いいか、この街は空の鮮やかなことを知っていたら。いま、支離滅裂に開いた口を塞ぐ。その仕草も全部あまい。それではまいにち同じことを繰り返して。いつかはハツカネズミの供色で。たぶん海のひかりは愛情だった .... こよりのヒラヒラをいっしょにもって、カシャカシャ、クモの足みたいなところがすきでお母さんとしゃがんでその橙を眺めた。
無常のすき間にある一瞬の灯、みえなくなっても終わりではないこと
傷から炎をぽと ....
石が焼ける臭いがした
八月
原爆ドームや資料館
鼓動が早くなる
平和の鐘を鳴らすと
ずっと胸に響く
夕暮れドームの見える河原で
言葉にならない気持ちを
何度も何度も巡らせていた
薄暗 ....
街の通り花壇周りの草むしりするおばさん達、
ぽつぽつと明かり橙に灯る小さな美容室、
青いバット握り締め素振り繰り返す少年、
サイレース貰いに早朝のバスに乗り込む私、

この街の営みの傍らに殺 ....
可愛いそにさんの分子時計は
停止する日時を予め設定されている

そにさんの胸にぽっかりひらいたやわらかい窓は
重力に晒されなかった不定形の唇
ヒトの内部で心だけカンブリア紀を生きのびた証
 ....
氷を入れた
麦茶を
一口 二口
その人を思い
信じながら味わう



世界と
他人と
自分とに
向き合ってきたから
今の自分がある



生物のなかで
ヒトが一番 ....


観察し続ける人々は、思いのままに生きていない面、人々から変わっていると言われてしまう。
じっと観察し続けていれば、この世に変わっていないものはなに一つないと気づかされるであろう。


 ....
気に喰わない人がいたら距離を取る
それがまともな大人とあった

距離を取れなかったら?

気に喰わない人が
親だったら、教師だったら、上司だったら

それがまともな大人です
まともじ ....
恋は甘いかい
恋は苦いかい
恋は切ないかい
恋は酸っぱいかい

時々わからなくなって
わかろうとするけれど
胸の鼓動が邪魔をする
熱波が一時のものならば
裏切りの言葉も簡単だ

 ....
魑魅魍魎の叫びのように鳴る
アラーム画面をタップ
眠りたい自分から
夢を孕んだ自分が剥がれ落ちた

脳がスヌーズを頼ることを確認し
束の間の静寂に身を委ねた

いつの間にか夢に包まれて ....
うっすら
光跡となり
響く声の貴女 、

あゝ 遠い記憶の
滑り台から滑り降り来て

 またきっとあえるから

そう言葉ふるわせ
私を見上げ いった人 。
からだだけが覚えている水田の記憶は
ずっと底のほうに沈んでしまっていて
どうしてわたしはこの庭に棲んでいるのか
どのようにして生まれ 辿りついたのか
わからない おしえてくれる親兄弟もいない
 ....
藪の中の蜘蛛の巣に撒かれた水玉の数珠が
懐中電灯に煌めきを返す
片言な星座のものではない美しい生の声で
今にあなたもこうなってしまうよと

鯨の血管は軽トラックならゆっくりくぐり抜けられたと ....
この白い画面から
各々の人たちが夏の思い出に何色が入ってるかを見ている
あたりまえに過ごすこと 羨望で願望しかなかったこと
夏の思い出はすきじゃない

病棟へ出入りするぶ厚い自動ドアが、こど ....
ブランデンブルク門を見上げる
パリ広場でギターをかかえている老人は
天国への階段を弾いている
逆さ十字の腕章をつけた
ドイツ軍兵士のコスプレで
ビールをラッパ飲みしている青年に
好奇の ....
今日は天気の良い日曜日
渓を訪れる釣り人は多く
ボウズが続出し
挨拶をすると
水量も少なく
入渓者が多くて駄目ですな
異口同音のこたえが返ってくる
釣れないので{ルビ納竿=のうかん}する ....
毎週振り絞って
長距離マラソン
ゴールの週末
約束も忘れて
眠りを貪る
目覚めても疲労感
スマホは通知だらけ
防災無線からのメロディ
今日の終わりを告げる
日曜日
さるすべりの紅、
うっすらと飛び跳ねる
夏の朝に
みんみん蝉の声、
ふと心に響き
途の人、立ちどまり
心の奥底へとみんみん蝉の声

