帯の背中に団扇を挿して
下駄を鳴らす
屋台が並ぶ道は
人が溢れて賑やか

すみません、

ぶつかった人を見上げて
耳の先まで熱くなる

先輩、

よぉ、と言って
和かな所作で ....
龍神の
灯の許に
伸びる白雲、
弓形に満月取り囲み
自らの永遠の核を
月影から持ち去り
旅立った人、

その喉声の振動 、

最後に聴いた
感触の木霊、
未だ輝き残響し
コン ....
涙の夜に
生と死を思います
涙の夜に 涙の夜に
生と死を思います
ふるえる心は
生と死を
深く思ううちに
心の奥の魂が耳を澄ます

銀河の岸の星の死と
(とても悲しい時は何も手に付 ....
生きるために
お歌を歌う
蜩の
いのちの
歌声

 ※ 蜩=ひぐらし。別名、かなかな。



私にとって詩とは
死を含んでいる生(せい)です。
詩とは例えば、
草むしりの草 ....
 眠り草の花が開いて

 悲しみが萎れていく夜



「月が綺麗ですね」って言って

 比喩の中でかくれんぼする



 暗がりでにゃあって鳴く

 黒猫みたいな詩人に ....
  
洗い流しても洗い流しても
消えてくれないソイツらが
擦っても擦っても
剥がれ落ちてくれないソイツらが

いつまで経っても
俺を眠らせてくれない

ソレは
体の周りの空気の ....
てめぇのかったるい
ゆるんだ魂 
と、
ぶよぶよ太った肉身

自らが自らの肉身操れるよう
出直して来い!

もはや集合意識でなく
個体意識の時世なんだよ

ッたく、やってられねぇ ....
診察券と保険証を出して
呼ばれるまでソワソワ

定期検診だから怖くない
そう思ってもドキドキ

歯茎の隅から隅まで
器具で突かれチクチク

歯茎チェックはOK
次は歯のクリーニング ....
慢性的な病苦と共に
意識の闇に沈む 、
深いふかい漆黒へ
日々、夜の更け行くに連れ

そこからゆっくり
静か立ち上がり
気付けば
朝に太陽、
この世界を照らし出し
朝に意識、
自 ....
魂といういのちは
生まれる前から
欠けているから
何かを求め続けるのだ
愛はここにあるのに



このからだは
愛で
出来ている
いのちの
結晶



ありがとうさ ....
ほどけた
こころに
愛がひとり
ぽつねんとして
つぶやいている



月光
澄みわたり
ひとりではないと
万有引力を思う
私のこころは



こころの闇を
照らす ....
 日照りつけて
 前方に霞む百日紅には
 二匹のクマンバチ

 ふと足もとを
 蜻蛉のちぎれた一枚羽が
 微風に 晒される
 
 古道の低い石積みの傍、
 生い茂る樹木の根元で
  ....
その未来は

見かけによらぬ人たち の他人同士でも、
同じ地球に住んで違う夢をみていても、
使役するデコイ同士が連絡をとりあい?
過去を補正してくれているのだろうか?

出涸らし ....
真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... ずどんどすん
憤怒の鉄鎚、
打ち下ろされ
腹底に鳴り響く
この夜この世に

