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手のひらですくえるほどの軽さ
ふっと息をかければ羽毛のように
水のようにさらさらと
それくらい
それくらいと言いたいのに
あなたが踏んだ泥は何億年後かにも
化石になって残るだろう
た ....
あなたが天にましますかどうかに興味はない
あなたが起こす地上の奇跡も期待しない
あなたが開いている天上の門もどうでもいい
ただあなたと呼ばれるもの
あなたを呼ばう人の声の
ただくちびるの動き ....
神を探している
渦巻く嵐に仕え
霞に額づき
灰色の聖餐を受ける
そんなことができるような神だ
雪が降るよ
遠く故郷を離れ、胸の中に
あの重い、湿った
削ったばかりの木片のような
....
おんなたちがあの崖から飛んだんよ
つぎつぎと
あの美しい波濤に
着物の端が消えてったんよ
おんなたちの背後にはなにがあったんか
なにをおそれて飛んだんか
波間の白い泡
地上では生きれ ....
花の種を植えようよ
そこに種があるかぎり
植えようよ
おおきな水が
うずまく火が
ようしゃない光の炸裂が
通っていったあとの
街の
そのあとの
地面を探して
土があれば
植え ....
走ってる
走ってるよ
ただ走るために走ってる
ああ、明日が追いついてくるよ
影が手を伸ばしてるよ
もっとはやくしなくちゃ
とまったらだめだよ
立ち上がれなくなっちゃう
足がもつれて ....
秋に撒いた種が花を咲かせたか
わたしは知らない
春になる前に去らなくてはいけなかったから
瓦礫のなかに
そっと咲いていたらいい
眠ると亡くなった人に会える
まだ生きているような感じで
....
わたしが習ったことのない踊りを
みんなが踊ってる
わたしには聞こえない音楽
踏めないリズムで
ようようと
あたりまえの顔で
大通りで隊列を組み
ひとつの祭りのように
わたしの身体は ....
1台のシーシャのように
同じ味の夢を共有した
あおい煙をくゆらせて
交互にホースを持ち替えて
ぽつりぽつりと交代で話す
夢ってね叶わないんだよね
そんなこともわかる年ごろで
けれ ....
さみしさはすきま
からのポケット
置きざりにされた影
白く柔らかな波で覆い隠し
なにかもみちみちている
そんな人に見えるように
努力している
けれど一分のすきもない人は
これ以 ....
ほしがることがむずかしい
いろいろほしいものがあるのに
舌が糊で貼りついたように
口蓋にくっついて声にできない
夢を語るだけならお金はかからないけど
断裂があちこちにあり
わたしは押し ....
闇のなかへ祈りをポンと放り込む
どこか奥のほうでぱしゃん、と水の音がする
跳ね返ってくるかすかな水音が
応えなのだろう
それを紐解いたりはしないけど
冷える夜に丸くなって眠る
....
夢のなかに
大好きだったおじいちゃんがいる
しずかにわたしを見つめている
なにかを言いたくて
なにも言えず
冬は皮膚がかたくなる
さみしさを大切に抱きしめて丸くなる
さむいよ
また ....
なにになるのかわからぬまま
船を漕ぎださなければならない
河岸を変え
肉に刃を入れ
針を刺し
名をあらため
これまでの日誌は燃やした
空は暗く北極星もない
羅針盤はくるくる回り ....
いま生きながら埋葬されている
あなた
血の滲んだ手で墓掘りのスコップを握ってる
それもあなた
あなたのお葬式は
だれも知らないうちに行われる
正しい名が呼ばれることもなく
墓標もない ....
爪を剥がす
わたしの指は二十本あるので
二十回できる
それはやさしさの残機
不安に駆られるゆうべは
脳を取り出して洗う
ホームセンターで売ってた一番強い漂白剤に浸けて
洗面台でじ ....
胸のなかに石がある
いつ呑んだのか知らない
ゴロゴロ、ゴロゴロと
このごろそいつの座りが悪い
胸のなかだからとりだして見ることもできない
いったいぜんたいどうしたっていうんだ
濁ったり ....
atsuchan69さんの凍湖(とおこ)さんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
たましいの重さ
-
凍湖(と ...
自由詩
8
24-12-30
傾きつづける
-
凍湖(と ...
自由詩
6
24-12-28
神を探している
-
凍湖(と ...
自由詩
4
24-12-25
崖
-
凍湖(と ...
自由詩
4
24-12-5
種を植える
-
凍湖(と ...
自由詩
4
24-11-7
走りつづける
-
凍湖(と ...
自由詩
4
24-10-6
花を渡す
-
凍湖(と ...
自由詩
5
24-9-29
囲まれた時間
-
凍湖(と ...
自由詩
4
24-6-14
煙の味
-
凍湖(と ...
自由詩
3
24-5-22
さみしさはすきま
-
凍湖(と ...
自由詩
7
24-3-30
ほしがること
-
凍湖(と ...
自由詩
7
24-3-30
まどろみ
-
凍湖(と ...
自由詩
8
24-2-3
夕方の夢
-
凍湖(と ...
自由詩
3
24-1-13
越境
-
凍湖(と ...
自由詩
5
23-11-3
いつしか百年がたち
-
凍湖(と ...
自由詩
11
23-9-23
日曜日の家事
-
凍湖(と ...
自由詩
8
23-9-15
肋骨のあいだの石
-
凍湖(と ...
自由詩
2
21-8-25
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