に心のやわらぎ
広大な大地ぽつんと独り
取り残され失うもの
もはや何ひとつ無く

 ひたすら自由に 、

美と叡智と力を
思惟と感情と意志を
霊性渦巻く生活へ生かし
太古の ....
昔言えなかったことが
今は言えるよ

あの頃のぼくは
たくさん求め過ぎて
きみの優しさがわからなかった

世間の噂では
きみは独りで鍵盤を弾いているらしい

あの日は雷雨が激しくて ....
狂った時計を森の奥深く
猫の眼時計店に持って行った
ギィーと扉を開けた

こんにちは… 時計を直して欲しいのですが

店主は黙って文字盤を確かめた

これは狂ってはいないよ
ほら 見 ....
使われないアパートの1階には四畳半を占める仏壇と、
、後は母屋から引っ越してきた古い荷物が置いてある部屋が二つ
普段やり過ごしているベランダのある畳の部屋、
、久しぶりに掃除しようと窓を開け ....
小さく
小さく
そっと
道端に咲いた片喰に
笑う
横顔

鉢植えの薔薇より
幸運を招く樹より
桜並木よりも
天上に開く見えない涙の華よりも

食べられる野菊
野心と血で汚れた ....
子供たち、走り出て来る
無数無数、黄色い帽子揺れ
アスファルトで駆けっこだ
次から次にわくわくと
 ダンダンダンダン
今に皆太陽へと昇るんだね

ああ命のときめき時の煌めき
巨きな花も ....
血液型のようなイニシャル
同じ時間を笑ったしあわせ

同じ夕日を 眺めた焼却炉の傍で
一番星を ヴィナスを指さして
雨の廊下を渡る時
図書室の扉を開く時
好きな娘に見られながら
私が部 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(6268)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
長辺- 六九郎自由詩424-3-27
五行歌、シアワセ- ひだかた ...自由詩424-3-27
願い- レタス自由詩5*24-3-27
南北貫通路- rabbitfighte ...自由詩324-3-27
※五行歌「思えば私は嬉しい」- こしごえ自由詩4*24-3-27
春はうたう- そらの珊 ...自由詩10*24-3-27
※五行歌「雨とはうらはらに」- こしごえ自由詩6*24-3-27
- レタス自由詩3*24-3-27
今夜は- レタス自由詩5*24-3-26
皮肉- 303.com自由詩4*24-3-26
好き。- 秋葉竹自由詩424-3-26
Contradictory_equilibrium- 鳥星自由詩5*24-3-26
裏窓の女- ひだかた ...自由詩3*24-3-26
※五行歌_「_いずれどの道愛に_」- こしごえ自由詩5*24-3-26
春なのに- soft_machine自由詩5*24-3-26
都市の空白- soft_machine自由詩7*24-3-26
リノリウム版画- soft_machine自由詩6*24-3-26
人生をする- 岡部淳太 ...自由詩624-3-26
自宅警備員- 松岡宮自由詩5*24-3-25
五行歌_無音の夜- レタス自由詩4*24-3-25
回す!- 田中宏輔自由詩8*24-3-25
五行歌、INVISIBLE- ひだかた ...自由詩5*24-3-25
伝言- ヒロセマ ...自由詩10*24-3-25
詩想、この夕暮れ時に- ひだかた ...自由詩4*24-3-25
いまきみは- レタス自由詩5*24-3-25
白日夢- レタス自由詩6*24-3-24
物干し竿バウムクーヘン- アラガイ ...自由詩7*24-3-24
片喰- 303.com自由詩324-3-24
DRUMS_BETWEEN_THE_BELLS- ひだかた ...自由詩4*24-3-24
A・Hへ- soft_machine自由詩6*24-3-24

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