音もなく消えてく景色
夢のような光
きっと終わりが来ると知っていた
消えてしまうとしても

ぼやけた残像
吸い込まれる衝動
痛みと希望
心の中で暴れる

言葉を飲み込んだ
静かに ....
涙色の日を避けて
箱の中にいるよりは
涙色の日にぶつかって
後の笑顔を見たい

見たいもののために
汚れる必要があるわけではないけど
不思議なことに
綺麗さっぱり終われるもののほうが
 ....
おまえのようなアンチを
飼っておかなければならない
僕の身にもなれ

当り屋相当
特に君たちが
清廉とも思いませんけどね

それに引き換え僕!
その潔さ、忍耐強さ、勇敢さ
唯一無二 ....
赤く染まる世界にただひとり佇む私は大きく息を吐き
瞳に焼き付けた炎を閉じ込めた

燃えろよ燃えろ
どんどん燃えろ
太陽も空も草木も花もみんなみんな燃えてしまえ

たったひとりで地面を蹴っ ....
偶然、ハートの形した
ポテトチップスが入ってて、手にとった
恋をしている人たちにいいことがあったらいいな、
うすぼんやりと思いながら口に込めた
ふわっと、
花びらが舞いあがって、
春風が、
まるで透明なウェーブをかけた毛髪のようだ、
心拍が垂直に水を跳ばし
滑らかな曲線は鏡に切れ
凸面は新しく頭を下にし
脚を月に遠い空にうつし
それは鳥の群の{ルビ端=はし}をゆれ
教会へひとつ羽を落とし
埃をつつむ結晶に打たせ
運動 ....
 
 幸せなイマジネーションは

 絵空事としか思えないのに



 ネガティブな想像はリアル化しそうで

 不安になるのは何なんだろう



 私が私の足を引っ張って

 ....
静かに閉じたその目が
最期に何を見ていたのか
何か言おうとしていた
半開きの口に
問いかける声はもう届かず
涙が頬を撫でる
柔らかかった手は冷たく
黄ばんだ肌は蝋人形のように
固まって ....
もはやとほい昔の
父親の葬儀の折、
一番哀しそうな
顔をして居た
普段一番欲深かった叔母さん

昨夜の夢に出て来たのは何故だろう

そう云えば今夜は満月なのだと
ふと想う

天空 ....
思いついた時にすぐ書いておけば
よかったもの
いくつあるだろうか
それはつまり忘れてしまったもの
数えられなかった

あの時黙っておけば
よかったもの
いくつあるだろうか
それはつま ....
俺は人間だ
猿がバナナ食うよりもっと信用に足る事実
トナカイに乗ったサンタクロースよりもっと信用に足る事実
でも事実なんてものこの世にはない
なぜならビッグバン理論はまやかしだからだ
世界が ....
いつも妄想癖の中を生きている
悲しいことを倍悲しく考える
それじゃ進めないよ

何でここまで続けてきたの
何でここまで続けたんだろう

いつも人と争ってばかり
苛立ちが倍長く続く
そ ....
うさぎの肉をもらう。シチューにするといいよと言われたが、捌けないので吊るして飾っておく。短い夢のようにして。芍薬、カンパニュラ、心臓、利休草、スターチス、思想。の順に、並べておいてね。と命じられ、まる .... 窓際に 答えが 貼ってあった
コーヒーを飲み ビールを飲み ウイスキーを飲み
夜が来て 朝が枯れ またべつの夜が降りてきた
雨で濡れた道路が乾き あたらしい線が引かれた
見ようともしな ....
シーズンを過ぎた大農家

私以外に

東京から来た青年一人

私の話す方言が嫌いなので

話しかけないでほしいと言う

ほほぅと思った


ある日の朝

東京青年と軽 ....
悲しみの中に私はいる

お互いが自分にしか目に入らないからきっと分かり合えることはないね
思いやりも真心もくそくらえだ

「あの人は誰?」なんて野暮な質問をしたりもしない
全てが振り出しに ....
彼の地面は軋む木の板
それでも歩を進める顔を見る
世界の地面は剥がれ
それでも回そうとする人々の足取りを見る
僕の地面は割れだしている
罅から見える人が血だらけで倒れている
時々割ってしま ....
運命見つめたら
霧の夢
ずっとずっと

