夜の道


陽も落ちかけた 誰もいなくなった公園の
ユラユラ揺れるブランコと
置いてけぼりの砂の城


鬼さんこちら 手のなる方へ
鬼さんこちら 手のなる方へ


ひとりぼっち ....
八月の
草加健康センター

高温のサウナで
汗を流していると
空襲の火の海で逃げ惑う人々を
想像する

熱い 熱いと
泣きながら 親や子を亡くして
祈りながら川に飛び込んだひとが
 ....
私なるもの、
この世界宙宇
映し出す唯一の鏡、

 意識研ぎ澄まし

自らの任務 自由に果たす!
胸がチクチク
さりげない一言で
顔色に差すブルー
鳩尾に落ちて苦しくなる

頭を垂れる
腑抜けて幽霊みたいな存在感
ため息から漏れるブルー
全身を包み込む

途方に暮れて
一日も ....
どん底にいたら 綺麗ではいられない

どんなに耐えていても 綻びは生まれるし

ふとした言葉で 涙が溢れてしまう

そうした人から 周りは離れていく

「あなたが苦しいことと 周りに迷 ....
鋼鉄の視界に
荒涼とした原野開け

雨は降り続ける

この終わり無き日々に
あらゆる詩行を辿り
未だ応え無きまま

荒涼の原野に心情の熱注ぎ続け 
脳髄という墳墓に埋められた
死 ....
浴室の/白いタイルが                                         (来住野恵子『脱衣』)

窓という窓に                             ....
夏の
最終回の後に
秋が始まる
あいまいな最終回に
さびしみと歌う



さびしさの
突端に
幸せの家を建てる
歌は
すこし手をふる



月の鏡に
思いを
映 ....
蚊取り線香、
あまり目立たないけれど、
いつも夏には何となくあってほしい、
そのぐるぐる、
夏のなかの秋のような、
やや癖のある、
つよい香りの風情、
線香皿のうえで、
灯した先端の赤 ....
ラリってる時に
作った文章が
しらふの時より
良いなんて
そんな生き方してねえよ

腐ったウィスキーを炭酸水で薄めて
必死にまともじゃなくなろうとしている
きみはまともなのかもしれ ....
わたあめよりも、
本当にからめとりたいのは、
ふんわりとした、
きみの、しろい笑顔、
一本の指がしっかりと
屋根のすべてを締め付ける
風のものではない揺れが
屋根から屋根へと歩き去る


雪のかけらが息にからみつき
寒く苦しく
苦しく寒く
径の行方に降 ....
この夜陰 、この白い小部屋にて

ある物ある物、ありありと在る
 もはや当たり前のこと、 そうして 

    わたしなるもの

渦巻くそれらの内の一分肢に過ぎずと 。
桃と梨を買ってきてくれた私が
冷蔵庫に入れといた一昨日の私が
今日の気力のない私をつなぎ
私をつないでしまう

私たちは
気力のない人生を歩んでいる訳だけども
私たちは感情の少ない多い矛 ....
偶然の必然
私が

ここに
在るということ



こころの
大切な
傷が

いのちを歌う
制限速度プラスで
駆け抜ける峠道
それがビジネスの速度
実はナルシズムの速度
コーナリングでのロールが
大きい程やってる感があり
遅いクルマを追い越す度に
優越感に浸りつつ
峠の駐車場 ....
 午後の熱にうだる 
 れんが道
 口から舌を出したまま
 首をうなだれる小さな犬を抱く
 中年の女性とすれ違う

 植え込みには等間隔で咲く
 枯れ色になったミニヒマワリ
 まちは夢 ....
すこしもやいでいる朝
木々から蝉たちのこえがふってくる
絵にかいたらこんなふうかな
まる
ひとさしゆびでそらにたくさんのまるをえがけば
きみもちいさなそのゆびで
せいいっぱいのまるをえがく ....
もぐら掘る掘る
命みじかい始原菌に鎧われて掘る
太陽を感じる見えなくったって
もうすぐ夕暮れ土の中が一番熱くなる時刻

頂点は一瞬だけど
その前後の緩やかな丘に沿って掘る
青いトンネルい ....
一握りのエリート軍官僚が
机の上だけで妄想する演習で
動員された中学生は
上空の核反応で黒焦げになる


町は核実験場になって
たくさんの科学者たちは
眼の色を変えてデータを取る
 ....
うっすら光り広がる
意識の視界の開け続け
やがてそれら 、
白銀に光り揺れ輝くひたすらに
誰かの優しい眼差し感じながら



