妹とふたり
霧雨のシンフォニーホール

舞台の上はふたり
セピア色の照明に浮かび上がる

息を吸うたび
音が全身に満たされる

長く透き通る高音の波が
眉間を通過し
思わず目 ....
白銀なる
柔らかな耀き放ち
天空の
まん真ん中、
真ん丸に縁取り
幾つもの
歳月を踏み響かせる

御前、この地に人を繋ぎ留め
いくいくの果て宙へと解き放つ 、

陽に身を預けたあ ....
他人(ひと)のことを
悪く言うのは
言った自分も
傷つけてしまう
それでも言うか?



 ※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
夕暮れが影のように静かに降りてきて
熱に焼かれた街をやっと冷やしていく

街灯の明かりが点々と瞬きはじめる
それは救いの合図のようで
けれど近づけばどこか歪んでいて
本当の居場所を照らして ....
宝を守ることが
幸せだったの

血みどろの凶器はクローゼットに隠して
やったのはママだからね
心配しないでね
って言わせたの

その時から凶器は宝になった

真実は幸せを壊してしま ....
そこらへんに
擬似感情は転がっている
拾って
嵌め込んで
擬態する
嬉しい人に
悲しい人に
     さっきは青く
     こんどは赤く
     めまぐるしく舞台は
      ....
明日あなたが笑顔で
笑顔であるように
明日わたしが笑顔で
笑顔であるように
疲れた夜に忘れてた
いつものお祈りを
きっと誰かが祈ってる
祈ってくれている
だから今夜はいつもの
いつも ....
異国の地で
僧形の者に道を
問うた記憶
答えは
こころ
こころ
こころ
こころ、という
それで
こころ
こころ
こころ、と
三度道を曲がり
小高い丘が
小さな山のようにあっ ....
忘れていませんか
と自分に問う私を
失われた記憶の空は
いつまでも青く
青く広がっている

絶対的に 失われた存在は
二度とここに戻って来ない
これでいいんだ
と自分に言い聞かせる私 ....
見知らぬ友よ
涙が溢れているのだ
刮目の目に涙が
私は来た道を失い
行く道を失くしていた
夜の帳の底君に出会い
私はどうやら
薄光を見た
やがて軽やかな曙光へ
その光が変わることを願 ....
知らない風景の
絵を買おう
違う世界への入り口
絵の中で
生きるを楽しむ

たらら
たらたらた

難しく感じる
生きてゆくことを
絵の力を借りて
やわらかくしていくんだ

 ....
葉群れの揺れる
風吹かずして
緑葉の群れ揺れ

ゆうらゆうら 
ゆうらゆら

眠りながら夢見ながら
いつしか目醒めながら
意識に至り思考して
葉群れの揺れ見入りつ
思考の目の己を ....
どんなに断ち切られたって
生え出てくるものが在る、それっ!
過ぎゆくものの根っこを眼差す

今を生きるに全ての日々が凝縮され
全ての日々に今を生きるが凝縮され

あらわれ或る朝の
鮮や ....
世代や時代に割り振られ
多様性に翻弄されている
ニュースは同じ言葉を繰り返して
私の名前を呼ぶことはない

溶けてしまいそうな
ごく少数の部類を混ぜて
最高気温と心中しようか

バブ ....
モリモリ元気にごはんをたべてね
食べた分全部愛のパワーに変えてね
元気にガツガツ愛してね
たまにはそれもナイスじゃない
いいよね
美味しく食べれるってこと
好きとか嫌いとか好きでしょう
 ....
朝陽もまだ、寝ぼけまなこ

弱々しいひかりが

私をそっと、包み込む

目覚めよと

静かに囁く

リズミカルは歩みに

小鳩が並び歩く

しばしの会話を楽しむ

 ....
儚いよ
過ぎゆく毎日
草臥れた帰り道
どこからか
ドレミファと
音が流れてきて
思わず見上げたんだ
ソラ
涙が出ていた
それは明るくこぼれてるから
小さな声で
シド
って呟くよ ....
この街から
本当の暗闇が消えて
どれほどの時間が
過ぎ去ったのだろう

街の暗闇から追われた
人ではない者達は
やがて人の内の暗闇に
棲みつくようになった

今宵

宴の余韻を ....
夏ギラギラ
屋外で仕事する
それが、いきること
倒れそうになり
太陽を憎む
何も憎みたくはないのに
友は倒れテレビ・ラジオは
暑さを今日も報じるだけ
生ぬるい人生が
今年もまた沸騰 ....
わたしが森でじとじとになっていたとき
ショコラウサギのおかあさんが
やさしくガーゼで顔をふいてくれた
ホームのベンチにひとり座って
走り去る夜汽車を見送っているだけでは
ありえない出来事だっ ....
たぶん失望されたと思い
失望された方がいい

