悲しい日の帰り道

 雨に汚れたダンボールの中に

 小さな詩が捨てられていた

 鳴いていたので連れて帰って

 ぬるいミルクを飲ませてやった

 みすぼらしくて震えてて
 ....
サル山でおサルがキイキイ啼いている
頂のテッペンよじ登り
われこそが天下だと大いばり

それを見たカラスが手すりに止まって
アホウあほうと嘲り笑い
キリンも
ゾウも
ライオンも
シマ ....
水平線の上には分厚い雲
今日も太陽は見えない
諦めて踵を返そうとした時
雲が裂けてオレンジ色の光が
長刀のごとく海上に切り込みを入れる
強い光でありながら
儚く刹那の懐かしい夢のよう
雲 ....
古月浮かぶ夜に独り取り残され
この世の異様 その瞳の物言い
沈黙の内に告げ知らされれば
静かさ奏でる古月の旋律の
戦慄震えの疼く壮麗 、
羽ばたく思考動態の
脳髄へと影落とす
その足踏み ....
お知らせします

本日開催予定の
「自分を憐れむ会」は
中止となりました

皆様におかれましては
各々の憂鬱を隠し持ちつつ
しなだれた目線を上げて
花の下で存分に呆けましょう
 ....
私という存在を証明するものは何もありません
有るようで無い
無いようで有る
闇に明滅する蛍火のように微かなものなのです

煙草をふかし
ウイスキーを飲み干し
少しの食事で生きていることを ....
海原に骨を撒いた
波が穏やかに飲み込んで
あなたの最後の引越し
あるいは野生に還す
自由に放たれて
世界中を巡ることができる

水平線を見て
地球とあなたの丸さを思う

私の知って ....
夕陽に染まった校舎の窓ガラス
君は寂しそうな横顔でひとり石を投げてた
ぶつけられた窓ガラスの割れる音だけがただ虚しく心に響く

そう、僕は忘れない
眉間に皺を寄せ
剥がれ落ちる窓ガラスをグ ....
ふくらみは春の夢
はたまた、やさしい躓き。
うなずいて、みとめるのも、生活のふくらみ。

ちいさなふくらみ、よろこび
ふくらんでいくふくらみの、ちょっとした悲しみ
しぼんでいくふくらみ ....
私の詩は、土です。
砂利のような濁りの中に、とても自然でしなやかな手触りがあります。

私の声は、土です。それを音にして現します。

私の心は、砂です。荒れ狂う海を漂い、粉々に打ち砕かれて、今、 ....
安倍元首相が暗殺されたと知って法政大学教授で作家の
島田元彦センセイが大喜びし「よくやってくれた」と山上のテロを
絶賛したことはすでに述べました。
https://youtu.be/OX1Fdw ....
そんなにも傷ついてあなたはどうしたの

誰も知らないニュースをお知らせします

あなたの心の鉄橋が落ちた

みんなのお世話をしていたひと

森の奥の 静かな崩壊

金魚は呼吸を遠慮 ....
「幸せに、なりたい!」
いっせーのーせの
異口同音

それはまるで回し車のようで、
それはまるで観覧車のようだ

汚い鼠が
必死に、それはそれは必死に 駆ける
円環道路を駆けるが一歩 ....
ひとつの世界の上に立つには
力が及ばなかった
鍛錬の不足
十年歌えばと言われているところを
一年にも満たないのだから当然

暗い道を月光が柔らかく照らす

未熟な世界観は滅びゆく
瓦 ....
より遠くへ歩いていけ
後少しで終わりなのだから
貴女の両眼の影が語る
あと少しで辿り付くとしたらと

色々な感情の移ろいを生き抜き
すきとほる雨降りを歩きとほし
もはやもとめるものひとつ ....
あなたは渡り鳥
わたしの心のなかから飛び去った
いつか還るよと人は云うけれど
あなたの心にわたしはいない

留まりに来て
わたしの心に

目の前にあるすべての障壁を取り払って
黒いカ ....
パクチー足りない
もっともっと
風に揺れる葉のささやき
香りが心をほどいていく


朝から晩まで
あなたを求めて
指先に残る緑の記憶
熱を帯びた舌の上で踊る


わたしをすべて ....
人は誰もが悲しいですね
想いを伝えたくても伝わらず
虚空に手を伸ばしても掴まらず
息をするのも煩わしくなるのです

人は誰もが孤独なものですね
独りで生まれて泣きだして
独りで亡くなり召 ....
次から次へとやって来ては
取り憑く灼熱の感情
吐き出す飛沫は世界を壊す

小さき祈り

業火の苦しみを救うため十一面の顔が
聖水で感情を昇華しようと踏み出す
灼け爛れた感情は聖水を受け ....
あっ
それ、何
引っ越し祝い?