響かせる現の時 、

永久のヒビキとなり刻み込ま ....
休日の昼下りの
煙草には新鮮なコーヒーが必要だ
  コーヒーには甘ったるいチョコレート
  チョコレートにはソリチュード
私は私だけの為に
深煎りのマンデリンをハンドドリップで淹れて

 ....
 衣装ケースの底に今も蔵って有る
 レトログリーンに白ドット柄の
 スカート付き水着

 もう 着れる歳でなくなってからも
 ずっと処分せずにいた
 これが一枚の写真の様だから

 眩 ....
早く帰らなきゃと思った
あの午後に
わかっていた、

さみしいこと
あなたが
さみしいまま笑うこと
そうされるとどうしようもないこと
名前のない感情を
手近な恋でくるもうとす ....
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ
 

嬉しくて一度だけでも泣きたいな
斜めからめていつも生きてた

いなかつたこんな人は今までも
いつまでも続く感動の痺れ

まぐれでも出逢えた奇跡
 ....
結局は、自分のことしか好きじゃないし、結局は、自分にしか興味がない。
結局は、他人のことなんか、どうでもいいし、結局はなにもかも虫が好かん。
結局は、誰に対しても腹の虫が治らないし、結局は誰も彼も ....
残酷な絵だからと
もう誰も教えてくれない
焼け爛れた日の記憶
キノコ雲に被われた
町にいた人々のことを

スクールバスはどこへ行く
地球は机上で分断され
核の傘という見事な絵空事
地 ....
ながい休みを終えて 心にのこる青
とても気持ちよく泳げた日
眠りにゆく藻や蟹の子どもたちに からだを洗わせ
子どもみたいに 沖でじゃれあって

冷たい層をくぐり抜けられたら
そこにも きみ ....
青空を見上げると
太陽が輝いていることに
何も疑問を持たなかった

太陽は地球からはるか遠くの
暗い宇宙空間にあるはずなのに
背景に青空があるということは
太陽は大気圏内にあってもおかし ....
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 ネアンデルタール人は亡き人に花を抱かせ葬儀を行った
死んでも花に包まれ
あの世に幸あれと祈ったに違いない
生の世界と死後の世を観ていたのだろう
そこには既に信仰があったと思われる
人類学者の ....
世の中が白くなる
男の人の髭も
女の人の靴も

ゴツゴツしたものが嫌われて
つるつるしたものが好まれる

私たちは幾つもの坂道を
乗り越えて来たはずなのに
未来へ続く道は
平坦な方 ....
太陽色した巫女たちが
羽の弾丸飛ばし舞う
歓声の裏側で
誰かが暗殺された

防弾パネルが必要な
世間の景気を占う
さりげないニュース
スマホに気を取られ聞き逃す

IT授業の机には ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10807)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
楽園。- あらい自由詩124-8-7
はちがつ- 唐草フウ自由詩5*24-8-6
広島- 自由詩8*24-8-6
熱の同心居- ひだかた ...自由詩7*24-8-6
そにさん- soft_machine自由詩524-8-6
※五行歌_五首「信じながら味わう」- こしごえ自由詩5*24-8-6
早朝、出勤前-観察者の端くれの説く、万物の変-- 鏡文志自由詩424-8-6
ヒキコの森- りゅうさ ...自由詩4*24-8-6
想い- レタス自由詩5*24-8-5
alarm- 自由詩524-8-5
こんにちは、_さようなら- ひだかた ...自由詩324-8-5
雨を呼ぶ- 宮内緑自由詩7*24-8-5
夏の自由研究- soft_machine自由詩424-8-5
しろく永い思い出- 唐草フウ自由詩11*24-8-5
Fluctuat_nec_mergitur- 藤原絵理 ...自由詩424-8-4
【渓流】燻製- レタス自由詩4*24-8-4
日曜日- 自由詩4*24-8-4
媒介する人(改訂)- ひだかた ...自由詩424-8-4
ワンルームに満たされるもの- 自由詩124-8-4
波の思い出- リリー自由詩8*24-8-4
さみしいこと- はるな自由詩224-8-4
ぎゃん泣きのうれし涙を一度だけ- 足立らど ...自由詩424-8-4
結局のないラブソング- 鏡文志自由詩2*24-8-4
No.34- 自由詩6*24-8-3
海の中の風景- soft_machine自由詩524-8-3
青空劇場- イオン自由詩1*24-8-3
線香花火- 本田憲嵩自由詩1024-8-2
信仰の起源- レタス自由詩5*24-8-2
漂白- ミナト ...自由詩224-8-2
日巫女- 自由詩524-8-2

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