{引用=
流され

  流れつく


 波の略奪品がたどりつく海辺
Astoria
陽を受ける果てをしらぬ砂浜の
行き過ぎる 老夫婦のかたらい
町のちいさな回転木馬の解体


 ....
昨日は三川町の小料理屋で待っていました
結局、あなたは来られなかったけど
ずっと想っていられたその時間だけが
私に届けられた贈り物だったのだと
そう思うのです。

去ると決めたら懐かしくな ....
見下し合ってバランス取れている つまりそういうことにしておこうかな)あっちこっちで閉じ忘れた括弧をあつめて閉じて廻ってみたりして)立派なカメラを持ってるくせに何もしないから)こちらからタイミングよく飛び込んでいかなくちゃならない)背 .... 【カタツムリの抜け殻】


実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
時となく
海しか生きる道はないと
誰もがアキラメルのに
あいつは、天へと想いを馳せた
けして夢などという 幻でなく、

だから、
俺は
恋をした 誰もがそうするように 思いのとどか ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない

好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている

賞賛の燃料があれば ....
それは、
大まかに表したのなら踏切
もしくは縁が擦り切れた、
クラウドの束
私はなかなか爪を切れない性分で、
街には、
ローディング時間がない
そんな夢すら見ないのは
昆虫、
路地、 ....
子どもたちの語彙が拙いから。

とんぼ
だけど

高いビル
飛行機
ねこ
ぬれてる
もうツバキが、
だって
ともだち
晴れ
寒い
/ぼくらの/聞こえないうた/呼ばないで
 ....
               
季節の足跡が白い凍土となり
剥がれた絵の具のように
海鳴りが景色に仕方なく張り付いている

此処には君はいない
それでも此処は君のいた場所

今日君はい ....
{引用=
春は、阿修羅の使い
むごたらしく やすらかな眠りをさまたげる



         *


 誰もが
ぬくもりの休息の時に、永遠をしらず
蠢きだす
 

 けし ....
意識の地中に
閉じ込められた想いは
言葉になることも許されず
凍てついた時間の底で
膝を抱え込んでいた

想い出したように吹く
溜息によく似た風を頼りに
出口を探したこともあったが ....
プラナリアに会いたい
永遠の命かもしれないプラナリア

世界は、春霞ではない 黄砂だ
降り注いでいる微妙な沈鬱が 世界を覆っている
それでも 季節はまだ めぐっている
水仙の花は ....
芳しい薔薇をあなたにあげると
差しのべられた手をつかんだのがそもそもの間違い

やがて薔薇は枯れてしまい
私がつかんだものは幻だと知らされる
私が愛したあなたはもうどこにもいない

恋は ....
わたくし獰猛な檸檬 チューニングするチュー      リップ
 いいかげんの はちゃめちゃさで
 いい加減をさがしてる


わたくし球体ですの 
清潔な球体の切り口 ビタミン ....
ごすいって
ひすいに似たような

たおやかに
睡り続ける
午後
もくもくと
宝石になる練習をしよう

纏足の爪先から
あたたかな成分が溶け出していく
あらがえない{ルビ麻薬=レ ....
夜ごと女は白面を貼りつけ
コラーゲン、ヒアルロン酸、レチノール誘導体
スクワラン、高麗人参エキス、丁子エキス
零芝エキス、甘草エキス、陳皮エキス
当帰エキス、真珠エキス
面皮が乾くと浸透の幻 ....
光が次の
季節を連れてくる
風はそれを
押し戻そうとする
雨が次の
季節を置いていく
人はそれを
なかなか見つけ出せない

ひと雨ごとに
行きつ戻りつしながら
季節は摺り足で ....
なぐさめが
嘘だと知っていた
けれど
この世の中に
ほんとのことなど
在るのだろうか

わたしの躰に産みつけられ
冬を越した
薄黄色い{ルビ卵=カプセル}が
もうすぐ
孵化を始め ....
粉雪のリフレイン
埋め尽くす真っ白な想いは
あなたに会いたくて会えなくて募って行く