猛烈な電光と雷雨と共 、

 *〈怒りと罰〉の次元

与え与えられ 登攀せよ! と。




 ....
甘いささやきが

ゆったりとこの身を襲う

抗っても

酒を飲んでも

憑りついて離さない
空にはモクモクと山のように雲が聳え

熱風に包まれる

公園でバットがボールを打つ音

子供たちのはしゃぐ声

蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
猥雑な迄オレンジ
染まり輝く満月

熱帯夜の屋根瓦の上 、

浮かび在るをふと捉え
月の磁力、否応無く深々と





あの日、師の逝去の
報せと共
外出した夕闇に 、
 ....
わたし 雨

私あめ 時々 あられ
心ゆられ
たこ糸のさきに むすんだ釘を
しずかに 夜に沈める

口の端に くわえた糸に
声をつたえる きみに聞かせる

わたし 雨

夜から ....
この魂という命を
つらぬく
心の光る風は
自由だ
思いは羽ばたく



これも運命 天の自由だ
繰り返される命は
繰り返されない命
魂という命
この宇宙に一つの命


 ....
言葉なんていくらでも捨ててやる

そういうとあなたはノートの中に隠れたのよ

皮を剥ぎ取る山が熱波に燃える

吸盤の取れた水蛸はエイの群れにすがる

アンチエイジングだと彼女は言い ....
性善説 青空を見上げること

性悪説 蟻を潰すこと

山河

洪水

噴火

子宮

コウノトリが揺籃に赤子を運んできてくれたら

母が命懸けで膣から我が子を排出しなければ ....
「ぼくは無力だよ」
とあなたは言ったので
「どうしてあなたは無力なの」
と私は聞いた。すると
見ているうちに、あなたは手のひらに乗る位に小さくなって
青白く光る星になった
自分の弱さを
 ....
心は揺れる。いつも頼りなくて、大嫌いだ。心。

心のことを書いている。
ちりちりとした火に焼かれる日々のことを思う。関わったり、失ったり、人として生きることの苦しさと、辛さと、そのたびに乱れ ....
渓流竿は刀のように美しい

日本独自のもので

種類は今まで数百はある

明日は碧羅という強竿を携え

大物を狙いに行ってみる
まだ来ぬ明日の光景
描くことができずに
布団に沈んでゆく

何度も目覚めて
夜の長さ
静けさに
孤独がピン留めされて

寝返り寝返り

消極的に待つ朝
木立、弧をなし
わたしを取り囲み
父の墓石 見つめ入る
初老の指先、震えながら

この道の終わりに立つ死 、

いつしか、

死への執拗な思いに取り憑かれ
今此処で生きて居るという ....
今は
二度とは無い
同じことでも
同じことではない
いつも初めての今
残らず文字が飛び去った詩集を開いて
男は夢を見ている

白紙の上に万象を結び付けていたものがなんであったのか
ことばという記号はうさん臭かったけれど今はむしろ生臭くさえ感じている
実体験も夢 ....
夏にだけあらわれる
小径の奥に
ひっそりとした場所
そこにやわらかな墓標がひとつ

あたりを囲む緑のざわめきの中に
なぜかいつも感じる
揺籃の気配
その中には多分 壊れた玩具の ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(8387)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏祭り- 自由詩9*24-7-24
内奥の泉- ひだかた ...自由詩4*24-7-24
涙の夜に- こしごえ自由詩7*24-7-24
※五行歌_五首「詩とは例えば、」- こしごえ自由詩9*24-7-24
オジギソウ- おやすみ自由詩724-7-24
不眠のうた- 秋葉竹自由詩424-7-24
怒りノ鉄槌_、敢えて- ひだかた ...自由詩2*24-7-23
歯医者の日- 自由詩3*24-7-23
ヒカリ- ひだかた ...自由詩424-7-23
※五行歌_三首「いのちの_結晶」- こしごえ自由詩4*24-7-23
※五行歌_五首「月は_一輪_咲いている」- こしごえ自由詩5*24-7-23
陽炎- リリー自由詩15*24-7-23
未来から_始まる絵本_008- 足立らど ...自由詩324-7-23
夏夜のラジオ- 本田憲嵩自由詩1324-7-22
詩想・この夜の〈雷響〉に導かれ- ひだかた ...自由詩224-7-22
五行歌_睡魔- レタス自由詩5*24-7-22
夏休み- 自由詩9*24-7-22
五行歌、月なるもの- ひだかた ...自由詩524-7-22
わたあめ- soft_machine自由詩1024-7-22
※五行歌_五首「小鬼の私にほほ笑む_青い花の精霊と」- こしごえ自由詩9*24-7-22
ウォルフ- アラガイ ...自由詩9*24-7-22
_- 由木名緒 ...自由詩6*24-7-22
青白く光る星- こしごえ自由詩7*24-7-22
詩で何かを救えると信じること- ねことら自由詩524-7-21
五行歌【渓流】大物狙い- レタス自由詩7*24-7-21
消極的に待つ朝- 自由詩3*24-7-21
墓参- ひだかた ...自由詩5*24-7-21
※五行歌「いつも初めての今」- こしごえ自由詩5*24-7-21
白紙への長い旅- ただのみ ...自由詩5*24-7-21
やわらかな墓標- 塔野夏子自由詩11*24-7-21

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