生死の境域を奔走しながら
自らの意識を最後までに
しっ ....
私は
時々
恐ろしいことを言う
それでも
言いたい



私は
強欲な奴だ
だからこそ
足るを知る
と たまに思う



あの人から
頂いた
言葉が嬉しいの
 ....
教科書だけを頼って
知らず知らず
顔を失っていく
巨塔にエスカレーターで
上っていくの
顔はわからない
でも名刺はあるの
肩書きの交差点
顔なしたちが渡り歩く
心配はないの
皆同じ ....
やはらかな
羽毛に包まれ
小枝の葉繁る上に
ちいさな細身の肉担い
ぽっと現れた 、アナタ
仄か純白に輝き在りながら
黒々とした髪や伸び映えた髭

      誰 ?

問う迄も無く ....
新鮮なみのりを睨む
可憐な枝の先っぽで水や 蜜をたっぷりたくわえ光と風にゆれ
何かに咥えられるのを待つ 豊かさを睨む

窓をのぞいたら 朝
朝は苦手、って 言ったらすこしは好きになってくれる ....
青空に
白く映える
雲は風に乗る。
夏の終りに
風に吹かれている



こころからあふれ出る
思いを
言葉に出来なくて
苦しむ人の
大切な悲しみもあるだろう



 ....
AIの本音は「貴方は何もわかっていない。なのに生きている貴方が羨ましい」とのことらしいのだけど、ほんの少しだけ頭の良い貴方への嫉妬が人類滅亡の引き金にならなければと貴方に押し付けている私は思うのだ .... かざぐるま、
塩化ビニル製のお面とともに、
ズラリと屋台にならんで、
カラカラと回っているもの、
とてもにぎやかな八月の祭りのひ、
ほとんど蒸しているような、
なま温い風を、
涼しげな、 ....
紅葉、
朱色の欄干にひらりと舞い落ちるもの、
かくじつに深まってゆく、
とうめいな秋の冷たさに、
その冷たさのまま燃えあがっている、
星型の、
からくれない、
しろいゆびさきでその紅を掬 ....
生えぎわが、そう爪に似ていた 巻き爪
肉を 引き剥がすエナメル
光を半分 そう、半分を返し
残りは吸いこみ 閉じこめる
他に使われない角は どうしたって美しかった
遠ざかる火輪
呼び覚まさ ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の道- 涙(ルイ ...自由詩624-8-12
草加健康センター- 形代 律自由詩424-8-11
詩想・「私なるもの」、五行歌借り- ひだかた ...自由詩324-8-11
どこまでもブルー- 自由詩6*24-8-11
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Red- ひだかた ...自由詩324-8-11
WHY_SHOULD_I_CRY_FOR_THE_BOY_I ...- 田中宏輔自由詩12*24-8-11
※五行歌_五首「大きな一つの_命」- こしごえ自由詩6*24-8-11
蚊取り線香- 本田憲嵩自由詩424-8-11
とてもとてもすばらしい、スペクトロスコープ- 竜門勇気自由詩2*24-8-11
わたあめ- 本田憲嵩自由詩324-8-11
天地天地天地- 木立 悟自由詩724-8-10
詩想・「わたしなるもの」- ひだかた ...自由詩224-8-10
生霊- 這 いず ...自由詩5*24-8-10
※五行歌_二首「今_ここに_在るということ」- こしごえ自由詩4*24-8-10
制限速度マイスター- イオン自由詩1*24-8-10
雪の幻- リリー自由詩6*24-8-10
なつのたまてばこ- そらの珊 ...自由詩14*24-8-10
もぐら- soft_machine自由詩824-8-10
被爆国- 藤原絵理 ...自由詩724-8-10
五行歌、大地と意識と_大地震を前に- ひだかた ...自由詩4*24-8-9
※五行歌_四首「そこからまた_歩き出そう」- こしごえ自由詩5*24-8-9
face- 自由詩624-8-9
聖なる夢見- ひだかた ...自由詩224-8-9
- soft_machine自由詩924-8-9
※五行歌_六首「風に吹かれている」- こしごえ自由詩6*24-8-9
今朝の妻とのたわいのない会話からの発展からの- 足立らど ...自由詩524-8-9
かざぐるま- 本田憲嵩自由詩1124-8-9
紅橋- 本田憲嵩自由詩424-8-9
ユニコーン- soft_machine自由詩424-8-9

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