あはっ
ありがとう

でも
よくわかったね
ここが

それに
こんなに朝早く

休講だったの?
そう  ....
学校のトイレの窓ガラスは、むかしから割れていた。
洗面台の鏡の端っこに
生乾きの痰汁がへばりついている。
その鏡に、学校と隣り合わせに建っている整形美容外科医院の
きれいに磨き抜かれた ....
近頃は三途の渡し場も
やたら混んでいて
三途の川も
一年に一度しか
渡ることができなくなった

高度経済成長の団塊世代の人達が
大勢でやってくるように
なったからだ

中学生時代の ....
けたたましく暖かくなってきていたここ数日であったが、夜明け前から雪になり、すでに10センチくらいの雪が積もった。

二月は、損しか生まない労働が日々を埋めた。

ここ何回かの休日は、除雪に明け ....
白と青の季節の{ルビ甲斐=はざま}に{ルビ栞=しおり}のようにはさまれた
すきまの日々
{ルビ冠=ちょうじょう}の下に
七曲がりの川と村落のつらなりを望む
茅葺き屋根の民家ですごす

好き ....
お前にはお前の痛みがあり
俺には俺の痛みがある


両方とも
それぞれ独立した二つの事柄だし


俺の痛みはお前には
お前の痛みは俺には


何の関係も無い


 ....
紅い涙の河を渡ったら
青い星が一粒落ちました
それを拾おうと旅にでかけます

暗い夜道は白く浮いていて
寂しさは少しだけ薄らいでゆきました

突然の別れは胸を突き
思ったように息ができ ....
言葉だけで繋がる愛ってあるんだろうか?
君の姿を探して僕はさまよう

風にそよぐ草花をみても
初夏の日差しを浴びても
君のこと想い出す

・・・僕ってすこし可笑しいね
瞳に映るのは君の ....
寒四郎は盗人だ。たわわに実った稲を盗んでいた。しかし一部の稲は残っていた。中途半端だった。寒四郎が稲を盗むと決まって気温が下がり天気も曇り霜が降りた。稲を盗まれた村人はその日のうちに残された稲を刈る作 .... 雪どけ水が朝の光を跳ね返し
まなこいっぱい燃えている
つめたい景色の塊は
脳の面を滑落し
グラスの中の海のよう
甘くあいまいに渦巻いて
寄せては返す 空白の口形
黒点のカラス
おのれを ....
今、仄か温かく
微風のそよぎ素肌撫ぜ
しんと快晴の明け 、

深々と到来するこの朝に

あすこでボール投げ合う
あの子この子の声 木霊して

やり過ごしてしまった時の
実に宏大な奥 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10264)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
にゃー- おやすみ自由詩625-3-6
おサルの楽園- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-6
sunrise- 自由詩3*25-3-6
足跡・〈Slow_Ice,_Old_Moon〉*- ひだかた ...自由詩525-3-6
お知らせ- 夏井椋也自由詩11*25-3-5
春の別れ- レタス自由詩6*25-3-5
海のあなた- 自由詩725-3-5
初恋- 栗栖真理 ...自由詩2*25-3-5
ふくらみ- はるな自由詩625-3-5
月夜の晩に- 鏡文志自由詩3*25-3-5
_[空気頭の研究]6__安倍元首相は殺されて当然だったのか?- 室町 礼散文(批評 ...2*25-3-5
静かな崩壊- 松岡宮自由詩1225-3-5
幸福を殺せ- 詩乃自由詩325-3-4
月光歌- 自由詩5*25-3-4
詩想、YOUR_EYES(体・魂・霊)- ひだかた ...自由詩6*25-3-4
渡り鳥- 栗栖真理 ...自由詩125-3-3
パクチー- kawa自由詩225-3-3
- レタス自由詩4*25-3-3
小さき祈り- 自由詩425-3-3
こんなふうに- 田中宏輔自由詩14*25-3-3
窓。- 田中宏輔自由詩11*25-3-3
物故者リストの旅- ばんざわ ...自由詩9*25-3-3
休日- 山人自由詩11*25-3-3
そよ風が吹く丘の上にて_- 室町 礼自由詩4*25-3-3
- TAT自由詩2*25-3-3
珠玉- レタス自由詩7*25-3-2
秘密- 栗栖真理 ...自由詩125-3-2
有異流巣- 自由詩3*25-3-2
黒点- ただのみ ...自由詩6*25-3-2
こんな日こんな春、始める初め- ひだかた ...自由詩425-3-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343