元々そんなデカいものではないので

ダメな奴だと思われてれば
イヤな仕事も回ってこない

これ、至高

ダメな人たちが、好きなんだ
 ....
太陽は光だ
この 黄色い 目の
塀の向こう側では電車が走る
耳には その
音が聞こえた
ベランダの中に
僕はいたのだ
風を感じた 僕は
僕の心の外を思うことで
この 目に 僕は知った ....
浜辺に足跡のみを残して
消えてしまった彼は、
多分に、月影の下
影踏みに夢中で海に呑み込まれ消えたのだらう。
彼の影は異様に蒼白く冷たく光り、
私はそれを見た途端に
それが梶井基次郎の霊と ....
細切れ時の隙間に

上弦の半月、今宵
黄白く耀き
傾く西の夜空に、
ヘッドライトに照り輝く
草群れの緑の青々と眼下、

見て魅入られ
刻み込まれる狭間の時に

ノイズ、ノイズ、ノ ....
和歌の浦の光る海に8月が跳ねた
いつしか殺人鬼に仕立て上げられた8月
遠くから見ればあんなにゆっくり
揺蕩う海だというのに
灯台のもと白いワンピース着た
あの日の君の笑顔は清らかだった
今 ....
好条件好環境好都合によって好循環を作り守り通そうとするものは多いが、好筋によって好き人生を真っ当しようとする人は、少ない
筋を通すということは筋を作り守り、生み育てるということ
その良き筋を発見す ....
遮光カーテンの隙間から
薄明かりが射し込んでいる
もう蝉が鳴きだした
命の残りをかけて

命がけじゃない一晩を過ごす
目をつぶっても眠れない
思いを巡らせるのは
もう戻らない
かつて ....
二十歳くらいの頃
梨の皮をビーラーでむいていると
それを見た父が怒りだして言った
「そんな梨は食べたくない」

わたしは内心、バカみたい、と思ったのだが
火に油を注ぐのも面倒なので黙ってい ....
美しい詩を書くひとの心が正しいとは限らない
というのとおなじで
心地よい詩が美味しいと決まってはいない
げんにいま 目のまえに浮かぶ
濁った渦の色をした短い詩は
蒸したてのパンよりも熱く ....
追いかけて速く走って
つかまえて逃げちゃうよすたたああ
てかてかてかてかなんで
わたしあなたから逃げてんのかな
胸に手を当てて聞いてみるけど
胸はドキドキ他のことでマンタン
ちくちくちくち ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10797)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
響き- 花野誉自由詩14*25-9-6
満ちる月下(改訂)- ひだかた ...自由詩7*25-9-5
※五行歌「他人(ひと)のことを_悪く言うのは」- こしごえ自由詩11*25-9-5
終る夏- 青の群れ自由詩725-9-5
幸せ- 自由詩6*25-9-5
- 塔野夏子自由詩5*25-9-5
笑顔- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-5
こころ山- 降墨睨白 ...自由詩5*25-9-4
送り火- こしごえ自由詩8*25-9-4
友へ- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-4
絵を買おう- 自由詩10*25-9-4
伝播(改訂)- ひだかた ...自由詩425-9-4
せいっあっ- ひだかた ...自由詩425-9-3
残る夏- 青の群れ自由詩725-9-3
モリモリ- 降墨睨白 ...自由詩6*25-9-3
早朝の散策- 多賀良ヒ ...自由詩325-9-3
ソラの涙- 自由詩11*25-9-3
暗闇坂(くらやみざか)- 夏井椋也自由詩7*25-9-3
- 降墨睨白 ...自由詩1*25-9-3
そっと_だいじに_二篇- 唐草フウ自由詩11*25-9-3
ギャロップ- りゅうさ ...自由詩5*25-9-3
夏の幻- 番田 自由詩325-9-3
影光る- 積 緋露 ...自由詩425-9-2
夜陰_、しずかえくすたしぃ- ひだかた ...自由詩525-9-2
8月- 降墨睨白 ...自由詩4*25-9-2
天才- 鏡文志自由詩7*25-9-2
A.M.5:00- 自由詩11*25-9-2
- そらの珊 ...自由詩18*25-9-2
パン詩- はるな自由詩425-9-2
てかてか- 降墨睨白 ...自由詩2*25-9-2

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