君と遊ぶ霧の日常
混ざる交ざるわかる
ふと晴れて消えた

未来へ
霧の涙は
記憶にすぎない
目の前に広がる風景は
思ったより悪くない
 ....
眼前に ぶるり
震える頬の
密度、
何を識ろうか その想い

絶えて久しい肉身の刻印 、

ぱっくり開いた
ぬめる漆黒の口に
呑み込まれる
最低地点でこそ
初めて観識り得た、
 ....
「警察が来る」
そううわ言を言い
誰に対しても歯を剥き出して威嚇するような仕草をする祖母
祖母にとって実の娘である私の母は疲れた眼をしてそんな祖母の面倒を見る

掴みかかられても腕を引っ掻か ....
小学校四年生のときに読んだ『フランダースの犬』が、すべてのはじまりだという。実際、彼の作品は、神を主題としたものが多い。二十代までの彼の見解は、サドが『閨房哲学』の中で語ったものと同じものであった。「 .... 水蒸気が立ち上り

白く烟る農地

遠くには八ヶ岳

折り重なり連なる

パッチワークのそこかしこに

夜明け前から働く人たちが点点点


深く吸い込んだら

山の精 ....
とおく あさく
どこまでもつづく海のように
僕たちの罪は終わらない
それが僕たちの生を規定している

そうして決められた生とともに
僕たちはいるが
僕たちの罪の裏には
それにふさわしい ....
僕は知ることのない
その 景色を思うことで
雨を感じるのだと思う
知ることのない 目に


自転車の音を出している
ガレージのシートに浮かんだ
サッカー少年の姿は見たことがあった
僕 ....
ウメが好きといっていた母が亡くなり

十三年もたち忘れていたころに

実を結んだことで思い出話しの花が咲き

居間の隅で笑っているご先祖様に会釈して

今日一日がやっと終わろうとし ....
死なない日の朝は
母の優しさが欲しかった

歪な世界の片隅
私にしか見えない景色

いつも途中で終わる
意味不明の夢の経緯を
母は聞いてくれた

覚えていますか
夢の途中を

 ....
女は朝早く家を出て行って、俺は彼女の最後の言葉をシンクの中で火葬する、昨日まで続いていた雨は止んで、ブルーの薄いスクリーンが貼られてでもいるように空は均一に青い、真夏の様な猛烈な光と熱が暴れ始めて .... カーネーションが花屋を飾る
それでやっと思い出す
薄情だと自分で思う
せめてもの気持ちで電話する

久しぶりだね元気なの
困ったことがあったら言いなさい
声が聞けて嬉しい
こっちは元気 ....
私の肉身の
今を生き生きと
筋肉の盛り上がりいき
けれども
着実に滅びに向かい、
私の魂の
今に思考し感じ行為し
未来を切り開きつつ
けれども
眠り入れば意識失い、

何一つ保証 ....
atsuchan69さんのおすすめリスト(10212)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
消失- 自由詩6*25-5-14
涙色の日- sonano自由詩5*25-5-14
虫の居所- りゅうさ ...自由詩4*25-5-14
燃える- 栗栖真理 ...自由詩225-5-14
真夜中のポテチ- 唐草フウ自由詩9*25-5-14
春女神- 本田憲嵩自由詩1225-5-13
告白の速度- 森 真察 ...自由詩425-5-13
不幸体質- おやすみ自由詩325-5-13
遠泳- 自由詩13*25-5-13
ナイトウォッチ*- ひだかた ...自由詩725-5-13
いくつ- sonano自由詩5*25-5-13
確信- 若森自由詩5*25-5-13
何でだろう- sonano自由詩2*25-5-13
夢の話- はるな散文(批評 ...125-5-13
窓際- はるな自由詩525-5-13
東京青年- 花野誉自由詩5*25-5-13
忘れよう。- 栗栖真理 ...自由詩2*25-5-12
crack- sonano自由詩3*25-5-12
霧が晴れて- 自由詩6*25-5-12
コンクラーベろっ- ひだかた ...自由詩625-5-12
母子- 栗栖真理 ...自由詩225-5-12
百葉箱のなかの祈禱書。- 田中宏輔自由詩13*25-5-12
信州の朝- 花野誉自由詩5*25-5-12
遠浅の...- 岡部淳太 ...自由詩425-5-12
雨のガレージ- 番田 自由詩325-5-12
我が家の長い一日- 足立らど ...自由詩11*25-5-11
母へ- TwoRivers自由詩9*25-5-11
氷河の朝- ホロウ・ ...自由詩5*25-5-11
Mother- 自由詩11*25-5-11
詩想、わたしの意志として- ひだかた ...自由詩725-5-11

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