悲しみのリフレイン
降りしきる雪の華の中
私はひとりきり淋しさを{ルビ弄=もてあそ}ぶ

あなたに ....
て何だ
ガソリンスタンドはこればっか
客に手を汚せというのかしら
石油の匂いは嫌いじゃないけど
まどっちかゆーと愛してるけど
可燃性危険物がボタボタ垂れるレバーハンドルを
何で金払ってまで ....
あなたは
とても綺麗に微笑みながら
水のような滑らかさで話をつなぐ

わたしは
そんなあなたに見惚れながら
あなたの綻びを探してしまう

あなたは
笑っていないほうの目でわたしの ....
冬の落ち葉は屋根ですね
虫は春の夢をみる
柱も窓もないけれど
いのちが育つ
そのために
必要なものはそろってる
無用なものは何もない

あなたに家があるように
わたしに家があるように ....
娘と一緒にドラッグストアーに行って
「好きなものをひとつだけ買ってあげるよ」
と言ったら
「ホチキスが欲しい」と言う

「ホチキスならうちに二つもあるでしょ。
塗り絵の本とか色マジックのセ ....
少女。
それは木漏れ日の中で
つぶやく独白、
少年。
それは崖の上に立って
口づさむ旋律、

細い指と指を
触角のように絡めあって
紡いでゆく生糸

まるくやわらかな
 ....
鈍い痛みの中でめが覚めた
鳥の首を絞める夢を見た
窓の外はいつもよりも薄暗く
雲泥がたちこめている
分厚い緑色のカーテンは
陽光を頑なに拒む鎧戸のようで
その重たい質量に安堵する

 ....
シロツメクサに
私はなろう
遠い
異国のビードロを

木箱に
そっと包み込む
同胞たちの
笑顔のように

こわれてやまぬ
あなたの心
私は
そっと包み込む

花で
ある ....
       うす汚れた魂を
       夜更けに洗う
       洗面器に冷たい水を張り
       ひとつまみの塩でもみ洗う
       不信と後悔がにじみ出て
     ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
{引用=
 雪の散りまどう午后
音の波もやみ 記憶の
時の 歩みは、さかのぼる

 冬のぬくもりらしきものが
わずかに溶けだして
軒下に細い指骨をつくった

 一尺ほどもある{ルビ氷 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10247)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1/2668人- 月乃助自由詩9*13-3-25
駅・広島- たりぽん ...自由詩5*13-3-24
見下し合ってバランス取れている- 北大路京 ...自由詩713-3-20
シャッター- 片野晃司自由詩1313-3-20
カタツムリの抜け殻- るるりら自由詩28+*13-3-19
Midori- 月乃助自由詩513-3-16
スネオ- nonya自由詩23+*13-3-16
二人、または- ゼンメツ自由詩2113-3-16
聞こえないうた- 破片(は ...自由詩2413-3-16
冬の海- 乱太郎自由詩23+*13-3-13
眠れる森の- 月乃助自由詩613-3-11
啓蟄_(けいちつ)- nonya自由詩20*13-3-10
小宇宙から流れくる- るるりら自由詩21+*13-3-10
幻影(まぼろし)- 未有花自由詩7*13-3-2
球体の印象- るるりら携帯写真+ ...11*13-2-23
午睡_或いは崩れ落ちる砂の壁- そらの珊 ...自由詩24+*13-2-23
仏壇をんな- salco自由詩9*13-2-20
雨水(うすい)- nonya自由詩27+*13-2-19
宴_/__春の祝福- そらの珊 ...自由詩19*13-2-18
粉雪のリフレイン- 未有花自由詩10*13-2-4
セルフ- salco自由詩7*13-1-27
ウラ- nonya自由詩30*13-1-26
小さなおうち- そらの珊 ...自由詩21*13-1-25
ホチキス- 夏美かを ...自由詩41*13-1-25
まゆ- 衣 ミコ自由詩413-1-25
パンセ- 衣 ミコ自由詩713-1-25
シロツメクサ- umineko自由詩24*13-1-22
洗面器にわたしが溢れるとき- 石田とわ自由詩32+*13-1-22
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
遠い冬- 月乃助自由詩6*13-1-19

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